三連休の初日、車で和歌山へ行きました。
午前10時半頃、西国三十三所第二番札所、紀三井寺に到着。本当の寺号は金剛宝寺というのですね。知らなかった。
駐車場に車を止めて外に出ると、強めの風が吹いていました。前日までは夏日のような暑さでしたが、かなり気温が下がりました。駐車場の係員のおじさんが「昨日まではシャツ一枚やったのに、今日は寒いわ」と仰ってましたが、本当にそうでした。
しかしお天気は快晴。日が当たるとポカポカ陽気。
寺号の彫られた石碑のすぐ側に、清浄水の蛇口がありました。
紀三井寺のお寺の由来でもある、山内に湧く三井水(さんせいすい)の一つのようです。
本堂へと続く石段がドーーーン。
地上より231段。ここから210段。結縁厄除坂というそうです。登段最速記録21.9秒。飛ぶように登らないと無理そう。
紀伊國屋文左衛門さんにまつわる由来があるとか。
石段を上がって行くと、いろいろなお堂が現れて楽しいです。
ぼけ封じの七鈴観音。
おっ、清浄水。さっきの蛇口はここから引いているんですね。
この時に他の二つのお水(楊柳水、吉祥水)も見ようと思ったのに、なんせ鳥頭なもので紀三井寺のお参りを終えた後に「あ、他のお水見なかったわ」と思い出しました。いやはや。
波切不動。
石段の踊り場にたどり着くと、坂の名前が変わっていきます。ここから女厄除坂。段数が厄年になっていくんですね。
続いて男厄除坂。
身代わり大師。絵馬が胡瓜型でした。
最後の還暦厄坂。厄年を乗り越えて本堂へとたどり着くイメージ。
振り返ったところ。清々しいです。
本堂に向かい合うように、仏殿。
仏殿の中には、日本最大の総漆金箔寄木立像、大千手十一面観世音菩薩像。
京都西山に工房を構える仏師の松本明慶師の作で、平成20年に落慶したとか。京都西山というと近くなので、そのような工房があるとは知りませんでした。
仏殿から和歌浦を臨む。
大樟龍王の小祠。
お賽銭を投げてお皿の中に入れようと奮闘。
本堂が見えてきました。江戸時代の建立。
宝亀元年(770年)、唐僧の為光が行脚していた時、名草山に登り、そこで金色の千手観音を感得。十一面観音像を彫刻し、草庵に安置したのが紀三井寺の始まりであるといわれています。
香炉の邪鬼さん。なんとも言えない表情。
この時期、紀三井寺開創1250年ということで、秘仏ご本尊特別開帳が行われていました。
別料金を支払い、本堂の中へ。奥の建物の中に、秘仏ご本尊がおられました。大切に保存されていたのが判るような、全体的に綺麗で滑らかな印象の、端麗なお姿だなと思いました。記念品もいただきました。
本堂から出ると、外の明るさがより眩しく感じられました。
和歌山の海を眺めながら、登ってきた石段を下がって行きました。
最後に楼門横の閻魔大王様にご挨拶。どうぞお手柔らかに…。
次のお寺に行く前に、腹ごしらえ。
和歌山ラーメンの名店「井出商店」。30分ほど行列に並びました。
ようやく着席。早すし(鯖すし)と巻き寿司は、会計時に自己申告制。
チャーシュー多めの特製中華そば。スープは豚骨醤油。久しぶりに食べましたが、美味しいです。
早すしも。塩がちょうどいい塩梅。
生姜がポイントですね。
お腹を満たしたところで、次の札所へ向かいます。
続く!