yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

水のまち、夜に踊る

土曜日、岐阜県郡上八幡で開催中である、郡上おどりへ行って来た。
郡上おどりは、7月の下旬から9月8日の踊り納めまで、ほぼ毎日、どこかで踊りが行われている。お盆期間は、朝まで徹夜で踊る。


早めに街なかに到着。三条のオーガニックカフェ「穀菜健美」にて、野菜満載のお昼ご飯。五穀米のカレー。赤味噌風味で、野菜がごろごろ。かなり具沢山のお味噌汁も。


残暑の陽射し。祇園白川の石畳。


おお!歴史を感じる「カフエー」のしるし。


キラキラ輝く川の橋の上から「暑い」と心の中で叫ぶ。


約3時間で、郡上八幡に到着。
山あいに佇む、美しい水の街である。
暮れかけた古い町並みは、時間が止まったよう。


夕暮れに浮かび上がる郡上八幡旧庁舎記念館前。去年はここの広場で踊った。


遠目でみづらいが、吉田川に、灯籠のような灯りが浮かんでいるのが見えた。もっと間近で見たかった!


新町あたりを歩く。
古い建物や商店が多く、のんびりとした、ほっとするような風情のある町並み。
かなり、私の好みである。


新町あたりの商店街の雰囲気。


釣り具店。仲間が、一番右のメキシコのアミーゴみたいな帽子を、即買いして被っていた。混雑する踊りの間中、その帽子が我々の目印となった。


おそば屋さんにて、冷たいおろしそばを頂く。
通りに出ると、外はすっかり夜が帳を下ろしていた。


吉田川を渡る。暗くてわかりませんが、川にぽつぽつと蝋燭か灯籠のようなものが置かれ、幻想的で、美しい。


いつも夕方に来るだけなので、あまりじっくり散策できないのが残念。泊まりがけで、ゆっくりじっくり散策したい。そう思わせる街だ。
通りの側溝には、覆われているが、水が流れており、お店の人々は、そこから水を汲んで、道路の前に撒いたりしていた。


郡上おどりの大提灯。これが通りに、どーん、どーん、と吊られている風景は、なかなかのもの。


水の街、郡上八幡のシンボルと言える、名水「宗祇水」へ。室町時代の古今伝授の古事を伝える名水。


雰囲気ありますね。石畳の軽い傾斜になっているので、雨の日などは、足が滑らないよう要注意。雪の日なんかは、おそらく、私ならば100%の確率で滑ってこけるだろう。


「宗祇水」。暗くて見づらくてすいません。

ここから、名水が湧いている。柄杓ですくい、飲んでみると、なんと、まろやかな、やわらかいお水。やさしさに溢れている。

ここから、すぐ横を流れる吉田川に出る事が出来る。
というわけで、夜ではありますが!川に足をつけて「キャーつめたい」大会。

最高でした。


さて、いよよ、郡上おどりの今夜の会場である、吉田川にかかる八幡大橋の近く、八幡神社の境内へ。
近づくにつれて、人が多くなり、夜の露店が見えて来て、お囃子が聞こえてくる。祭りだ祭りだ。

境内、大盛り上がり中。


郡上おどりには、色々な曲がある。
阿波踊りは、「連」と呼ばれる踊り手の踊りを見るのがメインだが、郡上おどりは、観客参加型である。踊りは、飛び入りで、見よう見まねで覚える。
去年も行ったので覚えててもよさげだが、私は、スコブル、踊り能力がないので、覚えられない。私以外の女性三人は、皆うまくて、踊りの輪の中に、
すんなりととけ込んでいった。そして人の多さから、あっという間にはぐれた。踊り疲れたので、かき氷を買いに行った。
かき氷の露店は、かなりの盛況であった。大もうけではなかろうか。シロップはかけ放題。「七色じゃー」とか、やってみたかったけれど、大人なので、大人しく、マンゴー味をかけておいた。

吉田川からの川風が心地よい。山間という事もあるのか、やはり、阿波踊りの時よりも、だいぶ過ごしやすい。


境内に戻り、脇に佇むフリをして、保存会のお囃子さんをガン見。かっちょいいなぁ。


踊る踊る。

♪鵜舟の篝火赤々と 世にも名高き長良川
 その水上の越美線 郡上八幡名にしおう
 三百年の昔より 士農工商おしなべて
 泰平祝う夏祭り 音頭手拍子面白く♪



おどりは、23時に終了。
人波にはぐれていた仲間たちも、ばらばらと全員集合。
今年のおどりも、素晴らしゅうございました。


そして、真夜中の関サービスエリアにて、ラーメン、カレーうどん祇園の鯖寿司を食べる我々。私が食しているのは、きのこかきあげうどんである。味噌カツそば、というのもあったのだが、さすがに危険を感じて、やめた。


郡上八幡、本当に素晴らしい街だ。もっとゆっくりしたい。


そして、いただきものの鯖寿司。まるまる一本。夢のようだ。

丸い切り口が可愛らしい。鯖は肉厚で、絶妙の塩加減。こんぶを外していただきます。

美味しゅうございました!