yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

ブロガーバトン

「ブロガーバトン」が回って来ました。

これが巷のはてなブログで回っているというアレなんですね。


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1.バトンを下さった方を紹介。その方のブログリンクを貼る。

2.回す方用に、テンプレートをコピーして貼る。

3.自分の情報をテンプレートに入力。

4.自分のテンプレートをブログに貼る。

5.自分の一番古い記事を貼る。

6.自分のお気に入り記事を貼る。

7.次に回す方のブログを紹介し、リンクを貼る。何人でも良いらしいです。IDコールを行います。

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さて、
素敵なお着物生活を送られているtonjil 様から受け取りました。
「キモノ★キドキ」
https://kidoki-123-kimono.hatenablog.com/


おうちで着付け教室も開かれています。
四季のうつろいを楽しむ着物の着こなし、手作りのお菓子や梅仕事など、素敵で綺麗でかっこいい。
「シロンプトンでパンとお参りと」というブログも並行して更新されています。趣味の神社仏閣巡りという所でリンクしていて、知的好奇心を刺激してもらっています。


とんじる様、ありがとうございます。
何の人生の足しにもならない私のうろうろブログですが、参加させていただきます。

 

こちらがブロガーバトンのテンプレート。

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本当は、ここに情報を埋めるべきなのですが、いかんせん、はてなブログを使いこなしていない上にiPhone更新者ゆえ、テンプレート編集がよくわからない。すみませんが、アナログ形式で表記させていただきます。


名前…yukix
年齢…40代
ブログ歴…8年 
2020年7月6日現在、総記事数1198
更新…特に決めていません。
ブログのジャンル…日々雑記、美味しいもの、神社仏閣巡り
ブログを始めたきっかけ…友人がやっていて面白そうだったので。
今後のこのブログの野望…マイペースにのんびり続けて行きたいです。
ひとこと…いつもありがとうございます!


・一番古い記事
2012年、8年前。今のブログの前に、前身となるブログを3、4年やっていました。それを一旦閉じて、新たに作ったのがこのブログです。
https://yukix03.hatenablog.com/entry/20120526/1338035570

 


・お気に入りの記事
2012年の記事「物体X」。
ビロウな話を熱く語っています。
オススメするのがコレか!と我ながら苦笑いを禁じえませんが…。
特徴としては、当時の女性読者ブロガーさん方が、こぞってコメントを下さり、「その道の京都の名医を紹介する」「私も居座り傾向です」等々、妙な熱気が生まれました(笑)

https://yukix03.hatenablog.com/entry/20121103/1351947694

 

では、バトンをお二方に回します。

もちろん、色々とお忙しいでしょうし、受け取ったからといって絶対やらなくてはならないことはありません。
アンカーになってもいいし、パスの場合は気を使わずにスルーして下さいね。

 

☆白魔女様 (id:whitewitch
「明日もいい日和」
https://whitewitch.hatenadiary.com/

英語とお料理の先生をされているそうです。ブログに登場するお料理が、すごいんです。パパパパッ!とほんとに魔法のように出来上がる品数たっぷりな手料理の数々。何度「白魔女さんちの子になりたい」と思ったことか。

 

☆みやけゆう様 (id:miyake-yuu
「院長のなんていうか日記」
https://miyake-yuu.hatenablog.com/

当ブログの前身ブログから、最古参としてずーーっとお付き合い頂いております。勝手ながら、もはや身内のような気持ちです。
北海道の北見市で「みやけゆう歯科医院」を開業されている歯科医さん。医院のこと、ご家族や番犬チョコさんのこと、美味しいランチのこと、北海道ならではの春夏秋冬を綴っておられます。心がほっとするような日記です。

 

今まで他のブロガーさんの紹介をした事がなかったので、なんだか新鮮な気持ちになりました!

 

 

コーラ

昨晩から断続的に雨が降り続いています。
本日の昼前にネコ男氏が退院しました。

え、今日?明日じゃなくて?大丈夫なの?イビキがうるさすぎて追い出された?等々、いろいろ思いつつ、長岡天神駅前まで応急処置タイヤで恐る恐る迎えに行きました。

顔もパッと見たところ、特に大きく腫れてはおらず、順調に回復した様子。良かった良かった。


久しぶりにコーラを飲む。
ネコ男氏が入院前に買い、ボトルキャップを閉めたのだが、昨日、硬過ぎてなかなか開かず、中指の皮がめくれてしまった。

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久しぶりに飲むと、なんだか妙に美味しかったのでした。

 

