明日香村に移動して来ました。
高松塚古墳、亀石、橘寺といった古代ロマン溢れる建造物が、田園や公園、草地、住宅の中に現れ、のどかな雰囲気。
小高い岡の上にある岡寺に到着。正式には龍蓋(りゅうがい)寺。西国三十三所第七番札所。
駐車場から、まずはちょっと急な坂を上ります。
当然、私は足元がまだエマージェンシーなので(もう裸足の方がいいのではと思っていました)、滑って転ぶ可能性を見越して中腰で両手を地面の方に近づけ、フガフガ言いながら登りました。
いやもう、アンタ今年だけで何回も山寺登ってんだからさ…と出発前の自分に説教してやりたい。
仁王門を抜けると、左手に手水舎があり、青々とした蓮の葉が出迎えてくれました。
手水舎には硝子の風鈴。
そして手水の底には、色とりどりの硝子玉が敷き詰められるように置かれていました。
非常に美しく、目にも涼やか。
本堂のあるエリアまで登ってきました。
こちらにも蓮の葉が配置され、極楽浄土感あり。
私が写真を撮っている間、主人ネコ男氏は右手にある鐘楼で、自由に撞いて良いという鐘を「ゴォォォォン」と鳴らし、「俺はやったぜ」と言わんがばかりの得意顔で戻ってきました。
本堂前。
雨ならではのしっとりとした風情があります。
中は撮影禁止です。
確かに白っぽくて、ダイナミックというか、今までの像とは趣が違いました。
岡寺は正式には「龍蓋寺」ですが、この名は、飛鳥の地で暴れていた悪い龍を、義淵僧正が法力をもって、池の中に封じ込めて、大きな石で蓋をして、改心をさせたことからその名が付いたそうです。
龍に蓋をするということで、「龍蓋寺」なんですね。
改心した龍が今も眠る池が、龍蓋池として境内に今も残っています。
しかしそのことを知らなかった我々は、さっさと本堂エリアを後にしたのでした。残念。
境内から明日香村を臨む。
明日香の丘の上にある古刹といった雰囲気で、涼し気な風鈴や手水の硝子玉、極楽ぽい鉢植えの蓮など、なんだかホッとするお寺でした。
さきほどの壷阪寺がかなり個性的だったこともあるかも。
岡寺を後にし、いったん、橿原市内方面へ向かいました。
お昼ごはんのお店を探しがてら、どこかで靴を買うべく車窓からお店をチェック。こういう時に限ってなかなか見つからない。
「に、西松屋にあるかな?」「落ち着け。西松屋は子ども用品や」等のやりとりを経て、主人が「お昼ご飯、やっぱり桜井の彩華ラーメンにしよ」とルートを変更。結果、間もなく「ジーユー」が現れ、私は吸い込まれるように店内に入り、フッカフカのスニーカーと靴下を買い、それを車内で履き替え。
「ああ…あったかい。足があったかいよぉ!!!」
パワーゲージというものがあったなら、確実に「MAX」まで上がった瞬間でした。
そしてお昼は、「彩華ラーメン」。
天理市発祥のご当地ラーメンで、多くの支店があります。
昼過ぎに行きましたが、大人気で30分くらいは待ちました。奈良の方に愛されているんですね。
醤油ベースのスープに白菜などの野菜がオン。そして大量のきざみニンニクが浮遊しています。
これはチャーチューメンで、豚バラとモモ肉を、主人と半分づつチェンジ。
美味しいです。けっこう塩味が強いので、後で喉が渇きそう。
大量のニンニクがクセになる方が、沢山いそうです。
ちなみにお会計の後、お店の方がお口直し用のミンティア的なものをくれました。
さて、足もフカフカになりスタミナもチャージ。
長谷寺へ向かいます。