yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

秋の日帰り温泉道中

先日、京都シネマにて、ブラジル映画祭2012の特別招待作品、「茜色の約束 サンバ Do 金魚」を鑑賞。

舞台は、奈良県大和郡山。母親の出稼ぎで、ブラジルからやってきたリカルド。日本語が話せず学校にも馴染めずにいたある日、幻の青い金魚に遭遇する。それは、リカルドが思いを寄せる花子が探していた金魚だった。やがて市長も巻きこんだ大騒動に発展するも、忘れさられていた金魚の伝説が、町全体に奇蹟を起こす。

というストーリー。
大和郡山といえば、毎年、金魚すくい選手権がある街。先月、大宇陀に向かう途中の列車の窓から、金魚のいけすが並んでいるのが、ずらーーっと見えた。ずっと気になっているのだが、まだ散策したことがない。
そういう気持ちもあって、映画を拝見。
移民問題に触れた映画で、それが大和郡山が舞台、っていうのは、今までなかったものだと思う。そういう意味では、とても新鮮。なんで大和郡山でブラジル?と思いましたが、ブラジルのサンバの衣装と、大和郡山の金魚のヒラヒラした感じが、リンクしているのだそうです。

あまり詳しく書くとネタバレしちゃうので、やめときますが、
市長役の笹野高史さんは、さすがの貫禄。職員役の三倉佳奈さんが華を添え、オカマの日系ブラジル人カルロス役の中村獅童さんが、ぴしっと締める、そんな感じでした。
見所は、大和郡山の街中を行くサンバの集団。正直、「え、なんか唐突にサンバ始まったけど、どうしたの!?」と思わなくもなかったのですが、監督が「これはファンタジー映画です」と仰っていたので、これもファンタジーの一環かな。

幸運にも、ちょうど、塩崎祥平監督と、花子役の子役の大出菜々子ちゃん
による舞台挨拶あり。
菜々子ちゃんは京都の子。なので、地元京都のお友達が、数名、観に来ていた。最後に質疑応答コーナーがあるのだが、お友達の一人が菜々子ちゃんは普段も優しい子である、という旨の話をして、微笑ましかった(^^)

エンドロールに、奈良県大和郡山の街全体の協力っぷりが伺われ、地域振興には、ものすごく一役かってますね。街中のひとが映画を応援している感じ。
鑑賞後、こういう地域に密着した映画作りって、いいなぁと思った。今度、大和郡山に行ってみよう。そんな気持ちになった。


映画の前に食べたおやつ。「オーバカナル」のイチジクのタルトと珈琲。



本日は、かねてより、友人が来るということで、年休を取得していた。
今日は、京都三大祭りのひとつ、時代祭の日である。
と書くと、まるで時代祭を見に行ったようだが、行ってません(^^;)

原付ねこじゃ号の車上より、五条大橋の鴨の流れを臨む。


三条、御池界隈の通行規制の網をかいくぐり、友人と落ち合うべく、北白川へ。
「太陽カフェ」。


なんともシャレオツなお店であった。
ドリアなどを食べつつ、5年ぶりに逢う女同士、しゃべりたおす(笑)。


友人と別れ、ぼけーっと原付ねこじゃ号で東大路を南下。なんか混んでるな…あ、動かない。
あっ!!すっかり忘れてたけど、三条通りは時代祭の行列進行中だった!
前方の三条通りを見ると、ちょうど鎌倉武士行列の真っ最中で、馬に乗った鎧武者の皆さんが、カッポカッポカッポカッポと行進し、アルバイトで参加してる大学生っぽい足軽男子集団らが、その後をぞろぞろ歩き、役員らしき裃姿のおじさん方も「ふははは今日はええ日よりですなぁ」と喋りながら歩いている(台詞は想像)のであった。

時代祭の行列は、近代から古代へとさかのぼるので、このあと、平安時代やら弥生時代やらがずーーっと続くのである。
このまま通行止めに捕まるのは、避けたい。
ここは原付のいいところ。くるっと反対車線に出て、大回りして行っちゃうもんね。車の皆さんは、ずーっと待ってなさいね(←感じ悪いな)…と思いきや、行列が途切れた時に、警官が誘導し、そのまま進む事が出来た。良かった。


というわけで、24号線をぐんぐん南下し、京田辺日帰り温泉施設「一休」へ。
もうちょっとで奈良だ。
前は車で来たが、原付で来るとどれくらいかかるのか、試してみた。
答え=遠い。

ここは、高級温泉旅館風の佇まいで、入浴料も1200円といいお値段だが、雰囲気は非常にヨロシイ。


お湯はトロリとなめらか。
露店風呂コーナーには様々な湯船があり、壺湯に入って、夕暮れの鳥の声を聞く。
今日は、コンタクトレンズではなく眼鏡で、それを脱衣所に置いてきたので、私の視界は、すこぶる悪い。近視で乱視。すっぽんぽんの状態で、「えーと、これはなんだ」と、凝視し、歩く。近くのものは見えるが、遠くのものはぼんやりとかすみ、人間は肌色の塊にしか見えない。
私はかつて2回、この状態で、奥飛騨温泉の夜の露天風呂の足場を踏み外し、岩風呂に頭からダイブし、膝を打って「痛いよぉ痛いよぉ」とうめき、エレガントな大人の女性として、非常に恥ずかしい思いをしたことがある。
それ以来、日が落ちた後の、裸眼での露店風呂には、細心の注意を払っている。今日は大丈夫だった。


サウナに出たり入ったりしていたせいもあり、顔が真っ赤になってしまった。
そのまま着替えて、お土産コーナーで吉野葛のごま豆腐を買う。


外に出ると、秋の夜風が心地よく、月は高く上っていた。
良い一日であった。