続きです。
こんぴらさんを後にし、一路、高松方面へ。
屋島にやってきました。メサと呼ばれる天然記念物の地形で、瀬戸内海に屋根のように浮かんでいる島です。
梓弓 屋島の宮に詣でつつ 祈りをかけて勇む武夫(御詠歌)
開祖は鑑真和上。ネコ男氏が「鑑真和上て、正月明けに行った奈良の寺のとこちゃうん?」と言い、私も「おお、そういえば唐招提寺行ったな」と思い出しました。大陸から奈良に来られる途中、遭難されて鹿児島に漂着し盲目となり、ようやく船で奈良の東大寺に向かう途中、この屋島に来られたとのこと。
やー、すごいですね。私だったら、這々の体で漂着して満身創痍で、ようやく奈良に行く船に乗ったのであれば「やれやれ。もうええし、早よ奈良にやっておくれ」と立ち寄る気にならない。やっぱり徳の高い方は違いますね。
本堂。本瓦葺きの入母屋造。四国八十八ヶ所巡礼のお遍路さんがお参りに来られていました。
境内には猫が数匹いて、「ニァ〜ニァ〜」と鳴いて愛嬌を振りまいていました。
本堂のお遍路さんの足元の階段の下に、猫ちゃんが。
なんかすごいのがある!と駆け寄ったのが、蓑山大明神。
実は私はこの時、ガッツリと狸像があるというのに「なんで狸が?鳥居は稲荷っぽいけど。なんかオモチャぽいな」などと、罰当たりな事を思いながら中をうろうろしました。
帰宅してネットで見て、そういえば四国の狸か。そうかァ、それで鳥居の中に狸の置物がいっぱいあったのか。オモチャぽいとか失礼な事を…と反省してました。ちゃんとお参りすればよかった。
太三郎狸の横に子狸さんがいます。かわいい。
納経所前の絵看板。
納経所の中で御朱印をお受けしている最中、どこからか「ミャアミャア」と猫の鳴き声。中にも三毛猫がいて、係の方に甘えていました。
大師堂。お遍路さんはこちらにも読経を奉納されてました。
境内にはお遍路さんの姿が多く、初めて四国でお遍路さんを見て、「うわー、いいな」と思いました。ご夫婦で来られている方が多く、お仕事の退職後に、ゆっくり回られている印象を受けました。私も四国に住んでいたら八十八ヶ所回ってみたいけども、京都からだと、なかなか根気がいりますね。
とても繁盛していて、店内には有名人のサインが額に入れられ四方を飾っています。
カウンターで注文し、うどんが出てくるのを待ち、薬味や揚げ物、ごはん系を選び、レジで会計。
釜バターです!
生卵、バター、黒胡椒のかかったうどんに、だし醤油をかけて熱々のうちにワシワシッとかき混ぜすすると、バターの塩味と卵のまろやかさが相まって、カルボナーラのような。
個人的には、サッポロ一番塩ラーメンを思い出しました。
こちらは、温玉肉ぶっかけ。
迷った我々はシェアすることにしました。
コロッケ、げそ天、とり天とともに。
うどんは、もちもちつるつる。満足です。
香川を後にし、いざ京都へ。
明石海峡大橋にさしかかりました。
淡路島を通過中、海の彼方が夕焼けに染まり、雄大で美しかったです。
この後、「淡路島のハイウエイオアシスに寄ってね。玉ねぎ買いたい」「絶対やで」「ほんまに寄ってよ」「淡路やで。あ、わ、じ」と車中で10回くらいしつこく言い、ワクワクしていましたが、ネコ男氏がハイウエイオアシスの入り口に入り損ない、「あっ…」と一瞬、車中がシーーーンと静まりかえる、というハプニングもありましたが、こんぴら参りの後に諍う事もなかろうと、特に争いに発展する事もなく平和に京都に着きました。
四国がもう少し近ければ、もっと頻繁に行きたいですね。
ちなみに、今回も意外と筋肉痛は全くなしでした。普段、お稽古で10分正座するだけで翌日は全身バキバキのヨロヨロなのに…。自分の筋肉組織がどうなってるのか謎です(^ω^)