yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

六孫王神社

博物館を出たあと、最後に1ヶ所行ってみようと思い、車ですぐそこの新熊野(いまくまの)神社へ向かってみました。
反対車線だったことと、駐車場があるはずの細い通りの先に侵入禁止の赤いコーンがチラリと見えたことで、「あれ?車行っていいの?あの細い道で行き止まりだったらこわすぎる」と思い…ここもパスしました。もう、その日はこういうのばっかりですね。

 

というわけで、念のため現地詳細を調べて、京都駅の南側、東海道新幹線の線路沿いにある、南区の六孫王神社に到着。
車に乗ったまま、鳥居の中へおそるおそる進みます。
「ええの?ええんやなホンマに!?」と強めに独り言をこぼしながら進みますと、鳥居に入った先の砂利の広場が、参拝者駐車場になっていました。そこからすぐに、二番目の鳥居。

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清和天皇の孫である六孫王、源経基公が御祭神。
源氏三神社の一つ。応和3年(963)創祀とされています。京都16社巡りの一つ。

 

鳥居入ってすぐ右手に、陸称稲荷さん。

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そのお隣に、誕生水弁財天社。

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薄暗い建屋の奥に祠があり、コンクリートの階段を数段降りて参拝。

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長子である源義仲公の産湯に使ったとされる井戸の上に祠が建てられたそうですが、これは2代目。オリジナル井戸は、東海道新幹線の線路の下に埋れて枯渇してしまったそうです。

 

神龍池の側に立つ小さな祠。おそらく竹生島神社かと。琵琶湖の竹生島から勧請された弁天様でしょうか。

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御祭神の経基公は、西八条の池の龍神となって一族の繁栄を守るから、この地に我を葬れと遺言されたそうです。

なんかすごいなー。

だって、もしもですよ。主人ネコ男氏から「おい。俺は死んだら八条ヶ池(長岡京市にある長岡天満宮の池です)の龍になるからな」と言われたら、私だったら「はぁ…(視線を合わさず)まんが日本昔ばなしのオープニングみたいな?」とか言ってしまいそうです。

しかし経基公のお身内の方々や息子の義仲さんは、遺言を守り、ここに六孫王神社を建てたんですもんね。

 

石作りの太鼓橋の先に、拝殿が見えてきました。

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手水舎。

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ほとんどひと気はなく、真横の線路から新幹線の通り過ぎる音が聞こえてきます。

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立派な唐門。右手に白い神馬像。

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移転したり土地が縮小したりで、なかなか大変だったでしょうね。

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春になると、桜が咲き乱れるそうです。

さきほどの太鼓橋は通称「恋の架け橋」というらしく、恋の架け橋の上から見る満開の桜は、さぞや美しいでしょうね。いいなぁ青春だな。