ぐっと冷えてきたにもかかわらず、朝、私は、「まだこれくらいやったら薄手のトレンチで行けるやろ」と判断した。
その上に雨合羽を着て防寒し、原付ねこじゃ号を走らせ、己の間違いに気づいた。
寒い。
バイク乗ってる人、ほぼ9割冬物ダウンコートやし、街を行く人も、冬コートや！
と、己の判断ミス＋「これから真冬を迎えようとしている際に今から己を甘やかしてはならない」という変なやせ我慢によって、私は、凍えながら、片道1時間の通勤を敢行した。
買う！
ダウンコート、ほんまに買う！
そう思いながら。
お昼休み、外に出た時も、当然、寒い。
職場に「置きフリース」をしているので、それを羽織って外に出た。
加賀棒茶、お弁当、職場のお土産にもらった「たねや」の最中を摂取し、ひとここちつくと、一際、寒さを感じる。
嗚呼…。
ほとんど誰も通らない事をいいことに、前屈みになった時に、手がブーツの表面に触れた。
あ、このブーツ。この革の切り替えの部分だけ、ちょっと柔らかくなってるんだ。ふーん。
という、「今この世でどうでもいいこと100選」の一つに入りそうな事に気付き、さわさわと、触っていた。（疲れてちょっと柔らかいものに触れたかったみたいですね）
このブーツの中に手を入れたら、あったかいのではないか？
私は、四方八方を観察し、人の気配がない事を確認した後、己のブーツのふくらはぎとくるぶしの中間地点くらいまで、腕を入れてみた。
あったかいような、あったかくないような。
よくわかんない。
1分ほどそうしていたが、遠くに人の気配を感じたので、やめた。
明日からは、冬コートを着る事にいたします。
