私の自宅から、原付バイクで10分かかるかどうかくらいでした。阪急電車の西山天王山駅から、天王山のそびえる西の方向へ、閑静な住宅街を抜けていくと、小倉山の麓に、一の鳥居が見えてきました。
一の鳥居の扁額に、「正一位小倉大明神」。小野道風の筆とされているそうです。
奈良時代の718年に創建。
桓武天皇の平安遷都に際し、御所の鬼門除けとして祈願されたそうです。
参道を進んでいくと、二の鳥居が見えてきました。
この辺りから山の気配というか、空気感が違うなと思いました。
鳥居の奥の方に、拝殿が見えてきます。
ドーン、という太鼓の音が鳴り、ご祈祷が始まった気配。やはり新年明けはご祈祷される方が多いんですね。
手水舎。大きな龍と小さな龍。ダブル龍。
右手の石段が本殿エリア。左手は天王山登山口。
石段を上がって行きます。
天正年間、豊臣秀吉公は、山崎の合戦のとき家臣を小倉神社に遣わし、戦勝を祈願し、その本懐を達したというので、神徳に報いようと、毎年米三千俵を寄進したそうです。毎年米三千俵って…。
江戸時代には、徳川氏が山地二十余町を寄進し、明治維新までの旧境内は、六万坪余にのぼったそうです。
一の鳥居をくぐってから、思っていたより境内が広いなぁとビックリしてましたが、なるほどです。
割拝殿。
その奥に拝殿がありました。
御本殿が見えてきました。
神職さんによる祝詞の声が朗々と響き、日の光が差し込み、おのずと神聖な気持ちになりました。
御祭神は、武甕槌神(たけみかづちのかみ)、斎主神(いわいぬしのかみ)、天児屋命(あめのこやねのみこと)、比売大神(ひめのおおかみ)。
拝殿の方を見下ろすと、木漏れ日が綺麗でした。
御本殿の背後に、このような石碑がありました。
狛犬さんの後ろ姿。
亀の手水舎。なんか可愛いです。
小倉山、天王山からの深層水。
御神木。樹齢600年といわれる、樅(もみ)と杉。
V!な感じで生えていました。
木の肌に他の植物が生きていました。
御本殿エリアから天王山の登山口に行く事が出来ます。私が境内にいる間も、10人くらいの方々が行き来していました。
このような道を登っていくんですね。
クマ目撃注意の看板がありましたので、登山される方はお気をつけて。
三社神社。
滝不動。
天満宮の神牛さん。コンパクトサイズで可愛らしかったです。
若宮神社。
左が稲荷神社。右が竜王神社。
竜王神社では、雨乞いなどが行われていたそうです。
この後、もう一か所行こうと思っていましたが、何だかもう大満足。
小倉神社を後にし、西山天王山駅前の「西山こっぺ堂」へ。
コッペパン。抹茶ティラミス、だし巻き玉子、ハムカツ。
だし巻き玉子には、パンとの間にマヨネーズが塗られてまして、ぷるぷるのだし巻き玉子と相まって、なんともいえない美味しさ。毎回マスト買いです。
小倉神社には初めて行きました。
正直、神社に着くまでは、「うーん。けっこう山手やな。寂しい感じなのかなぁ」と想像してました。
しかし、実際はですね。二の鳥居にさしかかる辺りから、「うわ。すごい」と思いました。人が多く訪れる賑やかな雰囲気ではなく、幽寂で落ち着いた、それでいて優しく気高い空気感があったように思います。
御本殿の奥の竹林の中に、4世紀末の前方後円墳である鳥居前古墳があります。被葬者は流域の支配者とされ、こちらの被葬者が神格化されたのが、小倉神社の始まりではないかという説もあります。
素晴らしい神社でした。
また参拝させてもらいたいです。