と、いうわけで、清涼寺にやって来ました。
7、8年前に、10人くらいで嵯峨野散策をした際に、お参りしました。それ以来です。
「五台山」の扁額が重々しい。
境内はとても広い。
多宝塔。
一切経蔵。徳川中期の建築で、輪蔵に明版一切経をおさめて、これをぐるぐると回すことで、一切経を読んだことと同じ功徳があるといわれます。有料で回す事が出来るようですが、新型コロナウイルス対策のため、いまは閉められていました。
本堂。
天慶8年(945)、重明親王妃が棲霞寺(せいかじ・清涼寺の前身)寺域に新堂を建立し、藤原氏に寄進。度重なる焼失の後、元禄14年(1701)に再建。
徳川初期末の桃山建築の名残をしめしているそうです。
お堂内部は撮影禁止です。
ご本尊は、国宝の釈迦如来。「生身の釈迦如来」として有名で、日本三如来の一つにされています。
お釈迦様37歳の生き姿を刻んだものとして、インドからヒマラヤを越えて、中国に伝えられました。奈良東大寺の僧、奝然(ちょうねん)上人が、その尊像を模刻し、日本に持ち帰ったそうです。
その際に、5人の中国尼僧により、釈迦如来尊像の体内に、絹で造られた五臓六腑が施入され、昭和28年に発見されました。解剖学的にも貴重な資料だそうです。お釈迦様の中に五臓六腑を入れちゃう、ていうのが色々すごいですね。
現物は霊宝館に安置されているそうですが、お堂の中にレプリカがあります。霊宝館は季節限定の公開なので、この日は中に入ることは出来ませんでした。
ご本尊のお姿は隠されているので、見ることは出来ませんでしたが、お堂の中は静かで安らかで、癒されます。
受付にいらっしゃったお坊さんが、物腰と声音が柔らかくて優しくて、すごく感じが良かったです。
本堂の裏手から、庭園を見る事ができます。
弁天堂。
本堂を出て、阿弥陀堂へ。
これは、梅?梅ですよね?
境内のそこかしこに。
下の芝生にポコポコ落ちている。
清涼寺まで来たら、あそこに寄らなくては!
「嵯峨豆腐 森嘉」。清涼寺の東側にあります。
夏季限定のからし豆腐と、嵯峨豆腐を買いました。
さっそく、お昼ご飯にからし豆腐をいただきました。
お椀型の豆腐で、中心に俵形の和からしを入れており、希少な筋青のりがあしらわれています。
お箸で割ってみました。中心部分に、海苔で包まれた和からしが。
醤油をかけて、からしをつけながらいただきます。
からし豆腐は、職場のパーティーで2回ほど頂いた事があるのですが、正直、その頃は「ふーん」でした。
今回久しぶりに味わってみると……美味しい!ものすごく!
えっ、これって、こんなに美味しかったっけ?
ようやく私の味覚が大人になったのだろうか(笑)
お豆腐は、絹ごしと木綿の中間くらいの固さ。大豆の味が濃い。私は辛いものは好きでも嫌いでもありませんが、大豆の濃さに負けない、からし醤油のピリッとした刺激が癖になる。
そして、これをパックからお皿に移す際に、掌に乗せたのですが、フヨフヨした柔らかな丸いものが掌の上にあるだけで、優しい気持ちになるというか。
この丸いものを守るんだ!て気持ちになる。
守るどころか食らうんですけどね。