土曜日、原付バイクにて淀川を渡り、久御山町へ。
車で走ることはありますが、原付でここまで来るのは初めて。淀大橋を渡ってから、ひたすらまっすぐ。
「え、まだ?そろそろ宇治市やねんけど」と不安になり始めると、到着。
雙栗(さぐり)神社。
本殿近くの鳥居。
境内には樹木が茂っています。私の他にひと気はありません。
向こうの方へ続く長い参道があります。おそらくそちらが正面の大鳥居がある方向かと。
門が見えてきました。
茅の輪のようなものがありました。こういうの好きだなぁ。
由緒書。祭神は天照大神のほか、6柱の神様。
拝殿。色鮮やかな装飾。拝殿の奥にある御本殿は、室町時代の建築。
中世から明治時代まで、八幡市の石清水八幡宮の分霊を祀っていたので、当時は「椏本(あてもと)(一品)八幡宮」と呼ばれていたそうです。石清水八幡宮の勢力を物語ってますね。
狛犬さん。ここも足元にミニ狛犬。じゃれついているのか、踏んでるような撫でてるような…。
相方さんの方は、鞠バージョンでした。ミニ狛犬と鞠の組み合わせ、何か意味があるんでしょうか。
本殿の奥の社叢へ。猫が1匹いましたが、走って逃げて行きました。
樹齢400〜500年の御神木の楠。根元には稲荷社の小祠。
ネット情報によると、このあたりは洪水が多発する地域だったので、巨木が比較的少ないらしいです。
その中で極めて貴重な巨樹。久御山の天然記念物。
夏のお祭りの際には、参道沿いに沢山の露店が出るそうです。
さて、車で何回か前を通り過ぎた事のある久御山町の神社二ヶ所に行ってみました。
淀大橋南詰め近くにある大藤神社。地域の氏神様といった雰囲気の神社です。
境内は無人ですが、手水も流れ、綺麗にお掃除されていました。
本殿。祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)。
中に小さく可愛らしい雰囲気の狛犬さんがいはりました。祭事の際には、柵の扉が開かれている模様。
石段の上から鳥居の方を見ると、風がスーッと走り抜けて、非常に心地の良い空間となっていました。地元の方の崇敬深い神社だなと思いました。
さてさて、そのまま走ること数分先にある玉田神社へ。
神社の手前の道に一の鳥居があります。周りは田園に囲まれて、刈り入れの終わった田んぼを見ると、郷愁というか、ああ、ここは紛れもなく日本だな〜と実感します。
玉田(たまた)神社。
710年に元明天皇の勅願で創建。桓武天皇が鬼門除けの伺いを立てた事から、方除けの神社と言われています。火難除けの神社でもあるそうです。
神社の公式HPによると、「玉田神社の氏子地域には八つの当座があり、それぞれ氏神に捧げる御神宝を預かっている。また、神事における重要な役割を担っており、秋の祭礼にはその年の当家が御神宝を抱いて社参します」とありました。当家になると、床の間に祭壇を組み、御神宝をお祀りするのだそうです。
鳥居をくぐると、砂利の参道が続きます。
玉田の森と呼ばれています。
ここもひと気はなく、ゆっくり静かに御参り出来ました。
紅葉し落葉している樹木が美しいです。風に乗って、黄色い銀杏の葉がハラハラと舞い落ちていました。
まさに銀杏の絨毯。
外拝殿。中には提灯が揺れていました。
御神木。大迫力!
由緒書。
祭神は武甕槌神ほか3柱の神様。
御本殿前。
今、改修工事中でして、中に工事の方が作業をされていました。
ここも静かで落ち着いた雰囲気で、地元の方々に大切にされているんだと感じました。
玉田神社は、先程の大藤神社や、久御山町の他の神社も兼務されているそうで、秋祭りの時期などは大忙しだろうなと思います。
さぁ、そろそろおいとまします。
個人的には「当座」制度が非常に興味深い。