かつらぎ町の丹生都比売(にうつひめ)神社へ。
天野大社とも呼ばれます。
静かな山里の中にある世界遺産。
照りつける陽射し。暑いです。
しかし周りの田畑は実りの季節を迎え、黄金色の稲穂の波が風に揺れていました。
輪橋(りんきょう)。神様がお通りになると言われている神橋。
横から見た所。橋桁の高さがすごいです。
中鳥居。向こうに楼門が見えますが、もうすでにワクワクが止められません。
わー、すごーい!と心の中で歓声。
主祭神は丹生都比賣大神。
標高450mの盆地である天野の地にこちらの神社が創建されたのは、 今から1700年以上前と伝えられます。
こちらに来る時も高野山とセットだと思っていました。嬉しい!
空海上人は、丹生都比売大神より神領を借受け、 壇上伽藍の御社に守護神として丹生都比売大神をお祀り、 高野山を開きました。
丹生都比売大神の御子の高野御子大神は、空海上人の前に、 白と黒の犬を連れた狩人に化身して現れて高野山へ導いたと今昔物 語に伝わっています。
古来高野山への参詣者は、 丹生都比売神社にまず参拝するのが習わしでした。
光り輝くような境内。
立里荒神と丹生都比売神社は、ずっと行きたいと願っていましたので、 もう大満足です。
狛犬さんたち。
拝殿の向こうに御本殿が並んでいます。
まずは参拝。
ふと御本殿を見ると、日差しを浴びた茅葺屋根から、モワァァァとかなりの量の水蒸気が放出していました。
全ての茅葺屋根から、まるで煙のように立ち上っていたので、思わず本当に煙じゃないよね!?とガン見しました。
写真にも少しだけ写ってるんですが、ちょっと分かりにくいかな。
日吉大社の東本宮や、大三島の大山祇神社でも同じような茅葺き屋根の水蒸気を見ましたが、ここまでのスモーク具合は初めてかも。好きなんですよ茅葺き屋根の水蒸気。
同行者がいたら「見て見て!」と言えるのですがひとりなので、心の中で「おおおお」と感嘆していました。茅葺き屋根って生きてるんだなというのがよく分かります。
セルフ祓い串あり。ありがたく使わせてもらいました。
拝殿脇から境内。
手前の芝生が広々しています。
ここから御本殿が見えますが、ちょうど木々が茂っているので見えづらいかな。
境内社の佐波神社。近郊のお社を併せお祀りしています。
こちらのお社がとても良い雰囲気で整備されていました。砂利と白い石が組み合わされた整然とした空間で、とても居心地が良かったです。
もう少し水蒸気見たいなと再び拝殿中央へ。しかし太陽が雲で隠れたのか、もう茅葺き屋根からの放出はありませんでした。
やー、いいもの見せていただきました。
神社の絵馬です。白と黒の犬が神使。
キャラにもなってました。
公式ご神犬キャラクター、しろまるとくろまる。
高野御子明神が空海上人を高野山に案内する際に連れていた黒と白の犬にまつわるキャラですね。
京都の貴船神社や奈良の丹生川上神社には、晴雨祈願の白と黒の馬にまつわるお話が残されていました。何か繋がりなどがあるのかな。
さて、境内からおいとまいたします。
光り輝くような、力が湧いてくるような神社でした。またお参りさせてもらいたいです。
帰途、道の駅くしがきの里に寄り道。
カフェレストランにて、遅めのランチ。
和歌山ラーメンとミニしらす丼。
豚骨醤油風味の濃厚なスープ。
ミニとのことですが、予想していたよりたっぷり。特にしらすは大満足な量。
美味でした!
8月は暑さによる熱中症を避けたかったのと、蜂窩織炎の治療もあったので、お参り遠出は控えていました。
9月のこの日も暑かったですが、久しぶりの高野山は予想以上に素晴らしく、立里荒神社と丹生都比売神社も空海上人との繋がりを感じさせるお社でした。
是非また訪れたいです。