佐賀県の祐徳稲荷神社にやって来ました。
1687年創建。肥前鹿島藩主鍋島直朝公の夫人花山院萬子媛がお輿入れの際、朝廷の勅願所であった稲荷大神の御分霊を勧請されたことに由来します。
2日目は雨予報。思いっきり曇天。いつ降り出すか分かりません。なんとかもってくれないかな、と思いつつ錦波川にかかる神橋を渡ります。
最初の石鳥居。大きく立派な狛狐が左右から睨みをきかせています。
境内図。さすが焼き物の佐賀県、陶板で出来ていますね。
手水舎。柱が全て3度内向きに傾いており、昔ながらの耐震構造。
神門。
近くでよーく見ると、見事な細工。「鎮西日光(九州の日光東照宮)」と称されてるのも納得。
神門をくぐると、懸崖造りの朱色の社殿がドーーンと目に入って来ます。京都の清水寺より高さがあるそうです。
熊手を販売していますね。お正月以外で熊手専用売り場があるのは珍しい。
神楽殿。
御神酒が用意されていたので、有り難く頂きました。
これがやたら美味しくて、杯に一杯のお酒で、何だか身体がポカポカ。
117段の階段を上ったところ。高さは18メートル。
曇天の中、太陽の光。
ネコ男氏が「さっき、雨降りませんようにってお願いしてん。ウフフ」と笑っていました。階段の下にある岩崎社でお願いしたらしいです。ちなみに縁結びにご利益があるお社だそうです。
御本殿前。非常に精緻な細工の華やかな社殿。
沢山の方々の崇敬の深さを感じました。
神々しかったです。
奥の院へ続く山を登ります。
石壁社。萬子媛をお祀りしています。萬子媛は断食、読経の中で80歳の生涯を全うされ、そのおくり名にちなんで「祐徳院」と呼ばれるようになったそうです。
伏見稲荷のように、沢山の鳥居と祠が祀られています。
命婦社。江戸時代から昭和8年までは、御本殿だった社殿で、彫刻が素晴らしく江戸時代の神社建築の特徴を残しており、佐賀県の重要文化財に指定されているそうです。
ここからは道脇にある竹杖を借りて、更に山を登って行きます。今までの経験から、杖は山を下りる時に活躍すると知ったので、ありがたく使わせていただきます。
結構な傾斜。
沢山の稲荷の祠を見ながら、えっちらおっちら上へ。健脚の方ならば、5分くらいでいけるんじゃないかと。私は最近トレーニングをサボっていたので、短い距離でしたが息が切れました。
山の天辺に到着。奥の院。
奥の院の裏手にも祠があります。
帰りは違うルートで下りてみます。
「この先難所あり」とありますが、「大丈夫大丈夫。いけるって」と適当な事を言い、ネコ男氏をホレホレと誘導。
下り初めはこんな感じ。スロープを下りていく感覚で、特に難所ではありません。
徐々に、段差が微妙になってきました。
なるほど難所だな。段差がすり減っていて、角度が直角ではなくナナメになっているので要注意です。ヒール靴やサンダルの方はやめといた方がいいかも。
来た道とは違い、祠の数が少なめでした。
右手の祠には、かなり大きな石?岩?が。すごいです。
右手の道を下ると、登って来た石段に合流。
岩本社。技芸上達の神様。
御本殿の階段を下りると雨が降り出しました。
お参り中は降られなかったので、助かりました。さすが日本三大稲荷、霊験あらたか!
御朱印。あぶらとり紙をおまけに付けて下さいました。さて、ここから海の方へ向かいます。続く。