朝、温泉へ行くネコ男氏を駅まで送り届け、そのまま大原野神社へ。
産土の神社です。一年ぶりのお詣り。
一の鳥居。慶安2年(1614年)の建立。
昔は、別の場所に建てられていましたが、昭和44年に移されたようです。大原野のシンボル的存在だったとのこと。
ニの鳥居。昔、子どもの時に友達と遊びに来て、鳥居の上へ石を投げて乗せる遊びをしていました。
鹿の手水舎。鹿がくわえた巻物からお水が出ています。
三の鳥居。ここから先は本殿エリア。
元日などは大行列。今日もそこそこの人出でした。賑やかで喜ばしいです。
大きな絵馬。狛鹿と干支の鼠が描かれていました。
御本殿。
平安京の出来る10年前、784年に長岡京遷都都の際に、藤原氏の氏神である奈良の春日大社の神様を勧請し、小塩(おしお)山の麓に創祀。
春日大社の最初の分社。京春日とも呼ばれています。
神鹿(しんろく)。
鹿は春日の神様のお使いの動物。狛犬ではなく狛鹿。狛鹿は全国でここ、大原野神社だけだそうです。知らなかった。子どもの頃は「鹿さ〜ん、鹿さ〜ん」とパチパチ身体を叩いたりしていたので、狛鹿さんはさぞや鬱陶しかっただろうなとお察しします(苦笑)。
境内社。
狛鹿の背中越しに境内を臨む。
気の遠くなるような遠い遠い昔から、この風景があったんですね。
ここは、源氏物語で名高い紫式部の氏神様でもあります。平安京からここまで来るのは、さぞや大変だったと思います。
さて、参道脇から伸びる森の中の小道。西行法師ゆかりの勝持寺(花の寺)の参道に抜ける近道になっています。
100メートルほどの短い道。子どもの頃はキャッキャ言いながら歩いてました。久しぶりに歩いてみます。
参道に出ました。左手に仁王門が見えます。
仁王門。
金剛力士像が睨みをきかせています。
勝持寺は桜の名所なので、知っている人は知っていると思います。今日はお参りにはいかず、また森の中の道を戻りました。
鯉沢の池。奈良の猿沢の池を模しています。
池の向こう側には、昔は神鹿苑があり、鹿が飼育されていました。しょっちゅう鹿に逢いに来ました。私の奈良好きは、案外ここが発祥なのかもしれません。
私はこの神社の氏子として生まれて、小さな頃から境内を駆け回りまくっていました。本当にお世話になっている神社です。
近年は縁結びの神様として、色々と可愛らしい御朱印帳やお守りなども用意されていて、賑々しくていいなと思います。
さて、帰宅してからは、「わー!今日は自由や自由や!」と即座に部屋着に着替え、缶チューハイを呑みながらチーズケーキと焼いた餅を喰らい、手塚治虫の「火の鳥」を読み返す、という極楽を味わっております。
私は、自由オンリーだと好き勝手だらだらするだろうから、普段は多少の縛りがあった方がいいんだろうな、と思いました( ˘ω˘ )