yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

魅惑のさぬきうどん旅

日曜日、友人である安珍さん姉妹と、香川県の、日帰りさぬきうどん旅へ。

香川県初上陸&初本格さぬきうどん、という事で、朝から私は基本的に高まっております。
朝、車に乗った安珍姉妹が、和歌山から我が家まで迎えに来てくれた。ありがたし。和歌山から京都まで、という時点で、すでに小旅行である。
安珍さんの妹さん(以降、妹ちゃんと称す)とは、初対面でもなんでもなく、実のところ、最初にバイト先で友達になったのが、妹ちゃんの方だ。やがて妹ちゃんがバイト先を去り、姉である安珍さんが、バイト仲間になり、姉妹揃ってお友達になったのだ。
妹ちゃんも色々と多忙ゆえ、なかなか逢えなかったので、久々の再会である。気心知れた姉妹とうどん旅。ボルテージは最高潮である。

というわけで、安珍号は朝の京都を抜け、高速道路へ突入。
京都から離れ、西へ西へと向かうにつれ、山々の紅葉が、より一層美しく、なんとも風情のある景色が続く。

車内で、この世のよしなしごとなどをつらつらと、アハハハと語り合い、高速道路沿いに見えるアヤシイ建物や看板などに一喜一憂し、兵庫県を走行中、トイレ休憩の為、何カ所か、サービスエリアに寄る。

小腹が空いたので、ひだまりの中、三人で、ねりものを食す。てんぷらっていうのかな。
私のは、蟹である。


車は岡山の倉敷市に辿り着き、いよよ、瀬戸大橋を渡る。

わー!すごい!きれい!
車内で歓声。
あれですね。橋って、すぐ渡り終えちゃうのかと思ってましたが、意外と長かった。

美しい瀬戸の海。

橋の途中にある与島サービスエリアに寄って、早速だが、お土産などを購入。私は「るみばぁちゃんのうどん」「洋菓子フランソア」などを手に入れた。
ここは、展望台などもあって、とても楽しいサービスエリアですね。
駐車場から、瀬戸大橋を望む。


いざ四国へ。
陸地が見えてきた。大規模な工場地帯になっていて、大きなタンカーや、巨大な倉庫、雲でも作るのかと思わせる巨大な白い煙を吐き出す煙突などが、ドーーンと現れ、「工場地帯の景色が大好き」な我々は、喜んで撮影するのであった。


善通寺ICより、一般道に上陸。
わー、香川県だ。
どこのお店に入るか、香川県に無数にあるうどん屋マップを見て発狂しかけた私は、熟考(というほどではない)の上、「今回は、善通寺界隈を中心にせめようと思います」と宣言し、その内、まずは「食べログのさぬきうどんランキング第一位」に輝いていた「釜あげうどん 長田in 香の香」へ。

まず、レジで注文し、番号札を貰い、出来上がったら店員さんが番号を呼ぶので、その時、元気に「はーい」と挙手し、うどんをいただく、というスタイル。
到着時、14時過ぎだったので、お昼の混雑時は終わっていたようだが、駐車場にはそこそこの車。そして、入り口から中に入ると、まず、うどんを注文するレジまで、10人くらい行列。
店内には、9割ほどの人だが、満席ではなく、座れる余地あり。
この時間帯でこのお客さんの入り。さすがである。

かまあげうどん(小)250円を注文し、「悦びの時」を待つ。


私たちの席の隣には、同じような、県外から来たらしき若い男の子三人組がいて、うどんを一眼レフで連写していた。うどん、お好きなんだなぁ。

とか思ってるうちに、来た。

右手の大きな徳利の中には、イリコの出汁が利いた熱々のつけ出汁。
生姜と葱、胡麻、七味などは、各テーブルの上にあるので、好みの量で。
うどんは、思っていたよりも柔らかめ。個人的にはもう少し固くても可。しかし、なんといっても、このつけ出汁が、美味しい!!!
ハフハフいいながら、つけ出汁も飲み干し、ご馳走様でした。
いま、本場で本場のさぬきうどんを食べたのね。


早速だが、次。
チェックしていた「オハラうどん」「白川うどん」の2店が、閉店時間になっていたゆえ、他のお店を検索。
善通寺市内にある、ビニールハウスのさぬきうどん店「岸井うどん」へ。

