吉祥院天満宮と麦代餅
私は去年ふらっと訪れたので、約1年ぶりくらいです。
吉祥院天満宮はキティちゃんコラボの御守りが沢山あります。
本殿前。右手の木の枝振りがいいですねぇ。
吉祥丸くん。御祭神の菅原道真公の幼名。
桂離宮の近く、上桂の橋の西詰めに、老舗の和菓子屋さん「中村軒」があります。
お店は趣のある佇まいですが、少し前からリニューアル作業中。この日も店舗裏手の駐車場で仮店舗営業中でした。
伏見稲荷大社〜四ツ辻から
こっちが、前回、私が頂上の一の峰まで登った時の道。
荒神峰という稲荷山の神蹟のひとつでもあり、田中社もしくは権太夫社と呼ばれるお社。数人の方がお参りに登っていきました。
帰り道に、右手の数段の石段を、ずっと上がったり下りたりしているおじいさんがいました。一瞬、何をされてるんだろうと思ったのですが、お百度参りですね。何をお願いされてるのかな、生きた稲荷信仰の姿を見た気がしました。
この日は、こちらの道を行きます。
これ!この手水!前にも撮ったし書きましたが、写真で見ると怖く見えますが、実際に見るとすごくかっこいい狛狐手水。
好きなあまり、別の角度からも。
石段を下りていきます。三の辻から、来た時とは違うルートを進みます。
ここは行っとかないと、というところがありまして。
足腰守護のお社で、ここは別で社務所があります。昔、行者さんが勧請されたお社だそうで、今は明竹稲荷社とあわせてお祀りされているそうな。
ここも文字通りの足腰守護。実生活はもちろん、神社仏閣巡りには山道や石段登りも多いですしね。大事大事。
腰神さんを出て、「いつも伏見稲荷に来ると猫が出てきてくれたんだけどな。さすがに朝早めやから、いないんやな」と思った数秒後、ニャーンと可愛らしい声がして、周りを見回すと…
お塚の屋根の上に、いました!猫ちゃん。
そんなとこにいて怒られないのかと一瞬思いましたが、ここは伏見稲荷、案外、お狐様が猫に化けてくれたのかも。
屋根上の猫写真を撮っていると、足元に別の猫ちゃんが近づいて来ました。
人馴れしていて、私の足に体をすりつけた後、こちらを振り返って「よう見とき」と言わんばかりに…
ヨイショと体の向きを変えようとしています。
「ヨシ、決まったで!はよ写真撮り!」と言わんがばかりの泰然さ。
手前の鳥居と奥の屋根上、ダブル猫ちゃん。
この子は一昨年に来た時に、別の猫を撮影中にスリスリしに来てくれた人懐こい子です。
元気そうで良かった。
荒木社の境内に、腰痛に霊験あらたかな足利稲荷大明神。知りませんでした。こちらの灯籠に謂れがあるんですね。
稲荷山を下りるにつれ、参道沿いに民家やお店がちらほらと現れ始めます。
だいぶ下りて来ました。
お産場稲荷社。
名前の通り、子宝や安産にご利益があるそうです。
昔、稲荷大神の眷属である狐の夫婦が子を産み育てたと伝えられている場所。
ちょっとこんもりした台地の上に祠が祀られています。周囲には12個の狐穴があります。写真の賽銭箱の石壁の下の方に、小さな穴があります。これが狐穴。
1月から12月まで、全部で12個の狐穴があり、子どもの出産予定月の狐穴に向かってお祈りをすると、安産になるそうです。
そして、稲荷山で願った祈りが、産まれて来る場所とも言われています。
伏見稲荷大社摂社の大八嶋社。
社殿はなく、磐境をもって禁足地とされています。
昔、荒神峰にお祀りされていた地主神を遷座したと伝えられています。
大八嶋社を抜けていくと、最初の本殿があるエリアへ通じています。下りてきたのは10時前くらい。この時間になるとそこそこの人出があり、賑わいがありました。
伏見稲荷狐の舞。あんこ入りカステラ饅頭。
お饅頭の狐の顔がキツめですが、お味は美味しかったです。
次回は、また一の峰まで登拝したいなと思います。
伏見稲荷大社〜本殿から三ツ辻まで
午前8時前、到着。
去年は行かなかったので、約2年ぶりです。
当時はコロナ禍前だったので、朝といえど、境内は海外観光客を中心とした人出で、なかなか賑々しかったですが…
楼門前。
がらーーーんとしてます。
伏見稲荷大社は、京都の中では海外の方々からの観光人気トップでしたもんね。いかに沢山の方が来られていたのか、よくわかります。
楼門から駅へと続く参道。左手に駐車場あり。
まだ社務所も開いていません。体操をしている方々がいましたが、総じて静かなものです。
こんなに人のいない伏見稲荷大社、初めて見た。
某食品会社の神社かなぁ…と最初に見た時は思ってました(笑)もちろん違います。
ご祭神は、荷田東丸(春満)大人。
学徳の神様とのことです。受験シーズンは沢山の参拝者が来ることと思われます。
さて、伏見稲荷大社の境内へ。
本殿は撮影禁止なので、狛狐さんをパチリと撮影。金色の稲を口にくわえてらっしゃいます。凛とされてますね。
奥社へ続く参道。二、三人とすれ違うくらいで、本当に静か。こういうのもいいですね。
さて、ここからフォトジェニックな千本鳥居のはじまりはじまり。
しばらく朱色の鳥居写真が多くなりますので、目がチカチカされるかも(^◇^;)