カモセのモーニングセット

からしとしとと雨が降る中、阪急高槻駅に到着。
ネコ男氏の病院に行くのが12時なので、早めに来て軽く昼食を食べておく事にしました。

 

適当に駅前を歩くこと数分、さすが高槻、すぐに沢山お店が並んでいます。
少し歩くと、可愛らしいお店がありました。
「KAMOSE BAKARY COFFEE」。

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高槻市のポンポン山こと加茂勢(かもせ)山から名付けられたそうです。
珈琲焙煎所と自家製食パンのお店。店内で販売されているスッキリしたセンスの雑貨に目を奪われつつ、正午まで注文オッケーなモーニングセット500円を。
好きなトーストと、ドリンクがついてきます。

店内のカウンター席には、パンやコーヒーにちなんだ懐かしい絵本が並んでいました。

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チーズトーストとホットコーヒー。ミニサラダ。

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トーストの他に、料金をプラスするとサンドイッチやスイーツもありました。さば味噌サンドイッチが気になります。

トーストは大きくて、おそらく4枚切りくらいの厚さ。塩味を感じさせるとろとろのチーズにかけられたブラックペッパーの風味が効いてます。パンはフカフカ。もっちり。チーズのとろみと相乗効果で、食べていると中央部分が重みでダルン、となる、そこを食べるのがまた至福。


コーヒーは香りが良く、酸味よりもほどよい苦味。後味良し。かなり好きなタイプのコーヒー。

長岡京市の駅前に支店出してほしいな。かなりの確率で通うんだけどな。
車で来ていたら病院直行だったので、電車で来て良かったかも。車のパンクは応急処置済とはいえ、タイヤ交換した方が良いレベルだったので、雨天の高槻往復はさすがに怖かったのです。

と、ほっこりしているうちに時間がせまってきたので、慌てて病院へ。

 

ベッドは窓際にあり、雨の高槻市の風景を眺めたり、家からネコ男氏が持ってきた漫画「達人伝」をパラパラ読んだりして、待つこと3時間半くらいで、手術から戻って来ました。

 

全身麻酔の影響で朦朧としているネコ男氏の様子を見にきた執刀医の先生から、「これ、記念に!」と、小さなボトルに入った摘出した歯をもらいました。
ちゃんと、右下、左下と二つに分けられています。
「きねん…」「いらなかったら捨ててくださいね」「は、はい」
ボトルの中の歯は、傾けるとカラカラと軽快な音を立てていました。完全に歯茎の中に埋没していたものは、なかなかの大きさ。
今夜から明日は腫れるだろうな…。
ひとまず、無事に終わったようで良かったです!

きのこと病院とはにたん

朝の通勤路で、きのこ発見。

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毎年、もう少し出るんですが、台風で大きな木が倒れてしまい日影が少なくなったせいか、控えめ。

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今日から3泊4日予定で、主人ネコ男氏が入院。
全身麻酔で親知らず抜歯手術です。
ややこしい所に生えている親知らず+余剰歯と膿疱の除去ということで、全身麻酔なのだそうです。
4月頃に決まっていたのですが、コロナウイルス蔓延の影響で、7月まで延期されていました。

 

仕事終わり、一足先に病院に行ったネコ男氏の病室へ。初めて行く病院です。大きくて広い。
亡くなった実父は病院を転々と入院したので、「そうそう。久しぶりだなー。この感じ」と病室の廊下やナースステーションをチラチラ見ながら目的の階に着くと、ちょうど病室から、何故かTシャツに夏物のスーツのスラックスを合わせて履いている主人ネコ男氏が、不機嫌そうに歩いて来ました。
「なんでそのスラックス…?なんで普通の綿パンとかにしなかった…?」と心の中で疑問マーク噴出しましたが、不機嫌そうなので黙って一礼しときました(笑)

 

担当のお医者さんから明日の手術についての説明を受けた後、少し話していましたが、お風呂の時間になったので退散しました。

 

久しぶりの阪急高槻駅。改札で、はにたん発見。

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パンク

7月ですね。
今週から通常出勤に戻り、電車も普通に混み合っています。

 

毎年7月といえば、祇園祭月間で大忙しですが、今年は山鉾巡行も神輿渡御も、山鉾建てもありません。こんなにゆったりした7月は久しぶりかもしれない。致し方ない事ですが、やはりさびしいものがありますね。

 

少し前ですが、木津の「無鉄砲」に行きました。

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水と豚骨のみで作っているというとんこつスープ。
相変わらずの濃厚な美味しさ。

