yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

富士山道中記8・新倉富士浅間神社

2日目、午前6時起床。ベッドから部屋の窓が目に入る。
昨日は一日雨だったけど今日はどうだろう。
窓の外も市街地以外は何も見えなかったな。
カーテンをシャッと開けて、思わず声が出ました。

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おわ!
富士山!
ついに見た!
しかも白い!

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この日、富士山は初冠雪だったようです。
雨も上がりお天気も回復傾向。喜んで支度開始。


朝食はホテル西館のレストラン。
ちょっと懐かしい雰囲気がホッとさせてくれる。

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このiMac。懐かしい。
初めて自分で買ったPCがiMacのブルーダルメシアンだった。

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ビュッフェ形式。朝からもりもり。

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8時前に宿をチェックアウトし、お隣の富士吉田市へ移動。
市街地を抜けて行く途中、細めの道で事故直後の車を目撃。
1台が民家の生垣に突っ込んでいる。(一瞬「 変わった駐車の仕方だな」と勘違い)
別のもう1台はフロント部分が大破。「あらあら」 レベルではなく「うわちゃー!」という状態。不幸中の幸いで、運転手らしき人たちは無事のようだ。
生垣に車が突っ込まれた民家の奥様らしき御婦人の姿もあり。さぞや驚かれたことだろう。
旅先で事故を見るとこちらも不安になってくる。
改めて気を引き締めて、山の方へ。


神社の駐車場に近づくと、手前から「1000円」 というプラカードを持った民間駐車場の人たちの姿が現れる。
1回駐車1000円って、おいおい。
と思い、細い道の最奥にある市営の公園駐車場の入り口スロープに進入。
ここで「6時間1500円」の文字が目に飛び込む。
しまった!これって30分でも1500円ってことだ。
それで民間駐車場の人たちが「1000円」 のプラカードで誘導してたわけか。


しかしもう進入してしまったので、仕方なくそのまま駐車。
少し前までは無料だったそうなのですが、今年の4月から、オーバーツーリズム対策や、参拝客によるマナー違反や駐車渋滞の緩和のため、有料になったそうです。
そういうことか。神社の管理に寄附すると思おうかな。


駐車場からも絶景の富士山。

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駐車場から石段を登ります。
神社は、富士急行下吉田駅の北方、 新倉山の中腹に鎮座しています。 

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石段を登ると左手に手水舎。とても綺麗。

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その奥に社殿が見えてきました。
右手に神楽殿。奥が拝殿。

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富士吉田市、新倉(あらくら)富士浅間神社

主祭神木花咲耶姫命、大山祗命、瓊瓊杵尊

 

私が登ってきたのは表参道ではなく、正式な参道は右手の方。

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すでに沢山の海外の観光客の気配がありましたが、 社殿エリアはまだ人も少なく静か。


創建は慶雲三年(705年)。
荒倉郷の氏神様。
大同2年(807)、富士山の大噴火があり、朝廷からの勅使が参向せられ鎮火祭を執行されました。

昨日から「富士山の噴火をおさめるべく」 という創祀ばかりだなと感じました。
それほどまでに凄まじい災害だったということですね。


社殿左奥に境内社の荒浜神社。
機神様や養蚕の神が合祀されている。

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御神体には布が掛けられており、60年ごとに1度、 御神衣を変えるのだとか。
そういえば、富士吉田市内は織物の名産地ですね。


表参道に通じる道を進むと、子育てにご利益がある御神木がある。

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その先には鳥居があり、正式には下からここに上がってくる。

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ここから富士山が見える。まだ9時前ですが海外からの観光客が沢山いて、楽しそうに写真を撮影しています。
おおー、これはすごいね。と私も撮影。

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新倉富士浅間神社が大人気となっている有名な景色が、ここから更に上にある。
ここまで来て行かないというのもねと、これから始まる398段の「さくや姫階段」を見上げました。

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その前に境内社塩釜神社にお参り。

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こんぴらさんの奥社までの1368段の時と比べたらカワイイもんよ!と気合を入れ登り始める。
たぶん50段目くらいで小休止。しんどい!

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海外観光客の皆さんも必死で登っている。連帯感をおぼえる。

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息を整えつつ小休止をはさんで、約15分くらいで上に到着。


地元の氏子さんらしき80代後半くらいのおじいさんが、 チリーンチリーンと鳴る鈴のついた杖を手に佇んでいらっしゃった 。仙人かと思った。
戦没者慰霊の五重塔「忠霊塔」があります。

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その上のエリアが展望テラスになっています。
100人くらいがいました。
富士山もだけど、周囲の山々も美しい。

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忠霊塔と富士山。
皆、この風景を求めて登ってくる。

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昨日は雨天で見えなかったことでしょう。
これはもう、ザ・日本!って感じ。絵葉書のような風景。


山麓に雲が帯状にたなびいている。まるで浮かんでいるようだ。

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人も多いので、数分で退散。
富士山登山開山期は、もっとすごい人だろうな。


石段を下りていく。
下から登ってくる人たちは、見たところ9割が海外のひとでした。
息を切らし、一生懸命登っている。
皆、はるばる遠い国から富士山を見に来てくれたのか。
そう思うと、富士山という存在が誇らしいような気持ちになりました。

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