いざ入り口へ向かおうとしているのは、安珍さんである。その手前の「はくつる、まるー」みたいな影は、写真を撮っている妹ちゃんと私だ。


元々は、観葉植物などを育てるのが本業のお店だそうです。
植物園の温室の中で、うどんを食べるような雰囲気。


中に入ると、細長いカウンターがあり、まず、お水などをコップに入れ、天麩羅コーナーから、天麩羅やコロッケなどを欲しいひとは小皿に取ってから、うどんの種類を注文する。出来上がったら「かけうどん小〜」など呼ばれるので、取りに行く。番号札などはないので、お客同士は、それぞれの前後関係を見極め、取りに行く。食べ終わったら、入り口付近にある洗い場に器を帰しに行き、その隣のレジで、食べたものを自己申告し、お会計。というスタイルであった。


かま玉(小)とちくわの天麩羅。330円だったかな。


卓上には、生姜があり、好きなだけすり下ろしてスタイル。

まったりとした味。美味しゅうございました。
私は平気ですが、ビニールハウス内ということで、お客さんの好き嫌いは別れると思う。


さぁ。次である。
目標の「三つくらいはまわりたい」を、忠実に実行する。
私の胃腸は、あと15%くらいの余地がある。スレンダーな安珍姉妹も、「まだいける」と頼もしいお言葉であった。
車で少し走って「大釜うどん」へ。
本当に、ちょっと走ればあちこちにうどん店があるので、お腹がこなれる間もないのだが、こういうのは、もう一気にいっちゃた方が、いいような気がする。


「大釜うどん」。


うどんを打つ男の絵が、なかなか味わい深い。ちなみに裏表書いてあった。


ここは、今日まわったお店の中では、一番店舗らしい雰囲気。しかし、京都などにある「はなまるうどん」「丸亀製麺」とは違ったジモティな雰囲気がムンムンしており、ご当地に来た感ひとしおであった。

最初に、うどんの種類を注文し、その場でもらう。次に、おでん、天麩羅、おにぎりなどのコーナーがあり、好みで取って、最後にお会計。食べたあとは、器を返却口に返す。よくあるセルフスタイルだ。

おでん。
なんだかすごい迫力である。しかし、この中から、ひら天のおでんを一本取ってみた。せっかくなので精神。

特製生醤油うどん。ひら天おでん。いくらだったか忘れたが、確実に300円以内。醤油は、注文カウンターで一人一本まるごと渡される。

レモンをギュッと絞り、お醤油をサッとかけ、葱と生姜をさくっと混ぜて、ズルズル。
さぬきうどんぽいコシのある麺で、レモンの酸味が食欲を促進し、美味しい。
おでんは、普通に美味しいおでんの味であった。


お腹いっぱいだ。
もうあとはアイスクリームくらいしか入らない。

妹ちゃんは、「私、熱いの苦手なんで、一番遅いかも」と言いつつ、三店とも、一番早かった。そして「頑張ったら、あともう一杯くらいはいけるけど、もうやめとこう」と、ますます頼もしい発言をしていた。


お店の外に、店名の由来と思しき大きな釜がある。
お店を出る時、その背後の畑で、地元のおばあちゃんが、焚き火をしていた。
それを見て、ピーンと来た我々は、段に上ったりして角度を調整し、撮影。

写真がちっさいのでわかりにくいが、釜の底に火が入っているような図を…。どうだろう。


安珍さんにお願いし、香川といえばの「こんぴらさん」の辺りまで、走ってもらう。善通寺市内から、南へ、20分くらいである。
もうすでに夕刻なので、門前のあたりを流してもらったが、辻々から駐車場のおじさんたちが、「こっち!こっち!」と現れるので、USJかディズニーランドあたりのアトラクションを思い出した。
お土産屋さんや、古い風情のあるお店も多く、足湯もあり、賑わっていた。またいつか、散策してみたい。
こんぴらさんには、資生堂が経営する「神椿」という喫茶店かレストランがあるらしいので、それも気になるなぁ。


百十四銀行バーバパパがお遍路さん仕様。

うどん県よ、しばしさらば。
三食食べて、1000円、いかなかった。交通費の方が高い。


瀬戸大橋を渡る。


岡山側の突端。何かピカピカ光っている。灯台だろうか。


この後、ところどころ渋滞に巻きこまれつつ、無事に帰還。
安珍さんに至っては、京都に送ってくれた後、再び和歌山へ走るのだ。
もう和歌山に向かって足を向けては寝れぬ。毎朝毎晩、和歌山方面へ五体投地を行い、安珍姉妹がしあわせであるよう、スーパー銭湯のうたせ湯に打たれながら、お祈りしよう。
途中に寄ったコンビニエンスストアで、「遠出の際には必ずアイスが食べたい」欲求に従い、うどん腹の隙間に、お抹茶味のクランキーチョコアイスバーを忍び込ませた。

そして今日はお休みを頂いていたので、外の雨を眺めつつ、ゆっくりをお昼ご飯などを食し「さぬきうどん、食べたいな」と、再びさぬきうどんへ、思いを馳せているのであった。