yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

送別会inお初天神裏参道

先週、職場の送別会があった。
仕事終わり、梅田に向かう。私は早番なので、集合時間までまだまだ時間がある。
久しぶりに下り立った阪急梅田駅。阪急百貨店の入り口前。相変わらず人多し。


ウン十年生きてきて、大阪の地理をほぼ分かっていない私は、地下街ホワイティうめだへの階段を探すだけで、幹事さんからもらった懇切丁寧な地図を縦にしたり横にしたり忙しい。
紀伊國屋書店で、森見登美彦先生の「聖なる怠け者の冒険」の文庫本を買い、「心斎橋ミツヤ」にてお茶タイム。
スフレチーズケーキのセット。美味し。


どう考えてもまだ早すぎるだろうというタイミングで店を退出。
地図が苦手&土地勘なしの私は、迷うに決まっている。早めに会場に向けて出発だ。
地図によると、お店は曾根崎のお初天神の近くにある。どこだそこは。
ホワイティうめだを抜け、御堂筋線東梅田駅の出口から、地上に上がると、外はすっかり夕闇が帳を下ろし、しとしとと雨まで降っているではないか。
大阪らしい高層ビルがそびえ、灯りがまたたき、ますます「出たはいいけど、地図でいうところの、ここはどこ」状態。
己の位置をiphoneの地図で探し、ここが御堂筋に面した第四ビル前であることが判明。

目の前の交差点を渡ると、曾根崎のお初天神である。「良し!私の方向感覚もまだまだ捨てたものではないぞ」と心の中で快哉を叫び、意気揚々と御堂筋を横断。


しかしながら、意外にも早く目的地界隈についてしまった。あと30分もあるではないか。
というわけで、曾根崎お初天神商店街を少しだけ闊歩。
通りの中ほどに、お初天神こと露天神社(つゆのてんじんしゃ)が鎮座。
梅田、曾根崎の総鎮守。都会のど真ん中にある神社の雰囲気。

元禄16年に、実際に神社の境内で起こった心中事件をもとに、近松門左衛門人形浄瑠璃「曾根崎心中」を執筆。それから、物語に出てくる遊女の名前「お初」にちなみ、「お初天神」と呼ばれるようになったという。

末社、開運稲荷社。商店街からささっと入ってきて、ささっとお詣りする人多数。


”この世もなごり 夜もなごり 死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の露 一足ごとに消えて行く 夢の夢こそあはれなれ あれ数ふれば暁の 七つの時が六つ鳴りて 残る一つが今生の 鐘の響きの聞き納め 寂滅為楽(じゃくめついらく)と響くなり"

「曾根崎心中」死の道行きの文章。ぞっとする名文ですな。


お店がある路地、お初天神裏参道

沢山のバールが軒を連ね、すこぶるシャレオツな雰囲気。今回は、ここにある海老料理メインのバールを利用。


2階ソファ席を貸切り。飲み放題で、バーカウンターでお好きにどうぞ形式。

「普段ひかえめなあのひとが、ビール注ぎの達人だった」といった新発見もあり、自分たちの好きなタイミングで待つことなく好きなように呑めるので、これは良いシステム。
裏参道のお店は、いずれも面白そうなお店ばかり。また何かで行ってみたい。


職場の同僚さんからもらったおやつ。ブラックサンダーきなこ味。やんごとなき雷神というキャッチコピーが秀逸だと思う。お味はしっかりきなこ風味で、クオリティ高し。


そして、また秋のきのこシーズンの気配。