金曜日に奈良に行くために4時過ぎに起床しましたが、土曜日も4時半くらいに起きました。修行中のお坊さんかいなと我ながら思いつつ、粛々と出かける用意。
先週、主人から「貴船神社リベンジすっか」との提案があり、それならば駐車場が満杯にならない早朝に行こう!という次第です。
京都市街地を抜け、上賀茂を過ぎて山の中に入ると、貴船神社の大きな第一鳥居が道路に見えて来ます。
そこから数分で叡電の貴船口駅があり、貴船川沿いに上がって行くと、貴船神社本宮の鳥居が現れます。
時刻は6時半過ぎ。さすがに観光客の姿はなく、界隈の旅館や料亭、お店はシンと静まっており、雨で水量が増えている川の水音が響き渡っていました。
本宮の有料駐車場に着いたところ、さすがにガラガラに空いていますが、駐車場の係員さんが来ていません。
しまった…。てっきり貴船神社の開門と同時に営業開始かと思ってましたが、どうやら違うようです。
このままここに置くと無断駐車になるのでは?と主人と相談し、先程来る時に見かけた、少し下の方にあるコインパーキングまで移動し、停めることにしました。
このコインパーキング、前回来た時はなかった気がするので新しく作られたのかな。
ちなみに私たちの他にも1台の車がやってきて、ひとまず本宮駐車場に停めて「どうしようか」と相談している雰囲気でした。彼らはどうするのだろうと思ってましたが、後で本宮で、その方たちを含む数台の車が駐車場に停めて参拝していました。ひょっとしたら朝イチはそれでオッケーなのかな?その辺はちょっと解らないので、事前に神社に連絡して確認するといいのかもしれません。
というわけで話を戻して、コインパーキングに停めて貴船川に沿ってなだらかな坂道を歩きます。
この日のお天気は不安定で、小雨まじり。
貴船川は鴨川の上流にあたり、ドドド…という流れの音が辺りに絶え間なく響いています。
ここは貴船山と鞍馬山の山峡にあたり、水神である貴船神社が鎮座するに相応しい雰囲気ですね。
川に架けられた朱色の橋は、鞍馬寺へ繋がるルート。
貴船神社本宮。
全国の貴船神社の総本社。
創建の地とされる奥宮が洪水で流損し、天喜三年(1055年)に、ここに本宮が遷座されました。
ずっと「きぶね」と読んでましたが、正しくは「きふね」なんですね。知りませんでした。「きぶね」は地域名で、神社の場合は濁らぬ水ということで、「きふね」と読むのだとか。
素晴らしい木が。
鳥居の方に振り返ったところ。
本宮参道。
新緑と朱色の灯籠の対比が美しいです。
たまに夜間ライトアップもされているようです。間違いなく綺麗でしょうね。
テントサウナ体験会をやってるみたいです。
門の向こうに本宮の本殿が見えて来ました。
すっきりとした境内。拝殿、本殿が見えます。
苔むした趣きのある手水舎。
黒い馬と白い馬。絵馬発祥の社という説明板がありました。奈良の丹生川上神社にも黒馬と白馬の絵馬がありましたね。黒い馬を奉納すると祈雨、白い馬は止雨。
川のある方向に張り出した舞台みたいな場所に、色々とアートな仕掛けがありました。貴船神社でしか聞けない音なのだとか。
御神木の桂。
本宮拝殿。
ちょうど朝の拝礼中で、神職さんによる祝詞が水音と重なって境内に静かに響きます。
御祭神は水神である高龗神。
龗の字は龍を表すのだとか。
前日にお参りした室生龍穴神社と同じ御祭神ですが、やはり神社ごとに雰囲気が違いますね。
貴船のご神水。
珍しく主人が、拝殿のお賽銭箱の横に500円で販売されていた神水汲み用のボトルを見て「持って帰る!500円、買って」と小学生男子のように私に指示し、私は「おぉ、では汲んで来なさい」と500円でボトルを買い、主人に渡しました。(主人は私より7才年上であります)
嬉しそうに水を汲んでいます。
そうだった、この人は長岡京のガラシャ水とか、水無瀬神宮の水とか汲むのが好きな人だったな。
拝殿前から御神木の桂が枝を広げている様子が見えます。
本殿の背後には境内社。
さて、主人は嬉しそうに汲んだ水をズボンのポケットにねじこみ、我々は本宮の石段を下って行きました。
川沿いの道にあった大木。中が空洞になっています。
右側は料亭の川床。準備中ですね。こういうのが沢山並んでいます。
続きまして、中社、奥宮へ向かいます!