椿大神社を後にする際に、もう一社はまわりたいが、ここまで来たら久しぶりに伊勢神宮まで行く?と自問自答。
鈴鹿市からですと、1時間ほど走ると到着します。
まだまだ時間が早いので行けるのですが、しかし、今回は初参拝のところに行ってみたい気持ちもあり。
というわけで、三重県桑名市の多度大社へ向かいました。
今までノーチェックでしたが、少し前にテレビで多度大社を観て、是非行ってみたくなりました。
椿大神社からは、高速などを使って40分くらいで到着です。
多度大社。別名、北伊勢大神宮。
伊勢北部にあり、別名の通り、「お伊勢参らば お多度もかけよ お多度かけねば 片参り」という謡が流行るほど隆盛だったそうな。
神社の周りは、このような古くからある民家や料亭、お土産店が立ち並んでいます。静かで落ち着いた街並といった印象。
ちなみに「美味しい味噌カツあります」という貼り紙の喫茶店を見かけ、「食べたい。味噌カツ食べたい」と全てをかなぐり捨てて走り出しそうでしたが、時刻はまだ10時頃。さっき伊勢うどん食べたばかりだし。我慢我慢。
鳥居と向かい合うようにそこにある鉾立社。
石段前には素晴らしい楠の御神木。
その奥に古い石段があるのがわかりますでしょうか。
石段と並行している急な坂道と絶壁。
多度大社といえばの、奇祭、上げ馬(あげうま)神事の際に使われる場所。
神占いによって選ばれた少年騎手六人が、武者姿で約2メートルの絶壁を人馬一体となって駆け上がる勇壮な神事。農作の時期や豊凶が占われているそうです。
石段上がってすぐ、新宮社。
左手に神馬舎がありました。
神馬が常駐しているとは、珍しいですね。
白い芦毛のサラブレッド。名前は錦山号。
100円で人参をあげることが出来ます。
錦山号は奥で朝のごはん真っ最中。また帰りに立ち寄ります。
雨宮八幡社。
小川が流れていて、水音を聞きながら奥へ。
於葺門(おぶきもん)が見えてきました。
美御前社。
神明社。
橋の向こうに、本宮と別宮が鎮座。
斜めに向かい合うかのような配置です。
橋の上から。
こちらも、背後にある御神体山である多度山からの流れ。右手に見えるのが本宮。
多度大社、本宮、多度神社。
御祭神は天津彦根命。
手前に、しめ縄で守られた大きな岩がありますね。
創祀はさだかではないそうですが、多度山の中には沢山の磐座やご神石があり、神代の昔に遡るのではないかとの事でした。
薄く白い布がかかっています。真横には落葉川が流れています。
木々に囲まれ水音や鳥の鳴き声もしますが、やはり椿大神社とはまた違う空気感でした。
椿大神社は圧倒的な清々しさと、なんていうのかな、濃厚なジュレの中に自分がちゃぽんと入ったようなというか(笑)。
ここは清々しさの中に、原始的な大自然の気配がするというか。重厚さがありますね。
多度大社、別宮、一目連神社。御祭神は天目一箇命。
木が吸い寄せられるように立っていました。
この桑名あたりでは、御祭神の天目一箇命が御神威を発揚される際、時に臨んで御殿をお出ましになると言い伝えられ、古来御社殿には御扉の御設けが無いのだそうです。
合掌したまま、なんとなく社殿をガン見していると、社殿の奥の方からフワーッと風が吹いて来て、あの薄く白い布がこちらの方に向かって、ゆっくりとめくれ上がりました。
上のような言い伝えをテレビで観て知っていたので、その間、なんだかすごくワクワクドキドキしました。
いや、実にナイスタイミングな風です。
本宮と別宮の間にも小さな滝がありました。
多度山からの水は川となって、落葉川となり流れて行きます。境内に水の流れがあると、やっぱり爽やかな心地がしますね。
そんな爽やかさマックスな場所がこちら。
本宮、別宮より少し下、石段を下りたところにある、落葉川の御手洗所。
本当はお参り前に行けば良かったんですけど、すっかり失念していました。
冷たく透き通った清流でした!
こちらでは御祈祷を頼まれた方に向けて、境内アナウンスが流れていました。ピンポンパンポン♪と鳴るので、面白かったです。交通安全祈願の方々が多く見受けられました。
いそいそと神馬舎へ。
すぐに来てくれました。錦山号。
かっこいいです。
人参をあげると、かなりの勢いで食べてくれました。さっき無心で朝ごはん食べてたけど、まだまだいけるぜ!といった感じでした。
ご近所の方が「き〜んざん♪」と声をかけながらやって来られました。皆んなに可愛がられている神馬、錦山号でした。
上げ馬神事の絶壁から石段下を臨む。
多度大社。こちらもまたぜひ再訪したいです。
早く出て早めに帰宅するのが計画なので、あとはもうひたすら京都に向かうのみ。
正午に近づくにつれ、お腹がすいてきました。
というわけで、草津PAにて、近江牛肉まん。
実はあんまり期待はしてませんでした。
1個410円したけど。重ねて言うけど1個410円。
まぁ観光地価格というやつだろうと思い、車内に持ち帰ったところ、充満する実に美味しそうなお肉料理の匂い。
一口食べてみると、近江牛のこま切れと、ネギ、タケノコが甘めのとろみのあるお出汁に絡んで、実に美味し!!
近江牛がミンチではなく、こま切れぽいのがいい。お肉を食べてる満足感がある。甘みのある出汁の塩梅もいい。
とまぁ、個人的に絶賛の近江牛肉まんでした。
余談ですが、昼過ぎにご機嫌で「よっこいしょういち〜。ただいま〜ただいま〜」と帰宅したら、主人がリモートワーク会議真っ只中で「ごめんやけど部屋から出てろ」と即座に追い払われ、仕方なく別の部屋で夕方までゴロ寝してました。気をつけなきゃですね(笑)