せっかくの四国なので、巡礼八十八所のお寺へは行きたいと思っていました。
前回、高松市の屋島寺にお参りしましたので、今回はどこか別のところへ。
出発前からネットなどで検索し、「ここや!」と画像を見て決めた雲辺寺。その標高の高さから「遍路ころがし」と呼ばれる難所の一つです。
が、しかしお天気と移動時間の兼ね合いもあり、今回は見送り。
じゃあ高松市の八栗寺と決めていたものの、こちらも山の上にあり、降り出した雨を見て断念。
というわけで、なんやかんやで、同じく画像を見て決めていた白峯寺へ向かいました。
車で白峯寺のある白峯山へ向かう途中、坂出市の高屋神社前を通りかかりました。町の通りの真ん中に鎮座する立派な鳥居が目を引きます。
ちょうどお祭りの日だったのか、はためく幟旗や神事の氏子さんたちが沢山いて、とても賑やかな晴れ晴れとした雰囲気で、やっぱり祭礼はいいなと思いました。
山道をぐんぐん走り上がると、白峯寺の案内看板が見えてきます。
あら、なかなかの山の上やなと思いつつハンドルを切り、到着。
駐車場に車を停めてお寺の方へ向かう途中、左手に御手洗があるのですが、その側にすごい木がありました。
なんと立派な幹!
参道際には、西国三十三所の名を刻んだ石仏が。
こちらは勝尾寺ですかね。
南無大師遍照金剛の宝号が刻まれています。
背後にはお稲荷様がお祀りされていました。
白峯寺に到着。
霜さむく露白妙の寺のうち
御名をとなうる法のこえごえ
(御詠歌)
香川県中程の霊峰の五色台には、青峯、黄峯、赤峯、白峯、黒峯の五峯の山があります。
ここはその中の一つ、白峯。
開基は、弘法大師空海上人。そして空海上人の妹の子と言われる智証大師。
弘仁6年、空海上人は白峯山の山頂に如意宝珠を埋めて、井戸を掘り、衆生済度を祈願。
その後、瑞光に導かれ白峯にやって来た智証大師は、地主神である老翁のご神託を得、霊木で千手観音像を造り本尊としてお祀りしたのが、始まりとのこと。
参道脇にはみかんも売られている。
護摩堂。
御朱印やお守り、お札などの授与所でもあります。
お遍路さん用の白衣や、納経帖、地鈴、納め札などの遍路用品も揃えられていました。
境内のいたるところに干支の石像がありました。
お堂ごとに、干支の守り本尊がお祀りされているのです。
弁天様の小祠。
巨大わらじが奉納されています。
頓証寺殿。
崇徳天皇の御廟所。
宝来が飾られていました。白い切り絵のようなものです。
こちらは大天狗、相模坊権現。
白峯寺に行きたいと思った理由の一つが、こちらの相模坊権現。私は天狗さん伝説などが好きなのです。
恵比寿天。
こちらの御神木もすごかった。
穴から向こうが見える。
奥が崇徳天皇の御陵とされています。
頓証寺殿の中央には、天皇の崇徳天皇の御霊、左は鎮守白峯大権現、右は御念持仏である十一面観世音。
「天皇、神、仏の三者を一堂で祀る形式は全国的にも他に類を見ない」ものなのだそうです。
おみくじのカラス天狗さんの人形が置かれていました。
本堂への石段。
結縁のお手綱がここまで伸ばされています。石段を登れない参拝者のために、ここでお参り出来るように。
薬師堂。
鐘楼堂で鐘をつき、その下で響きを確認しているらしき主人。
行者堂。
境内は人は少なめで、静かで落ち着いた雰囲気。
阿弥陀堂。
変わった塔の像がありました。石で作っているのかな。
ぐねぐねした御神木。
本堂前にてお線香をお供え。
本尊である千手観世音菩薩をお祀りしています。
こちらにも宝来が飾られていますね。
四国巡礼のお寺でみかける白目の小坊主さん。
大師堂。
お遍路さんはこちらで読経されます。
我々がいる間、数組のお遍路さんがお参りされていました。
小高いところに小祠のようなものが見えます。
左が本堂、右が大師堂。
石段を降りて、お寺からおいとましました。
今は、徒歩の他に、車や自転車、バイクやバスなどなど、沢山の手段で回る事が可能な四国遍路。
昔は歩くほかなかった事を思うと、ものすごい事だと思います。
私も、いつか1番札所から順番に回ってみたいなと思うようになりました。
歩きはさすがに大変なので車かな。何年かに渡って2泊3日の行程で行くのはどうかな。