yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

寶山寺

祝日の月曜日、主人と奈良方面に出かけました。
まずは朝、枚方の「サニーサイド」で朝食。
明太もっちーに、 チキンやブロッコリーのグラタンデニッシュなどなど。 明太もっちーにはモッチモチでした。リピしたい。

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生駒山寶山寺。通称、生駒聖天に到着。
親戚が参道沿いに住んでおり、 小学生の頃に1度だけこの辺りを訪れた記憶があります。 その時はお寺には行かず、生駒山頂遊園地で遊んで帰りました。 このような寺院があったのかと大人になってから知り、 気になってました。


最も境内に近い第一駐車場はほぼ満車でしたが、 ギリギリ停めることが出来ました。
交通安全祈願のお堂が真横にあります。

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お堂の横にあったんですが、干支の寅さんかな?

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参道へはすぐ。便利ですが、参道の街並みの雰囲気を味わうならば、ケーブルカーで登って来た方がいいかもですね。

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鳥居の向こう、参道から生駒市街が遠く見えます。

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見事な鬼瓦の惣門。

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抜けると端正な石段。

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石段の途中、左手に地蔵堂

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五色の幕も鮮やかな中門の向こうへ。

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一気に視界が広がり、右手に本堂と聖天堂、 その背後にそびえる岸壁、般若窟が目に飛び込んで来ます。
思わず「おぉー」と声が出る。

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まずは手前から。こちらは水掛け不動さんかな。

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天神社がお祀りされていました。御祭神は菅原道真公。小さな祠の周囲には大小さまざまな神牛さんがびっしり。

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本堂にお参り。
御本尊は不動明王

655年に、修験道の開祖である役行者が修行した場所とされ、 弘法大師空海上人も修行したと伝わっています。 ただものではない場所ですね。

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江戸時代の延宝6年(1678年)に湛海律師が再興。 これが歴史的には生駒聖天の創建とされています。
元々、役行者空海上人ゆかりの地であることもふまえ、 湛海律師が「ここや!(と言ったかどうかは不明ですが)」 と思われて定めたのかなと。


最初に御本尊として不動明王をお祀りし、 今や通称ともなっている聖天さん(大聖歓喜天) を鎮守として祀ったんですね。
ずっと聖天さんが本尊だと思ってました。


鳥居をくぐって、本堂の横にある聖天堂へ。

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これは少し上から撮った聖天堂。重なる屋根の造りが美しい。

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あちこちに聖天さんの印である「巾着(砂金袋)」「大根( 聖天さんの好物)」があると聞いたことがあるので、 やたら探しまわる私をよそに、参拝する主人。 ちなみに木造の賽銭箱?にあったこちら。 巾着型で大根の彫り物が入ってます。

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こちらも。階段の手すりの装飾。

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聖天堂の中には靴を脱いで入ることができます。
中は薄暗く、独特の雰囲気。
円檀中央には秘仏である大聖歓喜天のお厨子があるとのこと。


吉野山金峯山寺にお参りに行くと、 お堂の片隅に聖天さんをお祀りしている一角がある。 薄い幕に覆われていて中は見えない。薄明りのなか、 えも言われぬ雰囲気を醸し出していて、毎回、正直ちょっと怖い。 しかし不思議と畏怖すれども気になってしまう。


ここは参拝者が多いということもあり、 あまりそのような感じはせず、 拝礼中の参拝者さんのお邪魔にならないようにささっと退出。


紅葉している木がありました。新緑との対比が実に鮮やか。

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石段を登ったところにある文殊堂。

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脇にある小屋?小さな寺務所(無人でした)には、 蠟燭やお線香が販売されており、 さらに両替用の小銭がたくさん用意されていました。 これは画期的。そうそう、お参り途中に小銭が足りなくなって「 しまった500円玉しかない!」と困るとき、 ままあるんですよね。
さっそく小銭を両替させてもらい、ウキウキと先へ。


楽殿観音堂の奥に回り込むと、 岸壁である般若窟の遥拝所があります。 小さな祠がいくつか見えます。

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このような崖で修業されたのか。すごいですね。

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般若窟には弥勒菩薩像がお祀りされてます。

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水神様。

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ここからは山の中を歩く風情。

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お地蔵様、お不動さん、様々な仏像が並ぶ参道を進みます。

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苔がお帽子のようになっているお地蔵様。

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立ち並ぶ仏像は参拝者から寄進されたものでしょうか? 見ていると個別にお供えがしてあったり、 お掃除中のお像があったり。


大師堂。弘法大師地蔵菩薩をお祀りしている。

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美しくお世話された林の佇まいと、苔むした石仏。雪の風景などを見てみたいな。

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若干息を切らしつつ、石段を上った先には奥の院
寄進により護摩道場として作られたものだとか。

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大黒堂からの景色。ここから見える景色が佳き。風が通り抜けて非常に心地よい。

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開山堂。

湛海律師をお祀りしています。

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背後にある開山廟。

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「もう少し上まで行こう」と歩き出す主人。

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その先にあった福徳大神の遥拝所。
お参りさせてもらいました。

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さて、あとは元来た道を戻る。
やー、山の上とはいえ暑いです。

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本堂のあるエリアに戻ってきて、 寺務所で御朱印をお受けしつつ周りを観察。 自動両替機がありました。
これは、聖天堂までの境内が24時間いつでも参拝可能という、伝統的な体制によるものだそうです。
いつでも両替可能、参拝どうぞ!という心遣い。
神社は24時間出入り可能な場所が多いですが、このような有名な寺院で深夜未明を通じて可能というのは珍しい気がする。
聖天さんに商売繫盛を祈願すべく、商人がその日の仕事を終えた後、夜間であっても寳山寺まで参拝に来ることを可能にしたという歴史があるのだそうです。

とても見ごたえのあるお寺だなと思いました。

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最後に駐車場脇の休憩所でお茶を飲みながら、壁に架けられた「 参拝の注意書き」を読みました。
そこには「聖天様への祈願の際に、〇〇 断ち等の誓いを立てる際は絶対に何があっても破ってはいけない。 なので慎重に考えること」等々、他にも、 ちょっと背筋が引き締まる感じのことが提示されていました。


ミステリアスで謎が多い仏様ということは、以前から情報として知っていたの ですが、ますます興味深いなと思いました。

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