お堂とお堂は、回廊で繋がっています。雰囲気がいいですね。雨の日も傘なしで移動できそう。
斎堂と売店のある方向へ。
斎堂前にある開版(かいぱん)。
私のフワッとした前知識「大きな魚の何か」がこちら。予想以上に大きい。
腹を打ち、日常の行事や儀式の時報を告げる時計の役目。
この口元の玉。
職場の休憩時間に、虚空を見つめながらセブンイレブンのフルーツ飴をなめようと口に運ぶ己の顔を見るようですが……これは今から玉を食べようとしているのではなく、吐き出そうとしているそうです。
この玉は、三毒(むさぼり、怒り、愚痴)の固まりで、人間の心の奥底を表現したもの。玉を吐き出しやすいように腹を打ち、心の戒めとするのだそうです。
なんかもう、己のお腹を打たれているような気持ちになる(笑)。今回の参拝で私の中の三毒を吐き出せていることを願います!
こちらは雲版(うんぱん)。
雲の形をした法具で、主にお堂への出頭を促す合図を送るもの。火事除けの意味もあるそうです。
生飯台(さばだい)。お坊さんが食事を取り分けて、餓鬼に供するとされているそうです。
さて、売店で数量限定のアイスコーヒーをば。
こちら、アイスコーヒーを凍らせた丸い大きな氷が入っていました。開版の玉を表しているんですね(^ω^)
アイスコーヒーを飲んでいると、徐々に参拝者が増えてきました。皆さん、楽しそうに開版を眺めたり写真を撮ったりしています。通路脇の水たまりでは、数匹の雀がパシャパシャと水浴びをしていました。
その先に黄龍閣という建物があり、仏様がお祀りされていたのですが…。
いずれも中国の神様?仏様?のようです。
お名前が書かれていますが、ほとんど分かりません。
左上の厨子の中に三面大黒天。中央下あたりの顔が赤い三国志チックな方が関聖天君ではないかと。
中央最奥の大きな金色の尊像ですが、思わず学天則かと思いました。判る人はピンと来ると思いますが、こないだamazonプライムで久しぶりに「帝都物語」を見たもので。
法堂。この奥に徳川将軍を祀る威徳殿がありますが、これ以上奥へは行けない模様。
法堂の匂欄。卍字くずしの文様。
叩かれた跡でしょうか。擦り切れた感じが年月を感じます。
曲がっていく回廊と緑の感じがいいです。
開山堂。開祖である隠元禅師をお祀りするお堂。
インゲン豆は隠元禅師が日本にもたらしたものなんですね。
こちらの匂欄は卍字。
遠い昔、明朝の時代に日本にやって来られて、祖国の地に戻ることなく仏教とインゲン豆(だけでなく他にも色々あるそうです)をもたらして下さったのか…すごいことだなと思います。
見どころと情報量が多くて、このあと、久しぶりに世界遺産の平等院に行く予定でしたが、もうここでお腹いっぱいになりました。大満足です。
せっかく宇治に来たので、お茶系のスイーツをば。
JR宇治駅近くにある「伊藤久右衛門」。
お昼前なので、他のお客様方が茶そばやかやくごはんなどを召し上がっているなか、ほうじ茶パフェをオーダー。
ほうじ茶ゴーフレット、生クリーム、白玉、ほうじ茶ゼリー、寒天、ほうじ茶アイス、バニラアイスといった面々で構成されていました。
普段、なかなか外でパフェをいただく機会がないもので「上から順番に攻めていいんですよね」と自問自答しながら、美味しくいただきました。
また機会をみて、宇治界隈を歩いてみたいと思います。