yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

神戸へ その2

さて、いざ喜楽館へ。
開場を知らせる一番太鼓。若手の落語家さんでしょうか。

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最初に三味線を習い始めた教室の、同期のお姐さんが、プロとして活躍中で、今日は勇姿を拝むために来たのでした。
ここも特に事前に連絡はしていないので、終演後に会えたらいいけど、ダメだったら差し入れを預けて行こうという算段。

数日前に前売りチケットを予約したところ、幕前一列目のど真ん中辺りで、わくわくしながら着席。客入りは団体さんが多く、1階も2階もほぼ満員御礼。平日なのに賑やかです。
座っていると紳士がやってきて「あの、そこ私の席ですが…」と。
驚いてお互いのチケットを見せ合い、「ダブルブッキング?」と思ったところ、私の買ったチケットの日付が、来月の日付になってました。
ごめんなさい!と背中に変な汗をかきながら、受付へ。コンビニの発券機で、日付の指定を間違えたまま席を買い、発券していたのでした。よく考えたら、この満員御礼状態で、数日前に予約発券して最前列のはずがないですね (´ー`)

受付さんに事情を説明し、ご配慮で、1階の別の席を差し替えで手配してくださいました。ケースバイケースだと思うので、毎回そうしてくれるとは限らないと思いますが、とにかく助かりました。

さて気を取り直し。落語はどなたのお噺も外れなく面白かったです。
特に三馬枝師匠のマイクを使ったカラオケ葬式噺や、仁智師匠の30近くは喋っていた大爆笑のマクラ(落語に入る前の雑談的なもの)は、「もう今日はこのまま漫談されるんやな」と思いきや、そのあとに落語も始まり更に大爆笑というボリュームで、久しぶりにゲラゲラ楽しませてもらいました。

目当てのお姐さんは、浪曲の三味線方である「曲師」として、登場されてました。
色んな記憶を思い出し、今はこうして常設寄席の光を浴びているお姐さんが、ひたすら眩しく誇らしかったです。
血が滲むような苦労をされたのだと思うと「夢を叶えたんや。かっこいい」と感動し、ひたすら舞台をガン見!!

寄席が終わり、外に出ますと、だいたい演者さんがお見送りに出られます。その時にお姐さんに会えるかと。
しかし、人波をかき分け姿を探せど、お姐さんの姿はありません。紙袋を手に挙動不審な動きをしている私に声を掛けてくれたのは、出演者の笑福亭風喬さんでした。NHK朝ドラの「まんぷく」にも出演されているそうです。
お聞きすると、お姐さんは用事があり、すでに寄席を後にされたと。そうか、途中で行ってしまったか。やはりアポ取っておけば良かったかな。

京都への帰途に着く前に、そういえば、湊川神社の社殿の天井画を見るのを忘れてた!と思い出し、再び徒歩で湊川神社へ。
17時過ぎなので、もう閉まわれたかもと思いつつ到着。まだ開門されてました。

夕刻の社殿。さすがに団体さんもおらず、ぽつぽつと参拝者を残すのみ。何度も来てすみませんと謝りつつ参拝し、天井画を見せてもらいました。全国の著名画家から奉納されたものなのですね。中央の「大青龍」は福田眉仙作。その横には、棟方志功が、ニーチェの「ツァラトゥストラかく語りき」から暗示を受けて作った四枚の版画「運命」などなど。

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さて帰るべ、と参道を歩き、白い鳥居前で、社殿の方からドドドンと太鼓の音が聞こえました。そろそろ閉じられるのかもしれません。ギリギリ間に合って良かったです。 

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色々と盛りだくさんな一日でした。
寄席はやっぱりいいですね。喜楽館は京都からは少し遠かったけれど、今後もっと発展していくんだろうなと思いました。