出雲市、一畑薬師。
正式には一畑寺。
島根半島の中心部、標高300mの一畑山上にあり。
広い駐車場に車を停め、参道へ。
お店などはまだ開店前。
黒柴ちゃんだ!
目玉おやじのブロンズ像がぽつぽつと現れます。
眼病平癒に霊験あらたかな一畑薬師なので、それで目玉おやじかな。
石段が見えてきました。
そしてここを登り始めたわけですが、順路的にはここは帰り道で、右手の石灯籠の向こうに、仁王門のある参道があります。
そんなことはつゆしらず、石段を登り先を進む私。
2種類の結縁の木があります。
石段の先に現れる一畑コテージという宿泊スペース。現代的!ちょっと泊まってみたいかも。
境内は緑が多く、この辺りで妙にワクワクする。
小さなお地蔵様がたくさん並んでいて、全てに毛糸のお帽子などが。
下産閣(あさんかく)には受付や授与所があります。
お茶湯(おちゃとう)。
一畑山の清水で沸かし、ご祈祷されたお茶。トックリを買って持ち帰ることもできます。あの小泉八雲こと、ラフカディオ・ハーンも持ち帰ったとか。
十六羅漢堂。
ここまで来て「ん?横から来たのか」と気づく。
薬師本堂。
御本尊は薬師瑠璃光如来。
創建は寛平6年(894年)。
美しい彫刻。
狛犬さんたち。
本堂から振り返ったところ。
突き当たりの建物の左手に、仁王門へと繋がる石段があります。正しくはこちらから来るのが順路だったんですね。
ここは「目のお薬師様」として、古くから有名。
約1100年前、平安時代の寛平6年(894)、麓の海岸に、 盲目の母親と二人で暮らす与市という漁師がいました。 与一は海から金色の薬師如来を引き上げました。
以降、与市は夢で薬師如来のお告げを受けます。 お告げに従って母親の眼病を治すべく千把の藁を身にまとい、 近くの崖から飛び降りようとしました。与市は転げ落ち、 藁はバラバラになりました。
気がつくと、 与市は怪我一つなく大きな石の上に安座していました。
そんな我が子を案じ必死で走り駆け寄った母親の目は、 しっかりと開いていました。
その後、与市はここにお堂を創建、 薬師如来を御本尊としてお祀りしました。 自身も出家をして名を補然と改めました。
…という流れです。
私も視力が悪いので、 ここは全力でご加護をお願いさせてもらいました。
おお、キャッシュレスお賽銭!
神社仏閣めぐりのとき、ハッと気づくと小銭がない時もあるので、なかなか良いなと。
八万四千仏堂。
宍道湖の眺め。
左手の奥に冠雪した大山が見えました。
「一畑」の名称の由来は地名(薬草畑の番号)。
周辺には、大畑、中畑、小畑、薬師畑、 後畑などの地名が残っていて、 昔から薬の栽培が行われてきたことがわかります。
御霊水。
近づくと薬師如来の薬壺から一畑山の清水が出てきます。センサーで突然出てくるのでちょっとビックリしました。
天井には一畑薬師の縁起が絵で表わされています。
開基である補然和尚こと与一さんをお祀りするお堂。
観音堂。
のんのんばぁのブロンズ像。
数人ずつがのんびりお参りに来る、癒される雰囲気でした。