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6月初旬に車の定期点検に向かい、特に修繕箇所もなく帰宅した数日後、ネコ男氏が出先にて車同士の事故に遭い(双方怪我なし)、車は修理に出していました。
6月末にようやく修理から戻ってきたのですが、本日、タイヤがパンクしました(~_~;)
JAFのサービススタッフさんに来てもらい、応急処置をしてもらいましたが、タイヤは交換になりそうです。どこかで大きな釘を踏んだらしく、ガッツリとタイヤに食い込んでました。
手際の良い作業を行うスタッフさんの周りにしゃがみこみ、ひたすら尊敬のまなざしです。


自宅の駐車場で修理してもらったので、幸いだったかも。これが出先の山の中とかだったら、不安で仕方なかったでしょうね。

 

出石の休日

兵庫県の出石(いずし)に行ってきました。
出石城の城下町で、但馬(たじま)の小京都と呼ばれています。

京都府北部の福知山市を経由して、山中の鄙びた雰囲気の道を走り、午前10時半頃に到着。

 

辰鼓楼(しんころう)。

出石といえば、これ。明治時代初期の時計台。

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街並みの第一印象は、「なんか飛騨高山ぽい」と感じました。古くからのしつらえが残された伝統的な家屋が立ち並び、重要伝統的建造物群保存地区となっています。

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古い建物、特に和風とうっすら洋風が混ざったような建物がものすごく好きなので、ひたすら「いいねぇ。いいねぇ。最高やねぇ」と興奮する私を横目に、スタスタと歩いて行く主人ネコ男氏。

右側の白壁と飾り窓のお宅とか、いいですなぁ。

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お寺の瓦に、鳥の造形。鳩?

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この円窓と植木のコントラストときたら、もう。

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路地もお花が咲いていて、実にいい感じ。

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桂小五郎住居跡。朝敵となった桂小五郎が、ここに匿われたそうです。

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夕方などは、また別の雰囲気になりそうですね。

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格子窓のお宅が多いのですが、こちらの窓のしつらえも素敵だなと思いました。

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なんだか横溝正史の物語に出てきそう。金田一さんが頭をワシワシしながら下駄で走り抜けてほしい。

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顔出しパネル。

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出石城跡。

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さて、お昼ご飯は、もちろん、皿そば。
わんこそばのような感じで、一口ずつくらいのお蕎麦。だいたい、5皿で1人前くらい。

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これは「登城」さんの皿そば。ネコ男氏10皿、私5皿で注文。徳利に入ったそばつゆ。ネギと山葵と大根おろし。生卵。とろろ。
最初の一皿はお店の方のお勧めで、藻塩で。
お蕎麦がシャッキリしてて、美味しかったです。
周りのテーブルのお客さんたちは、次々とお蕎麦を追加。
確かに、これはツルツルッといけますね。結局、ネコ男氏から2皿もらって、7皿頂きました。お腹ペッコペコだったら、10皿くらいペロッといけると思います。
大食いチャレンジもあるので、我こそはという猛者はどうぞ!

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街並みを気の向くまま、ぶらぶら。

呉服(くれは)神社。八坂神社を一緒にお祀りしています。御祭神は、織物の神様である栲幡千千姫命祇園の八坂神社から勧請された建速須佐之男命を配祀。

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どんどん歩いていきます。

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魚屋会館。山の中やけど漁業組合とか…?と最初は思いましたが、この辺の地名が魚屋というのでした。

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明治館。ハイカラですね。こういう建物、ほんとに残していただけるとありがたい。明治時代の旧出石郡役所。

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おっ、突き当たりにお宮があります。

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この辺は道端に小さな水路が流れていて、綺麗でした。

 

出石天満宮。学問の神様、菅原道真公が御祭神。
街並みの中に、こういった地元密着!という感じのお社があるのがいいですね。

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小川を渡ります。

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ハグロトンボがヒラヒラと飛ぶ道を抜けると、出石城跡の麓にある諸杉神社に出てきました。

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御祭神は多遅摩母呂須玖神(たじまもろすくのかみ)。

茅の輪をくぐらせてもらいました。

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訪れる人は少なく、静かで落ちついた神社。

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御本殿。裏手に赤い鳥居が見えますね。

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有子山稲荷神社へと続く石段と千本鳥居。

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出石城築城の時から鎮座するお城の鎮守。出石城本丸よりも更に上段にあります。お城の本丸より高い位置にあるという、非常に丁重にお祀りされていたんですね。

