良いお天気。
滋賀のお墓参りに行った帰りに、すぐ近くにある三井寺へ。
仁王門。徳川家康により、甲賀の常楽寺より移築、寄進された。
木漏れ日を浴びながら、正面の石段を上ると、国宝の金堂があります。
金堂の中には、天智天皇が信仰されていた弥勒仏が、秘仏としてまつられています。
中には、仏像がたくさんおまつりされていて、奈良時代、平安時代、室町時代など、よくぞこの平成の世まで残っていたなぁと、気の遠くなるような時間の流れを思うだけで、感じいるものがありました。個人的には、ちっちゃくて丸っこい、走り大黒さんの像と、火炎を背負った不動明王の木造が、印象的でした。
金堂より外を眺める。
三井の霊泉、閼伽井屋の前を通る。泉を守る覆屋は、慶長五年の建立。中から、「ぼこっ、ごぼっ」と、泉がわいている音がしました。正面上部にある左甚五郎作の龍の彫刻は、夜な夜な、抜け出して琵琶湖で大暴れしたらしく、甚五郎自らが、龍の目玉に五寸釘を打ち、これを鎮めたそうです。残念ながら、屋内は暗くて、龍を見ることはできませんでしたが、なんだか神秘的でした。
弁慶のひきずり鐘。
奈良時代の梵鐘で、俵藤太秀郷が、三上山の百足退治のお礼に、竜宮から持ち帰ったと伝えられています。
その昔、三井寺が比叡山を争ったときに、比叡の荒法師、武蔵坊弁慶が三井寺に攻め入り、この金を奪って比叡山まで引きずり上げ、搗いてみたところ「イノー、イノー(帰りたい)」と響いたので、谷底に投げ落とした、という言い伝えがあります。その時のひきずった跡や、傷などが今も残ってます。
確かに、鐘の表面に、ひきずったかのような縦の傷がついていました。
ここで、三井寺鐘みくじ。
売店で、お金を支払って、この鐘の紙をひき、この水の上に浮かべて、浮き上がってきた文字で、おみくじをもらうのです。
おみくじとともに、三井寺にちなんだ綺麗な絵札をいただけます。
三重塔。
境内はとても広い。
てくてく歩いて、石段や坂道を上り、西国十四番札所の観音堂へ。
こちらは手前の百体観音堂。大津絵がありますね。
観月舞台。ここで月と琵琶湖を眺めつつ、まったりお酒でも飲めたらいいな。などと思う。
さらに上へと石段を上がると、大津そろばんの塚?記念碑?がありました。
展望台から、観音堂境内と琵琶湖を臨む。
一路、浜大津方面へ。
琵琶湖沿いに車を停車。今日は良いお天気なので、レジャーやピクニック、お散歩など、たくさんの人々が、思い思いに楽しんでいました。
ちょっと遅くなったけど、お昼ご飯。
ドイツレストラン「ヴュルツブルクハウス」。
ドイツ風の建物で、中もドイツっぽい。
琵琶湖が見えるテラス席へ。ここは、ペット同伴OKなので、ワンちゃんたちがたくさんいました。ほとんどの子は、吠えることもなく、ちん、と静かにしていました。
奥にビールが見えますが、ドイツのノンアルコールビール。手前はアップルタイザー。
ソーセージのワンプレート。
パン、かじっちゃっててすいません。
人々のさんざめく笑い声、静かな秋の風、ゆったりとした琵琶湖の景色。
うわぁ。なんか贅沢な湖国の休日感。とてもよかったです。
と、ぼけーっとしていたら、カワイイ2匹のしばわんこが飼い主さんとともに着席。よーく見ると、職場の先輩ご一家であった。
なんとこりゃ奇遇な!と思い近づいたところ、さきほどのしばわんこ2匹が「ん?あ。なんかアヤシイ女が来ましたぜ。だめだだめだ!こっちくんな!くんなって言ってるじゃんバカかおまえ」といった感じで、警戒モード全開で吠え始めたもので、
「○○さん、こんにち…うわっごめんごめん、驚かせちゃったね。ごめ…や、や、○○さん、こんにちは。奇遇ですね」といった感じで、挨拶しつつ、しばわんこズに謝りつつ、若干アタフタ。
京都に戻り、もろもろの事務連絡をしつつ、スーパー銭湯に寄り、仕上げは冷たい珈琲牛乳。
琵琶湖はいいですね。
またゆっくり行きたいな。