どこでお昼ご飯を食べるか。
あらかじめ、宮津に詳しいネコ男氏の友人からいくつか候補店を教えてもらいました。
その中の一つ、宮津駅前の富田屋へ向かいました。古い民家風の建物に、ネオンがついた外観写真を見て、これは行ってみたい!とワクワク。
しかし、さすがの超人気店。開店時間11時で、我々が冨田屋前に着いたのは11時15分でしたが、すでに店内は満席で、お店の前にも20人くらいが並んでいました。
うひー、こりゃ無理だ。と、お店の前を通り過ぎました。非常にコスパ良く海鮮が頂けるとのこと。またの機会に。
それでは次の候補にと、舞鶴市方面へ。
車窓から天橋立を眺めながら、走ること約1時間で、魚里(うおり)に到着。海鮮丼が美味しそうなお店です。
が、臨時休業中でした。車内に湧き上がる「あー」「マジか!」の悲鳴に近い声。
急激にお腹が減ってきましたが(笑)、先に西国札所のお寺に行くことにしました。
こちらも青葉山をどんどん登ります。山道は細い箇所も多く、「対向車来ないで〜…ギャァ来た」とおっかなびっくりドキドキしながら走りました。
西国三十三所第二十九番札所、松尾(まつのお)寺。
本堂へと続く石段は、かなり古そうです。でこぼこしてました。
見えてきました。
和銅元年(708年)、唐から渡来した威光上人が、双耳峰の青葉山を見て、唐にある馬耳山を起想し、馬頭観音を感得し、ここに馬頭観音像を安置したのが創始とされています。
こちらの馬頭観音坐像は、西国三十三所唯一の馬頭観音だそうです。
昨年、京都国立博物館で開催された西国巡礼展をネコ男氏と見に来たときに、こちらの迫力満点の馬頭観音を間近で拝見しました。「えっ、観音様?お不動さんのような迫力があるけど、すごー」と張り付くように見ていました。
この展覧会を機に、ネコ男氏が「西国巡礼やろう」と言い出したのでした。
私の中では、最も印象に残ったのが松尾寺の馬頭観音さん。本地まで来たので、感慨深いです。
こちらのお堂は江戸時代のもの。山の上という環境もあり、年季が入っています。
ネコ男氏が「こっち来てみろ!」と声を上げたので、行ってみました。すると…。
おぉー。
お見事な大樹です。
写真ではわかりにくいのですが、天まで届けと言わんばかりの大きさで、かなりの大迫力。
渡り廊下。
渡り廊下の中程に、遥拝所ぽいものがありました。
青葉山妙理大権現、とあります。
松尾寺の奥の院で、御祭神は不明とのこと。
大師堂。
渡り廊下。軽く曲がって橋の欄干みたいな造形ですね。
本堂と渡り廊下。
鐘楼。かなり上の方にありますが、どうやって撞くのかな。はしごとか?
傍の木も立派ですね。
振り返ると、またまた大迫力の木が。
このあたりは大樹がたくさんありますね。
大樹の向こうには、六所神社がありました。
御祭神や由来は不明です。
古い古い山の中のお社といった雰囲気。
普段、人が多く来ている感じはなく、静謐さに包まれていました。
振り返ったところ。
松尾寺を後にし、ネコ男氏が再び宮津に詳しい友人にランチ情報を求めて連絡。おすすめのお店に向かいました。お友達は、次こそはと、わざわざお店に電話して営業しているかどうかまで調べてくれました。ありがたや。
「あそこや。たぶん」とネコ男氏が指し示す先は、こんもりと緑が茂っていました。
え?ここ?え?と、はてなマークが飛び交いながら、おそるおそるそこへ向かってハンドルを切りました。
一宮神社という神社の境内、生い茂る木々の間に、5台ほど車が停まっていました。
神社の境内にお店がありました。
「まいづる茶屋」。
お店の窓から鳥居が見えます。
刺身定食。うどん付き。
舞鶴漁港から水揚げされた海の幸や、店主が釣った魚も提供するそうです。
お刺身アップ。
どれも美味しかったですが、右から二つ目の白身が、脂がのっていて溶けるようでした。なんていう魚だろう。
美味しいご飯を終え、最後に一宮神社にお参り。
北部の方は、またゆっくり色々と回ってみたいです。