yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

清涼寺と森嘉の豆腐

と、いうわけで、清涼寺にやって来ました。
7、8年前に、10人くらいで嵯峨野散策をした際に、お参りしました。それ以来です。


室町時代後期の左右の阿吽の金剛力士が守護する仁王門。

f:id:yukix03:20200620010719j:image

 

「五台山」の扁額が重々しい。

f:id:yukix03:20200620010742j:image

 

境内はとても広い。

f:id:yukix03:20200620010804j:image

 

多宝塔。

f:id:yukix03:20200620010818j:image

 

一切経蔵。徳川中期の建築で、輪蔵に明版一切経をおさめて、これをぐるぐると回すことで、一切経を読んだことと同じ功徳があるといわれます。有料で回す事が出来るようですが、新型コロナウイルス対策のため、いまは閉められていました。

f:id:yukix03:20200620011108j:image

 

本堂。

f:id:yukix03:20200620010857j:image

天慶8年(945)、重明親王妃が棲霞寺(せいかじ・清涼寺の前身)寺域に新堂を建立し、藤原氏に寄進。度重なる焼失の後、元禄14年(1701)に再建。
徳川初期末の桃山建築の名残をしめしているそうです。

f:id:yukix03:20200620010915j:image

お堂内部は撮影禁止です。
ご本尊は、国宝の釈迦如来。「生身の釈迦如来」として有名で、日本三如来の一つにされています。
お釈迦様37歳の生き姿を刻んだものとして、インドからヒマラヤを越えて、中国に伝えられました。奈良東大寺の僧、奝然(ちょうねん)上人が、その尊像を模刻し、日本に持ち帰ったそうです。

 

その際に、5人の中国尼僧により、釈迦如来尊像の体内に、絹で造られた五臓六腑が施入され、昭和28年に発見されました。解剖学的にも貴重な資料だそうです。お釈迦様の中に五臓六腑を入れちゃう、ていうのが色々すごいですね。

 

現物は霊宝館に安置されているそうですが、お堂の中にレプリカがあります。霊宝館は季節限定の公開なので、この日は中に入ることは出来ませんでした。

ご本尊のお姿は隠されているので、見ることは出来ませんでしたが、お堂の中は静かで安らかで、癒されます。
受付にいらっしゃったお坊さんが、物腰と声音が柔らかくて優しくて、すごく感じが良かったです。


本堂の裏手から、庭園を見る事ができます。

f:id:yukix03:20200620010948j:image

弁天堂。

f:id:yukix03:20200620011027j:image

本堂を出て、阿弥陀堂へ。

f:id:yukix03:20200620010837j:image

これは、梅?梅ですよね?
境内のそこかしこに。

f:id:yukix03:20200620011129j:image
下の芝生にポコポコ落ちている。

f:id:yukix03:20200620011142j:image

清涼寺まで来たら、あそこに寄らなくては!
「嵯峨豆腐 森嘉」。清涼寺の東側にあります。

f:id:yukix03:20200620011157j:image

f:id:yukix03:20200620011215j:image

夏季限定のからし豆腐と、嵯峨豆腐を買いました。

f:id:yukix03:20200620011228j:image
さっそく、お昼ご飯にからし豆腐をいただきました。

f:id:yukix03:20200620011250j:image

お椀型の豆腐で、中心に俵形の和からしを入れており、希少な筋青のりがあしらわれています。

お箸で割ってみました。中心部分に、海苔で包まれた和からしが。

f:id:yukix03:20200620011326j:image


醤油をかけて、からしをつけながらいただきます。

からし豆腐は、職場のパーティーで2回ほど頂いた事があるのですが、正直、その頃は「ふーん」でした。
今回久しぶりに味わってみると……美味しい!ものすごく!
えっ、これって、こんなに美味しかったっけ?
ようやく私の味覚が大人になったのだろうか(笑)


お豆腐は、絹ごしと木綿の中間くらいの固さ。大豆の味が濃い。私は辛いものは好きでも嫌いでもありませんが、大豆の濃さに負けない、からし醤油のピリッとした刺激が癖になる。


そして、これをパックからお皿に移す際に、掌に乗せたのですが、フヨフヨした柔らかな丸いものが掌の上にあるだけで、優しい気持ちになるというか。 
この丸いものを守るんだ!て気持ちになる。
守るどころか食らうんですけどね。