富士宮市街地に戻る予定でしたが、神社の近隣地図を眺めていると「おっ。ここ近いな」 と思い向かいました。


山裾の静かな集落にあります。
富士山の碑。

神社の横手にある駐車場から坂道を下ると、鳥居が見えてきます。

扁額に「冨士根本宮」。

社殿までの空間がたっぷりありますね。


石段右手に御神木の大杉がそびえ立っている。

狛犬さんたち。
浅間神社系の神社は、こういう富士塚ぽい土台が多いですね。


石段を登ると社殿がある。
このエリアは大宮・村山口登山道の要所。
富士山中腹の水精ケ岳に創建され、大宝元年(701年) に現在地へ遷座。
前日に訪れた世界遺産センター映像で、富士講の行者さんたちが社殿の中に入って行くのを見ました。

中世に入ると、末代上人が富士山を修験の霊山として開きました。
その末代上人がこの境内地に堂舎を建てて、富士山に対する神仏習合の地として発展したそうです。
元は富士山興法寺を構成する1つであり、付属する7坊を有して多くの修験者の信仰の中心として仰がれていました。

社殿の右側にあるこちらのお堂が富士山興法寺。


境内に神社とお寺が共存しているんですね。

明治初年まで存在した興法寺の中心的なお堂で、江戸末期の建造とのこと。
お堂の中には木造大日如来坐像や役行者像がお祀りされている。
御神木、イチョウの大樹。

こちらは変わった幹だなぁと思って撮影。

社殿の奥に鳥居を発見。

細い山道を登ります。

高台に高根總鎮守、氏神社が鎮座されていました。

元々は大棟梁権現社という末代上人をお祀りしていたお社ですが、場所と名前を変えてこちらで神社を守ってらっしゃるのですね。


社殿の左側にスペースあり。お寺があったのかな。

戻っていきます。

細い参道には立派な御神木あり。

厳かな雰囲気が漂う一帯で、思わず背筋が伸びる。

ここは神社というか、富士山を信仰する方々の歴史と、その思いが濃厚に存在する場所だなと思いました。



境内を後にし駐車場に戻ると「ん?」と目についた登山口の石碑。

ここは富士山村山口の登山口になっているのですね。

これが富士山の登山口なのか。とちょっと感激。

せっかくなので、2mほど入ってみました。
なんだか歴史ロマンを感じる。

車を発進させると、ザァァと雨が降り出しました。
参拝中は降らずに保ってくれたので、ありがたい!

