先日のお休み。
ちょっと車で遠出しました。
早朝5時半に長岡京市を出発、高速道路をひたすら東へ。三重県の鈴鹿市にやってきました。
早朝だったこともあり、移動は約1時間20分くらいですね。意外と近い。
まずは、何年も前から来たくて来たくてウズウズしていた、椿大神社(つばきおおかみやしろ)。
三重県といえばお伊勢さんですが、それを追随する大人気神社で、お正月の初詣は大混雑だそうです。
勝手に市街地っぽいところかな?と思ってたのですが、予想とはうらはらに、山裾ののどかな地域で、昔からの民家の中を行きます。
目の前に「第10駐車場」の文字が見えて来ました。
だ、第10…?てことは1から9までまだあるってこと?
ちょうど朝7時くらいに到着。平日で早朝なので、難なく最も近い第1駐車場に車を停めました。
ちなみに2から9の場所は確認してませんが、どこかにあるのでしょう。すごいなぁ。
駐車場から歩くこと数分で、鳥居が見えて来ます。
すでに数人の気配。
境内図。
お宮の奥に、奥の宮がある高山入道ヶ嶽がそびえているのが分かります。神社近くに登山スタイルの方がちらほらいたので、おそらくこれから登られるのでしょう。約2、3時間はかかるとのこと。
標高は906.1メートル。山頂一帯には太古の磐座が点在する。
庚龍神社。樹齢約400年の樅木に宿る3柱の龍神様をお祀りしている。
このあたりで地元の方とすれ違い、朝の挨拶を交わしました。お家から歩いて来れる距離に椿大神社があるなんて、うらやましい限り。
手水舎前。椿大神社の境内には、そこかしこに御神木がたくさん。
早朝の参道。
まだ照明が点っているので、なんとなく幻想的。
来たー!椿大神社に!と、もう感激しています。
他に人の気配はなく、玉砂利を踏みしめる音と、小川のせせらぎ、鳥の声が響いています。
凛としたような清々しさに溢れていました。
なんて贅沢な体験をしてるんだろう!となかば興奮気味に参道脇の鞠バージョン狛犬さんを撮影。
奥に見えて来た本殿前の方で、神職さんがお掃除をされているのが見えました。朝早くから大変だなと思いつつ、毎朝この清冽な空間にいらっしゃるのかと思うと、お仕事なれどうらやましい気がしました。
それにしても、参道にある木々が素晴らしいですね!
恵比須・大黒のお社。なぜここに急にえべっさんと大黒さん?と思いつつ撮影。福々しいなぁ。
参道中程に現れる高山土公神陵。
前方後円墳で、土公神・猿田彦大神の御陵とされています。
ああっ!ついに本殿前が近づいて来た!
もう憧れの芸能人を前にしたファンのようになってきました(笑)
椿大神社、拝殿。奥に本殿が鎮座しています。
背後の入道ヶ嶽を御神体とし、猿田彦大神を主な御祭神としています。
西暦紀元前3年、磯津川(鈴鹿川)の川上、土公神陵の前方御船磐座辺りに、「道別大神(ちわきおおかみ)の社)として社殿を造営し、奉斎された日本最古クラスの神社。
おぉ…紀元前…。
このブログでのお参り記事では、確か2回目だと思います。紀元前の文字を入力したのは。
1回目は奈良県の玉置神社。
紀元前て、もうめちゃんこ古いわけで。
しかし、いつも思うのですが、神社や仏閣の由来や縁起は、後年によって加工されたりしている部分が多々あると思っているので、本当のところはわからない。
しかし、我々が知らないだけで、紀元前からある所ってもっとあるんだろうな、と古代ロマンに想像を膨らませたりします。
神社仏閣に来ると、太古の昔から残されているという時間の流れに触れる事が出来るような気がしますね。
拝殿は大きく立派。
早朝でほぼ無人ということもあり、ゆっくり参拝出来ました。
拝殿の横あたりに立ってました。
お相撲さんがお稽古する鉄砲柱。奉納されたようですね。
別宮の椿岸神社へ。
細女(うずめ)本宮 椿岸神社。
御祭神は、天之細女命。猿田彦大神の奥さん。
ここで神前結婚式の椿婚が行われるそうです。なんだか素敵な響きですねぇ。
こちらの境内も、立派な御神木がたくさん。
赤を基調とした華やかな雰囲気のお社。
椿岸神社の横から一際大きな水音が聞こえてきます。
こちらは、かなえ滝。御神体山の入道ヶ嶽から流れる大明神川が、本殿あたりで金龍明神滝となって、こちらのかなえ滝まで流れて来ています。
神社の境内を流れて行き、やがて生活水として近隣を潤しています。
かなえ滝の奥に、龍蛇神両地神社。
龍蛇神と聞くと、出雲大社の神在月を思い出しますね。火難水難災害避けと、やはり、あらゆる縁を結ぶ神とのこと。
椿大神社には、経営の神様、松下幸之助翁が通われていたそうです。
境内には松下幸之助社があります。
また茶道の発展を祈念し、茶室も寄進されたそうです。
と、あらかじめ予習していたにも関わらず、社まであるとは知らず、すっかりスルーして来ました。
あんまり無いですよね。近現代のすごい人が祀られてるって。お参りしてみたかったけど、また次の機会に。
本殿あたりから左側の道を登って行くと、御神体山入道ヶ嶽への登山道となっています。桜の並木になっていて、ちらほらと咲き始めていました。
また絶対来ようと思いつつ、本殿前を後にしました。
参道を戻って行きます。
右手に、やたら存在感のある大樹が。
回り込んでみると、御船磐座(みふねのいわくら)という場所でした。
立て札によりますと、「現在の御本殿の神座となる基本を石によって示された、境内地の最も重要な「いわくら」である。神代の神跡」とのこと。
中央にしめ縄で結界が張られているあたりが、その磐座ですね。
水音と、大樹が守るよう囲んでいるせいか、神秘的な雰囲気。
この磐座の辺りにいる時だけ、パラパラと雨が降ってきました。山の近くなんで天気が変わりやすいということなんですが、タイミング的に神秘的度がググッと上がって、「おぉ…なんかいいなぁ」と思いました。
さて、境内を後にし、気になったこちら。
もう閉店している喫茶店のようですが、お店の名前が「参道」というのがストレートかつ、昭和感溢れる佇まいで、思わず撮影。
まるで貸し切り状態のような椿大神社で、ゆっくりとお参り出来て、とても素晴らしかったです。
是非、また再訪したいです。いや再訪します!意外と早く来れる事が解りましたしね。
鈴鹿PAにて。
朝ごはん。せっかく三重県に来たので、それらしいものを!というわけで、伊勢うどん。
伊勢名物なのでご存知だと思いますが、「コシってなぁに?」と言わんがばかりの、太くて柔らかいおうどんに、甘めのつゆがかけられています。
食感に好き嫌いはわかれると思いますが、私は好きです。美味しゅうございました。
続く!