yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

竹生島、宝厳寺と都久夫須麻神社

フェリーから竹生島に上陸すると、まず入島料を支払います。そしてトイレやお土産屋さんのあるエリアを過ぎると、目の前に現れる石段。

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祈りの石段と呼ばれています。数多くの巡礼者や参拝者が、祈りを捧げながら165段の石段をあがったそうです。
息を切らしつつ、上へ上へ。結構な角度の石段でした。

手水舎。

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本堂が見えてきました。手前の木が紅葉したように赤くて目を引きました。

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宝厳寺(ほうごんじ)。別名、弁才天堂。
日本三大弁才天の1つと言われています。その中で最も古い弁才天で、大弁才天と呼ばれます。

開山時(724年)に聖武天皇の勅命を受けて、行基上人が開眼した弁天様がご本尊。秘仏となっています。

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本堂内には、弁天さまの幸せ願いダルマがたくさん。ダルマの中に願い事を書いた紙を収めて奉納されています。

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桃山時代に奉納された弁天像も間近で見る事が出来ました。彩色が残されている部分もありました。


お不動さん。背後の火焔がカラフル!

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三重塔のあるエリアから降りてきたところ。

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天狗さんをお祀りしている祠。

その横の妙に色香のある女性が書かれた案内看板が気になります(笑)。このキャラ、他のどこかでも見たような気がするんだけどな。どこだったか。

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石段を降りて行きます。

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琵琶湖と、国宝の唐門が見えてきました。

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おっ!トカゲさん。

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上陸して、最初の石段を登る前にも、主人が「あ!トカゲやっ」と発見しました。まさか同じ子ではないと思うので、きっと島にたくさん生息しているんでしょうね。トンビもたくさん飛んでいました。


こちら、西国三十三所第三十番札所の観音堂の国宝、唐門。

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秀吉公の大阪城極楽橋の一部で、現存唯一の大阪城遺構。修理されて、色鮮やかな色彩が蘇っていました。

ひゃー、豪華やなぁと言いながら中へ。
観音堂は、慶長7年(1602年)に豊臣秀頼によって豊国廟から移築された建築物。
一度解体して船で運んで、ここまでエイホエイホと運び上げて再び組み直したんでしょうね。途方もない作業だと思います。
ご本尊は鎌倉時代秘仏千手観音。

観音堂から進むと、重要文化財の舟廊下が現れます。

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回廊好きとしてはボルテージ上がります!
観音堂移築と同時に掛けられたそうです。秀吉公の御座船「日本丸」の骨組みを利用しています。

舟廊下を抜けると、都久夫須麻(つくぶすま)神社の本殿前に出ます。真横に出るので「うおっ」となります。
背後に参拝待ちの方々がいるのであまり長居せずに、お参りしながら、国宝の本殿を拝見。
古い木造で、彫刻が美しく趣深い装飾がなされていました。静かで格式高い雰囲気です。

本殿前は撮影禁止なので、お参りを終えて石段を降りて、下から全景をば。左右に境内社があります。

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秀吉公が時の天皇をお迎えするために、時代の粋を結集して作ったという「日暮御殿」という、伏見城内最高の建物を寄進したものです。
こちらもまた解体して運んで組み直したということですね。すごい労力が投入されてます。

かわらけ投げが出来る八大竜王拝所。
竹生島の南の崖縁にあります。

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竜神拝所。

たくさんのお酒がお供えされています。

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竜神拝所の向こうには、宮崎鳥居と呼ばれている鳥居と琵琶湖が広がっています。

白い砂のように見えるのは、全てかわらけ投げのかわらけ。

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琵琶湖にいるという八大竜王に願いを成就してもらおうと、鳥居の建つ先の湖に向けてかわらけを投げて、鳥居をくぐれば願いが叶うと言われています。
私たちは投げなかったですが、拝所の手すりから下を覗くと、建屋は結構な高さの崖ギリギリに立っていて、「ひー。こわっ」と背中がムズムズしました。透明度の高い湖の底に、白いかわらけがたくさん落ちていて、ゆらゆら揺れているのが見えました。

白巳大神。弁才天のお使いですね。

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こちらにはカラフルな弁天さま。

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もう少しゆっくり神社の中をうろうろしたかったのですが、移動。

舟廊下を外から見たところ。
傾斜地なので、床に長い柱を立てて支える懸造となっています。すごい技術ですね。

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石畳と石組が綺麗でした。

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黒龍大神を祀る黒龍堂。

祠の側にある御神木は、湖より龍が昇ってくるといわれています。

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神社の境内からも少し離れたところにありますが、お供えものがたくさん。神秘的な祠でした。

こちらが参道ですね。宝厳寺に行く前に神社に来る場合は、ここを通ってくるルートとなります。

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船着場を見下ろしながら。

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お土産店をうろうろ。飛び出し坊やのさくらラテが気になる。

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竹生島から近江今津への最終便の出航時間が迫ってきました。振り返ってみると、ほんとに平地が少なくて、よくここにお寺と神社を作ったなと思います。同時に、昔の人が苦労して建造したものが遺されてきた事に、ありがたい気持ちにもなりました。

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修理を終えた豪華な国宝の唐門も、私たちがこの世からいなくなった後も、何百年と残っていくんでしょうね。という話をぽつぽつしながら、フェリーに乗り込み、竹生島を後にしました。

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湖西へ向かうフェリーの窓から。

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竹生島は、伊吹山の神様が、姪の浅井岳の神様の高さを競い、負けた伊吹山の神様が怒って浅井岳の神様の首を切り落としてしまい、その首が琵琶湖に落ちて竹生島が生まれたという伝説があるそうです。
過激だなぁ(苦笑)

島の名前は「斎(いつ)く島」に由来し、その「いつくしま」が「つくぶすま」と変じ、竹生島となったそうです。

竹生島には、神秘的な伝説がたくさん残っていますね。また是非、琵琶湖を渡ってお参りに行きたいです!

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