157段の石段を登ります。

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下の街並みから上がってくる観光の人が多いです。
緑の美しいお稲荷様ですね。

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出石城内にあった格式の高いお稲荷様ですが、お祭りの時には一般庶民も参拝が許可され、遠くから沢山の人々がやってきたそうです。
お殿様やお侍さん、お城に仕える人々、一般庶民が、ここにやって来たのかと思うと、歴史ロマンだなと思いました。

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境内からは、出石城下が一望。

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有子山稲荷神社から下がって行くと、本丸跡地があり、感応殿というお社がありました。

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出石藩主仙石氏の祖、権兵衛秀久公がお祀りされています。大泥棒石川五右衛門を捕らえた豪傑という伝説が残されています。

 

下がって来ました。

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出石を後にし、ネコ男氏のリクエストで、但馬大仏を見に行きました。
山の中を走っていると、上の方に、やたら存在感のある巨大な五重塔が見えてきます。なんだろう、あれは…。 

 

長楽寺。
天平時代に、行基上人が開創。高野山真言宗のお寺。

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この大門が、大きいというより、デカイ!

 

左右に仁王様。カラフルです。木造の古い像に見慣れているせいか、このカラフルさにおののきました。

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受付で拝観料を支払い、中に入ります。
美しく掃除された広い参道。向こうに大仏殿が。
これがまたデカくてですね。間口55メートル、高さ40メートル。平成6年に落成したそうです。

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見えてきました。但馬大仏です。

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中央に釈迦如来、右に薬師如来、左に阿弥陀如来
2万人あまりの中国の仏師さんが、3年かかって制作し、海を渡り本堂で組み立てられたそうです。

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光背の隙間から、釈迦如来のお顔がチラリ。

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高さ70メートルの五重塔。日本で二番目の高さ。
とにかく、このお寺は巨大建築ですね。上までは、階段で登ることができます。

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一番上の楼閣から見た大仏殿。

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私たちが車で走ってきた道路が、遙か下に見えました。

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長楽寺を後にし、途中にあった道の駅のようなところで、たまごかけご飯セット。生卵は食べ放題。
ネギと海苔も卓上に用意されています。

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私は2個使わせてもらいました。美味しい。家で食べる美味しさとは、また違う気がする美味しさ。

このあと、ナビの案内がイマイチ謎で夜久野の山の中をぐるぐる走ったり、私が高速道路の進行方向を間違えて少し戻ったり、なんだかんだで4時間くらいかかって長岡京市に戻りました。
初めて行った出石は、予想以上に街並みの建物に(個人的に)見応えがあり、人も多すぎず雰囲気もゆったりしていて、お蕎麦も美味しいし、良いところでした。

比叡山延暦寺・横川

ナビの様子がおかしく、横川の横川中堂を指定するものの、何故か東塔の根本中堂を目指すルートを指す。
いやいや、「中堂」しか合うてへんやないか!とツッコミつつ、ナビを無視して横川方面へ走りました。

 

西塔から横川へは、10分か15分程度、山道を下ります。
余談ですが、この西塔の道路に面したどこかに、「狩籠(かりごめ)の丘」という魔所があります。私はすっかり忘れていたので通り過ぎましたが、西塔寄りのどこかだそうです。

比叡山の中にはいくつか魔所と呼ばれる場所があり、その一つとされています。
最澄上人が、都の南東で大暴れした魑魅魍魎を、この丘に封印。三つの石が配置され、結ぶと正三角形になる。その中心部分に封印されているとか。
今も千日回峰行の修行僧が、真夜中にここの前を通りかかる際には、必ずこの場所で灯していた提灯の蝋燭を取り替え、古い蝋燭を石のそばに置き、法華経を唱えながら去る、というお作法があるそうです。
あくまで言い伝えの一つなので、真偽の程ははかりかねますが。


横川に到着。第三世天台座主、慈覚大師円仁上人によって開創。参道沿いに、名僧の絵解き物語パネルが並んでいます。

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龍ヶ池八大龍王のお社。周りは比叡山からの清水の池。

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横川中堂へと続く石段。

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横川中堂。遣唐使船をモデルとした舞台造りの建物。

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お堂の中はシンとしていて、中央部が2メートルほど下がっています。そこにご本尊である聖観音菩薩様。お隣に不動明王のお姿も見えます。沢山の仏様が薄暗闇の中、浮かび上がっています。
少し下がっている所を見るせいか、そこが別世界のように思えますね。

 

