こちらも2020年に行ったものの、まだ書いていなかった所です。
車で奈良の神社に行ってきました。
午前8時頃、奈良県御所市にある葛城坐火雷(かつらぎにいますほのいかずち)神社に到着。
葛城山の山裾集落の中にある古社で、2019年に初めて来た時に、とても雰囲気のあるお社だったので、再訪しました。
葛城山からの雲が流れてきて上空は曇天、車から出ると寒いです。
石灯籠がズラリと並ぶ石段。
風が強く吹き、木々が一斉にザァァァーッと音をたてました。
日露戦争後、政府から奉献された大砲。当時、あちこちの神社に奉納されたそうですが、大東亜戦争で軍に上納され、このままの姿で残っているのは珍しいそうです。
拝殿が見えてきました。
別名、笛吹神社ともいい、炎と音楽の神社とされています。ご祭神は火雷神と笛吹連の始祖天香山命。
古代に王朝の笛師をつとめた笛吹連が、この地に居住し、天香山命を祖神として祀ったのが始まり。
本殿の裏手に横穴式石室に石棺を安置した円墳があり、笛吹連の祖建多折命の墓とされているとか。笛吹連のご子孫が、神社の宮司を務めているそうです。
前に来た時は古墳に気づかなかったので、今回初めてです。
古墳のすぐ隣に、御本殿があります。古代の雰囲気が漂っているような気がします。
境内にいる間、地元の方が数人、参拝に来られていました。氏子の方の真摯な祈りの姿は、目にするだけでこっちまで背筋がシャンとしますね。
挨拶し、邪魔にならないように背後の古墳を観察したり、あたりをうろうろしていると、沢山の「鬼滅の刃」の絵が書かれた絵馬が奉納されているのが見えました。
最近は「鬼滅の刃」の聖地の一つとされているそうで(キャラの技の名前が御祭神とかぶるので)、コスプレの方が来られるそうです。私も鬼滅の刃ファンですが、まさかここが聖地にされるとは思ってなかったので、ちょっとビックリしました。
社務所のあたりから、集落が見えます。
葛城坐火雷神社の事を知ると、よくお参りに行く京都府向日市にある向日神社の由来とやや関わっているようです。古代、葛城坐火雷神社の御神霊を、京都の乙訓郡に乙訓坐火雷神社としてお祀りし、それが上賀茂神社へと繋がって行くという説を読んだ記憶があります。
その乙訓坐火雷神社が謎で、現在は向日神社に祀られているとか、いやいや長岡京市にある角宮神社であるとか、色々な説があるようです。どちらも私の生活圏内なので、そういう意味でも古代ロマン溢れる気になる神社です。
日が差し込んできました。あったかいです。
お参りに来る事ができて良かったです!