奈良市街地から、最終目的地のある木津川市へ移動。
嗚呼、車が満充電(100%)になっているというだけで、 豊かな気持ちで走行出来ます(笑)。 ホントにもっと増やしてほしい。充電施設を。
約20分後、浄瑠璃寺の参道前に到着。
木津川市の山の中にある静かなお寺で、私の推し寺であります。
「推し」と言いつつ、2、3年ぶりの参拝。やー、 ほんとはもっと通いたいのですが。
門前に民営駐車場があり、そこに車を停めます。
停めようとすると、周りを茶色いものがチョロチョロ。ん?と見るとわんこがそこに。 首輪してないから野良さんなのか謎。
以前来た時に、 お寺の山門から茶色い犬がぱーっと走ってきたのですが、 ひょっとしたらその子かもしれません。
参道沿いのお店も開いていました。
浄瑠璃寺には猫がつきもの。飲食店の前でまったり中。
山野草の息吹を感じる参道。田畑の菜の花も美しい。
秘仏開帳期なので、そこそこ参拝者がいますが、 混みあうという感じではなく、ちょうどいい頃合い。
山門前には桜。ピンク色の花びらが足元に散っており、 侘びた感じも落ち着く。
永承二年(1047)、僧、義明が薬師如来を安置し、 開基しました。
受付前で猫さんたちを見る。
訪れるタイミングによっては人懐っこい子がいるので、 お膝に乗ってくれたりふみふみしてくれたりします。
受付を済ませ、いざ本堂へ。
建物は国宝で阿弥陀堂と呼ばれ、 同じく国宝の九体阿弥陀仏と諸仏をお祀りしています。
この時期は秘仏の浄瑠璃寺吉祥天女像が御開帳中。
堂内は撮影禁止となっています。
横に長いお堂は平安時代末期頃の建立。
自然光を取り入れた設計で中は薄暗く、 建立当時の空気感をそのまま残しています。 この薄暗さの中に安置される仏様の表情がとてもいい。
中央にひときわ大きな中尊を配置、 その両脇に四躯ずつ等身大の阿弥陀像が配置されています。
その更に横に四天王立像や不動明王が配置。 この時期は中尊の横に秘仏の浄瑠璃寺吉祥天女像がお厨子の中から 開帳されています。
毎回、浄瑠璃寺の阿弥陀堂について熱く語ってしまいますが(笑) 、とにかく居心地が良いお堂です。
畳や椅子に腰かけて九体阿弥陀仏を拝仏したり、 平安時代の人々も感じたであろう極楽浄土への憧れを具現化した建 物の雰囲気を味わう。他の参拝者さんも、 みな静かにゆったりお参りしてはりました。
阿弥陀堂から出て、庭園を散策。
外から見た阿弥陀堂。 建物の中央に中尊が位置する設計になっています。
極楽浄土を表現している庭園。
宝池を中心に配し、西側にある九体阿弥陀仏を彼岸(あの世)、 東側にある薬師如来像を祀る三重塔を此岸(現世)。
三重塔。
美しいお花が生けられていました。
石段の途中に猫さん。
パーッと行ってしまった。
此岸から彼岸を眺める。
さて、行ってみたかった神社やお店にも行けて、かなり大満足。
奈良の古い市街地を歩いていると、「 なんとかして奈良に住めないかな」という思いがふつふつと。 住むのは無理でも1ヵ月くらいマンスリーマンション借りて。宝くじでも当たらなきゃ無理だろうけども。