昨年行きましたシリーズ?の最後です。
高鴨神社のある奈良県の西から東へ移動し、約1時間後、天理市の石上(いそのかみ)神宮に到着しました。
龍王山の麓、標高266mの布留山の高台に鎮座し、常緑樹に囲まれた古社です。周辺は古墳密集地帯でもあります。
2年前のお正月に、ネコ男氏と初詣に来ました。それ以来です。先に行った三社は人がほとんどいなかったのですが、さすがにここはメジャーな神社なので、参拝客の姿が見えます。
鳥居の両端にはお正月用準備の門松。三角錐形に盛られた白砂に、立派な松と笹のような葉。神社らしい雰囲気で素敵。
手水あたりに、石上神宮の神使である神鶏さんたちが群れてました。色々な子がいて、見るのが楽しいです。マイペースで人馴れしている。
拝殿へ。
この角度から見る楼門の迫力に、いつも圧倒されます。
楼門の向こうに拝殿が見えます。地元の方が静かに祈りを捧げられていました。
主祭神は、布都御魂大神、布留御魂大神、布都斯魂大神。
絵馬。神鶏と神馬。
新春縁起物が販売されていました。
せっかくなので、私も熊手と盃を買ってみました。盃には、石上神宮の神宝で、国宝でもある七支刀(しちしとう)と勾玉の絵柄。山岸涼子先生ファンとして、思わず「おお、これは、あの…」と手を出してしまいました(笑)
楼門から出た向かいに石段があり、境内社がお祀りされています。
出雲健雄神社。
天神社など。
石段の上から拝殿エリアを眺めてみました。
かつては本殿はなく、拝殿後方に今も残る禁足地に、主祭神が埋斎されていたそうです。明治時代に禁足地を発掘した時に、匂玉などが多数出土し、古来からの伝承が正しかった事が証明されたのだとか。出土の瞬間、きっとそこにいた人たちは感動したんだろうなぁ。
石段を降りて、境内の奥の方へ歩いてみました。
緑の森の中に、何やら注連縄が見えてきました。
この時は、本殿あたりに禁足地があるとは知らなかったので、「ひょっとして禁足地がこの奥に?」と思ってドキドキしました(笑)
立ち入り禁止になってるので、まぁ広い意味で禁足地の一つですが、また別の大事な場所があるんですね。
経路を戻って行くと、境内に山の辺の道(やまのべのみち)が出てきます。
山の辺の道とは、日本最古の現存する古道で、三輪山の麓から春日山の麓までの山々の裾を縫うように、南北に渡る道です。
天理市の石上神宮から、桜井市の大神神社へと抜けるルートが有名で、途中、古墳や神社仏閣も多く、行程16キロで4時間から5時間ほどかかる。いつか歩いてみたいと画策中です。
遊歩道を発見。
丸い石畳が可愛い。
ほー、なるほど、表参道に出てくるんですね。3分くらいの短い道ですが、森林浴気分で楽しかったです。
神鶏さんたちの溜まり場に戻り、可愛い!と思った子の側へ。小さめでまるっとしたフォルムで、黒い尾羽根が綺麗でした。
突然羽ばたいて「うおっ」とビビりながら撮影。
周りの神鶏たちが一斉に、我も我と「コケコッコー!」「クェェー!」等々鳴き始めました。
さっきは静かだったのに、連鎖的に鳴くものなんですね。
しかし、神鶏さんのコケコッコーに囲まれ聞いていると、2020年の厄災が鶏の雄叫びによって祓われて行くような気がして、なかなか気持ちよかったです。
やっぱり奈良の神社が好きだなと思いました。
またお参りしたいです。