中堂前に、護法石なるものもありました。

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石段を下って行くと、足元から小さな鳥が飛び立ちました。「わ」と小さく声を上げましたが、小鳥は石段脇の溝に移動し、キョロキョロ。

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小鳥はなかなかの早さで、弾むように上へ移動。かわいいな。

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横川中堂と青紅葉を見上げながら、歩きます。

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さて、真っ直ぐ行くと元三(がんざん)大師堂。横に行くと元三大師御廟。

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まずはお堂のある方へ。

 

木々に囲まれた清々しい自然の参道。

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小さな祠もありました。

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東塔、西塔とは、また違う雰囲気。心地の良い参道ですね。

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元三大師堂前。右手の石碑に注目。そう、ここはおみくじ発祥の地とされています。

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元三大師は、民を悪疫から救わんと、自ら鬼の姿となり、その姿を写しとったお札を貼ると、病魔が退散するとされています。

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京都のおうちの玄関には、よくこのお札が貼ってあります。

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そう、そんなふうに。これは東塔のお堂の入り口に貼ってあったもの。

私も、この元三大師のお札がほしい!と昔から思ってました。なので、ここに来ることが出来て、かなり嬉しいです。

 

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お堂の中央にはガラスがあり、その向こうに元三大師がいらっしゃる…と思うのですが、ガラスの反射で、お姿を見ることは出来ませんでした。
社務所の住職さんから、例のお札の説明などをお伺いしました。迷いに迷った末に、元三大師と鬼大師のお札、小さい方のサイズをそれぞれ購入。

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ついに、私も元三大師お札デビュー。感慨深い。

さて、おみくじについて、伺ってみました。
おみくじ発祥の件は長くなるので端折りますが、ここのおみくじは、ただのおみくじではありません。
運試しとして引くことは出来ません。まず予約し、住職さんに迷っていることなどを相談。カウンセリングのようなものですね。そして、おみくじを行うかどうか判断され、いざ引く際は、元三大師に読経を奉じた後、住職さんがおみくじをひきます。そして、その読み解きをして下さいます。
時間にして、1時間から1時間半を要します。


私には今迷い事があり、お願いしたい気持ちがありましたが、予約を失念していました。
しかし「いいですよ!今からやりましょうか?ただ、途中で御朱印などの方が来られたら、中断するかもしれませんが…」と、物腰柔らかい40代くらいの住職さんが申し出て下さいました。
元三大師をお祀りする元三大師堂の住職さんは、これまた厳しい修行をされているとお察しします。(もう三年籠山行や千日回峰行や十二年籠山行を知ってしまうと、麻痺してくるというか…)
色々と作務の段取りもあるでしょうし、予約なしの私がそのリズムを壊すのは恐れ多く「いえ、また出直して来ます!」と宣言。住職さんは「そうですか。ではこれを」と、元三大師堂の連絡先を下さいました。次回、延暦寺に来る前には、予約をしてお伺いしたいです。

 

元三大師堂の近くにある箸塚弁財天。延暦寺境内って、弁財天の小祠が多いような気がする。

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木々の中の十一面千手観音様。

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元三大師御廟にも行きたかったのですが、帰宅時間の関係で、今日はここまで。
道の脇を流れる水。山からの水でしょうか。澄み切っていて、手を浸してみると、冷たくて心地よい!

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さて、車の中で私は「あ、あれ。通行券、どこ?」と、有料ドライブウェイの通行券をなくしてしまった事に気づき、若干、心の平静を失っていました(苦笑)。
結果的には、通行券を取った時に「無くさないように財布の中に入れよう」と財布の中に入れていたのですが、そんな事はすっかりきれいに忘れ去っており、ショボンとして大津側の出口ゲートで紛失の旨を伝えました。
係員さんは優しいナイスミドルで、「そうですか。大丈夫ですよ!」と優しく対応してくださり、縦走料金2430円を支払い、重ねて「お参りはいかがでしたか?」「急がなくても大丈夫ですよ」と捨てられた子犬のような気配を出していたであろう私を慰めてくれました。おじさま、ありがとう…!


延暦寺の境内にいますと、「一隅を照らす 此れ即ち国宝なり」という、伝教大師最澄上人の言葉がそこかしこに、目に入ってきます。
人それぞれ、色々な解釈が出来ると思います。
沢山の人々がこのお山に来て、それぞれの思いで比叡山を歩いているんでしょうね。
私は仏教の難しい事は知りませんが、とにかく修行僧はすごい、すごすぎる。

またお参りしたいと思います!