先週28日の早朝より、夏季休暇を利用し、長野方面へ。
早朝に起床し、車で京都を発つ。
満を持して、ポータブルタイプのカーナビを購入。これでiphoneの電池の減りを気にしながらナビしなくていいんだ!途中で残量ゼロになって音信不通にならなくてもいいんだ!と喜ばしい限りである。
内津峠SAにて、作ってきたサンドイッチで朝食。
車窓の景色が少しづつ変わっていく。
なんとなく「信州ぽい」。
「信州ぽい」とはどういうことか、我ながらよく分からないが、こう、山が雄大で、なんだか爽やかなイメージ。
お天気は、雨予報だったが、なんとか曇天で保っている。このままの調子で頼む、と心の中で祈りつつ、ハンドルを握る。
長野県の松本ICから、野麦街道を抜け、沢渡(さわんど)に到着し、車を預ける。ここからのマイカー乗り込みは禁止だ。
というわけで、上高地行きのバスに乗る予定だったが、片道4000円で、4人乗合でタクシーを借り、やや割安で上高地バスターミナルに行くことが出来た。
2人で乗るとバスより割高だが、4人の乗合だと一人1000円で済む。見知らぬ若いカップルと乗り合わせ、タクシー運転手さんの情報などを聞きながら、いざ、標高1500メートルの山岳リゾートへ。
トンネルを抜けると、そこは上高地であった。
上高地に来るのは、3回目だ。久しぶりなので、とてもうれしい。
正午頃、バスターミナルに到着し、少し歩くと、清流、梓川が見えてきた。雲もところどころ晴れ、喜ばしい。そしてとても涼しい。
宿泊予定のホテルに荷物を預け、いざ、河童橋から明神池へ散策開始。
梓川右岸の木立の中をゆく。
岳沢湿原。
清水川。
イチイの木。
この木の通路は、とても歩きやすい。わくわくしますね。
川の中に立ち枯れの木。
六百山方面を臨む。
とても不思議な風景。
せせらぎ。
季節ごとの湿地植物がたくさん咲いています。
タクシーの運転手さん曰く、「川の水は雪解け水なので、10秒と手をつけていられない」とのこと。確かにとても冷たくて、気持ちいい。
森林をゆく。
きのこ。
秋になると、紅葉がまた綺麗でしょうね。
森林を抜けると、明神橋が見えてきた。
穂高神社奥宮の鳥居。
鳥居を通ったすぐのところに、嘉門次小屋がある。
真夏には、たぶん梅花藻の花が咲いていたのでは。
お社の背後に、明神池がある。
明神池の一之池。明神岳の迫力はすごい。
二之池。
明神橋を渡る。
梓川の河原にて、持参のおにぎり弁当を食す。
食べていると鳥が飛んできたが、ここでは動物へのえさやりは厳禁。
というわけで、見えてないフリをして胡麻塩おにぎりを食す。
ぱぱっと食べていると、ぱらぱらと雨が降ってきた。我々は傘や雨具などを持ってきていなかったので、焦りながら河原から撤退し、梓川左岸コースへ。
森の中に入ると、また雨が上がってきた。
このふわふわした白い花がたくさん咲いている。
すれ違う人々は、ハイカー風の方からミニスカの女の子、老若男女、いろんな人がいる。
明神池から、さらに穂高方面への登山へ行く方も多いので、熊よけの鈴をつけている方も多く、時々「ちりんちりん」と涼やかな音がする。ほとんどの方が、すれ違い様に「こんにちは」と挨拶されるので、おお、やはり山って素晴らしいな!と思う。
小梨平のキャンプ場まで歩いてくると、ダウンジャケット着用の人がちらほら。
夏場にダウンジャケットとは、さすが標高1500メートルのキャンプの夜は冷え込むのだろうな。
ここまで来たら、もう今夜の宿のある河童橋はすぐそこ。
上高地ビジターセンターにて、スライドなどを見ていると、本格的に雨が降り出した。
河童橋を渡り、あわてて宿泊ホテルへ。
部屋からは、梓川が見える。
ホテルのロビー。
夜は、ここでネイチャーガイドのスライドショーがある。
ホテルの傘とサンダルを借り、再び外へ。
河童橋。雨の夕方、さすがに人が少ない。
お土産店で、「アルプス正宗」「信州限定じゃがですよ」や、「ヤマサンカ」の洒落た軍手や手拭いを購入す。
雨音を聞きつつ、ホテルのバイキング夕食。
ローストビーフ、鰯の香草パン焼き、岩魚の唐揚げ、夏野菜のマリネ、岩魚のカルパッチョ、などなど、などなど、沢山の種類があり。とても美味しかった。
特に、信州名物のとうじそばが美味しすぎて、おかわり。
ホテル専属のパティシエさんが作るデザートも、美味。
上高地宿泊の醍醐味、夜の満天の星空と、早朝散歩を行うことが、私の目的である。
食事が終わり、しばらくすると、雨が上がった。
というわけで、ホテルの外に出てみた。
上高地は、動植物の環境保全の為、夜22時以降は、ホテル等の玄関や廊下の照明が消灯され、シャッターが下ろされる。なので、部屋の灯り以外は暗闇となる。
案の定、雨は上がったが、夜空には雲が広がっており、残念ながら満天の星を見ることは出来なかった。
このまま雨が上がったままならば、早朝散歩には行けるかも!
という期待を抱きつつ、朝4時半に目覚まし時計を合わせる。
部屋にクーラーはなく、窓を開けるだけで、かなり涼しい。更に、冷蔵庫はないが、シンクに水を貯めて缶を冷やしておくと、十分冷たい。
嗚呼、もう私ゃここに住みつきたいくらいだ。窓の外から聞こえてくる梓川のせせらぎを聞きながら、就寝。