yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

東京旅その1 神田明神、湯島天満宮

平日の朝イチ、伊丹空港から約1時間後、羽田空港に到着。
主人も私も関東の土地勘は全く無く、今回あらためてガイドブックを買い、ようやく、なんとなく知りました。
旅立つ直前までの私の「東京脳内地図」はこんな感じです。

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ひどいですねー。東京ディズニーランドとか逆だし。

お天気は快晴。
羽田空港から乗車した京急線の車窓から、真っ白い富士山の山頂が見えてました。20年ぶりの東京である私は「富士山ちゃう?」「富士山やで」と小声で一人で大興奮し、隣の主人からのクールな一瞥を食らいました。

そして思ったほど寒いという事もなく。
といいますか、東京の地下道、地下鉄、電車って、めっちゃ温かいですね。
暑がりの私は、途中の車内で上着を脱ぎ、夜まで薄手のパーカーとカットソーで過ごせました。
中には半袖の人や、上半身ビキニの海外の女性も見かけました。ビキニはさすがにびっくりした。

さて、主人とお互いの行きたい所の案を出し合い、いちおうふわっとした行程を組んで行きました。まずは「ここにだけは行ってみたい」と私が強く要望していた江戸総鎮守、神田明神。裏口に到着。
神田、日本橋秋葉原、大手町、丸の内などなど、沢山の地域の総氏神

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「都会って感じやな!」と軽く興奮状態で階段を上がる私。三日目に行く事になる日枝神社の超都会感を知りもせず、とにかく目に映る全てが目新しく感じています。

ご本殿の右側後方から境内へ。
色々な境内社がありました。

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主人ネコ男氏も「ほぉ小唄塚か」と小唄に興味0%なのにちょっと浮かれて石碑の写真を撮っていました。

いったん境内を突っ切って、正面鳥居から入り直します。

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この辺で妙にテンションが上がる私たち。
「江戸総鎮守!」「随神門きれい!」等々、思ったことを口から垂れ流しつつ、いざ改めて境内へ。

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ご祭神は、大己貴命少彦名命平将門公。
天平2年(730年)に、武蔵国にやって来た出雲系の氏族が、大己貴命を祖神として祀ったのに始まるそうです。

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平将門の乱を起こした平将門公の首が京から持ち去られ神田明神近くに埋葬され、嘉元年間に疫病が流行した際には将門公の祟りであるとして、神田明神にお祀りされました。

拝殿の中では七五三のご祈祷の真っ只中。
お天気もいいし、混んではいませんが程よく賑やか。
いいですね~。開かれていくような、元気が出る感じ。

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獅子のいる噴水。

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左手方向に、ご祭神の一柱である少彦名命のオブジェがありました。
これ、よくテレビや雑誌で見ますね。

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カフェやお土産、社務所の入った近代的なデザインの建物があり、色々充実していていいですね。

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続いて、最初の予定にはなかったのですが、主人が「近いから行ってみよう」と提言した湯島天満宮へ向かう事にしました。
その前に、神田明神の正面から向かいに見えた大きな屋根が気になり、地図で見たところ湯島聖堂とのことなので、行ってみました。
最初に名前を聞いた時に、キリスト教の古い教会かな?と思いながら進むと、 孔子廟なんですね。
この門の中に入ると、一気に空気が変わったように感じました。

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建物は災害や戦災で建て替えられていますが、江戸時代のまま切り取られ遺されているような不思議な雰囲気でした。

江戸時代の元禄3年、5代将軍綱吉公によって建てられた孔子廟で、後に幕府直轄の学問所である昌平坂学問所となった場所。
元々は、儒臣の私邸にあった孔子廟を綱吉公が移転したのだそうです。

門の外に出ると、主人も「なんか、ここは京都にはない場所やわ。そんな感じがしたわ」と言っていました。うーん確かに。


てくてくと街を歩くと、湯島天満宮の鳥居が見えてきました。
「ああ、いいね~」と思わずほっこり。
色づいた銀杏が綺麗ですね。

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ご祭神は天之手力雄命 。そして天満宮といえば菅原道真公。
雄略天皇2年(458年)天之手力雄命を祀る神社として創建。
南北朝時代に、住民の請願で菅原道真を勧請して合祀。

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東京での代表的な天満宮なんですね。
こちら平日ながら境内には参拝者が多いものの、何となくほんわかした雰囲気。

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ご本殿では神前式が行われていました。
コロナ禍で、なかなか大きな挙式などは出来ませんでしたもんね。
参拝中に少し見せてもらいましたが、少人数でご家族とごく近い血縁のみといった感じで、こちらも幸せな気持ちにさせてもらいました。

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境内には約300本の梅が植えられていて、約8割は白梅なのだそうです。
この梅を歌った「湯島の白梅」は戦中時の歌として大ヒットしました。
泉鏡花の「婦系図」を映像化した際の曲ですね。

何となく聞いた事があったのですが咄嗟には思い出す事が出来ず、「えーと何やっけ。明治の文芸作品やったかいな」等ぶつぶつと呟きながら、上野恩賜公園への道を歩きました。

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