圓教寺から下山し車に戻ると、もう全身汗だくです。
自宅からクーラーバッグに入れて持ってきた冷たいカルピスソーダを飲み、次の目的地へ。
次は西国札所ではなく、「姫路に行くなら、ぜひここにも」と私が頼んだ場所です。
町なかを中で山道を登り、約20分後、広峰山山頂近くにある、廣峯(ひろみね)神社の駐車場に到着。
山頂近くにある神社へは、この鳥居の中を抜けた先の神社近くにも駐車場がありますが、かなり狭く、車1台がようやく走る事が出来るくらいです。こちらの鳥居前の駐車場に車を停めて行くのが安全かなと思いました。
ここから山道を5分から10分程度、歩きます。
最初はなだらかで、「狭いけど歩きやすいやん」と思ってました。向こうから参拝後のお爺さんが来られて、挨拶の後「もう少し行くとすごい坂道やし、マスクしてるし暑くて暑くて…」と苦笑いされていました。
え、そうなん?と心づもりしながら進むと、間もなくなかなかな角度の九十九折風の坂道が始まりました。
ひーしんどー!とうめきながら登りました。幸い距離的には5分かからないくらいです。
ちなみに、別の道もあるようなので、そちらの方が緩急はなだらかなのかもしれません。
坂道を上がると、正面にドーンと廣峯神社が現れました。
なんだかお寺っぽい?と思ったのですが、後で調べたところ、やはり神仏習合の時代があったようですね。
随神門。
振り返ったところ。
木々の向こうに、姫路市街地が見えます。
大きな狛犬さん。
拝殿。手前の四角い木枠は何だろう。ひょっとして茅の輪の後かな。
全国にある牛頭天王の総本宮と言われています。
創建は天平6年(734年)とされているので、かなりの古社ですね。
他に参拝者の姿はほぼなく、入れ替わり立ち替わり、数人の参拝者がやってくる感じでした。
拝殿から御本殿が見えます。
御本殿は室町時代(1444年)に再建されたものです。
こちらはお祭りに使われた御神輿でしょうか。
同じ牛頭天王をお祀りする祇園の八坂神社は、主に疫病や災厄を除く御神徳とされていますが、ここは稲作の豊穣を祈願する信仰となり、これを「広峯信仰」と呼ぶそうです。確かに、拝殿の柱に、今年の稲作の出来などを占ったもの?が貼り出してありました。
九星詣りというものがありました。
本殿裏に九つの穴が開いており、九星の守護神が鎮まり、運命星の穴に向かって願い事を三回ささやくと願いが叶うと言われているそうです。
この道を抜けて、御本殿の背後へ抜けていきます。
ほんとだ!御本殿の背後に穴が空いています。
解説看板がすぐ近くにあり、自分の生まれ年で、どの穴なのかが分かります。
こういうのは初めてみたなぁ。いつからあるのか、興味深いです。ちなみに、毎年2月3日から4日を境に、額の位置が変わるそうです。
こちらには、沢山の境内社が鎮座。
黒田官兵衛公の所縁もあり、キャラ化した殿が降り口を案内してくれます。
拝殿の横に真新しいお社。官兵衛神社です。
2019年の創建だそうです。
黒田官兵衛の祖父が、ここで出世をするきっかけを掴んだとのことで、その所縁があるそうです。
思えば、普段、こういった最近創建されたお社に出会う機会はあまりなく、珍しいですね。
地養社。
蛭子社。
山頂あたりに、磐座や吉備社などがありますが、この日はまだ次に回るところもあるので、行きませんでした。
相変わらずですが「めちゃくちゃ古くからここにあるって、すごいな」とボンヤリ拝殿のあたりを眺めていると、御祈祷が始まり祝詞が聞こえて来ました。なんかいいな〜また来たいなと思いながら、廣峯神社を後にしました。
続きます!