コロナ禍前は、この辺はもう絶好の写真スポットでしたが、誰もおりません。
こうやって見ると、やっぱり趣ありますね。
右側の道を行きます。
奥社奉拝所に出ました。短時間でのお参りですと、ここまでがコースかと思います。アップダウンもないし、千本鳥居が満喫出来るし、お着物でも楽に来る事が出来ます。
ここからは起伏のある石段アップダウンがありますが、千本鳥居がこれでもかと堪能出来ますので、お時間がある方は是非進んでみてほしいです。
ずーーーっと続く鳥居、吸い込まれそうです。
この辺から空気感が変わってきます。
後に、これから進む稲荷山は、こういうお塚だらけである事を知るのですが。
お塚の石段を上がっていくと…
熊鷹社に辿り着きます。もう少し遅い時間に来ると、大きなろうそくに火が灯って、幻想的な雰囲気です。奥社奉拝所からは比較的近いお社なので、お参りに来る人は多めですが、早朝はお向かいのお店も閉まっているし、とても静かです。
数人の参拝者とすれ違ったり、ジョギングがてら走っていくジャージ姿の人がいたり、人間が現れるとちょっとホッとします(笑)
どこまでも続く千本鳥居の神秘的な美しさに、別の世界へ迷い込んでしまうような気さえします。
ところどころ、お茶屋さんがあります。朝なので当然開店前。
さぁ、もう少し進もうかな。
夢のあと、安土城跡
天空の寺院 観音正寺
少し前に、主人ネコ男氏と滋賀県の近江八幡市に行きました。
琵琶湖の東側、五個荘(ごかしょう)と呼ばれる近江商人ゆかりの街を車で通り抜けて行きます。
繖山(きぬがさざん)、標高432.5メートル。
山頂近くにある西国三十三所札所、観音正寺を目指します。
やーー。この道がですね。非常に!非常に!狭いです。その狭い道をどんどん、山頂まで上がっていくわけで…。
特に途中の料金所を過ぎてからの山道は、私ならば一人の時は運転したくないですね。ところどころすれ違いポイントが設けられていますが、「対向車来ないでお願いお願いお願いしますホントにお頼み申し上げます」と思う箇所が多かったです。
ちなみに、この日は比較的気温高めの1日でしたが、山道を登り始めて間もなく道路脇の樹木に雪が残っており、上に行くにつれ残雪が多くなって行きました。
幸い、往路は対向車が来る事なく、無事に到着。
こんな山の上だもんね、そりゃ雪も残ってるような冬の最中に来ないよね。と思いきや、駐車場にはそこそこの数の車が停まっていました。
西国三十三所第三十二番札所、観音正寺。
ここから山道を5分程度歩いて行きます。
古井戸ありとのことです。どこ?と見てみましたが私には見つからず。
お寺への道の脇には、このような言葉の書かれたものが、ぽつぽつと。
雪が残っています。やはり山上に近いので気温も低め。
おくのいん、と書かれた石碑と鳥居が出現。
このあたりは、巨石があちらこちらにありました。
言い伝えによると、聖徳太子が巨岩の前で舞う天人を見たので「天楽石」と名づけたそうな。天楽岩の中には聖徳太子が彫ったという五仏の仏が描かれているとのこと。
こちらはねずみ岩。
道からは町並みが見えました。こうやって見ると、ずいぶん高いところにお寺を作ったんだなと分かりますね。
本堂エリアが現れました。ここは山門はなく、仁王様が仁王立ちされています。
1400年前、聖徳太子が山上にて千手観音を彫り、寺を開創したそうです。
仁王様の手前、脇道に石段がありました。下から徒歩で上がってくると、ここに出るのかもしれません。
こちらの立派な建物の中に、チラシなどが置いてありました。事務所っぽくなってました。
観音正寺と彫られたかまどのようなもの。何に使ってらっしゃったのでしょうね。
こんもりした屋根のあるお堂の中にはお地蔵さま。
大日如来をお祀りした祠の向こうに広がる景色。
釈迦如来坐像。江戸時代に安置され、第二次世界大戦の時に供出されたそうです。昭和58年に再建したとのこと。
御神木がお祀りされていました。
こちらは祠の裏側。御神木を背にお地蔵さま。
見事な枝ぶりですね!
奥に見えるのが本堂です。
寺伝によると、
推古天皇の御代、近江を遍歴していた聖徳太子は、湖水から浮かび出てきた人魚と出会いました。
人魚は「私は前世漁師であり、殺生を業としていたため、このような姿になりました。繖山にお寺を建て、どうか私を成仏させてください」と懇願しました。
聖徳太子はその願いを聞き入れ、みずから千手観音の像を刻み、堂塔を建立したとされ、日本唯一の人魚伝説が残る寺院とされています。
本堂前には雪が残っていました。
ご本尊は、総白檀丈六千手千眼観音菩薩。
全て白檀で作られた、大きなお姿でした。
お参りの人影は、決して多くはありませんが、コンスタントに少しずつ途切れなく現れる、そんな感じでした。自分たちも含めてですけれど、よくこんな山の上まで…と思わずにはいられませんでした。地元の方の信仰が厚いのでしょうね。
石が積み上げられた空間。
その奥に、魚濫観音がお祀りされていました。
思わず「ここ、ここ!ここですよ」と声を上げる私。
人形伝説の言い伝えを、そこはかとなく彷彿とさせますね。魚濫観音、初めて拝見しました。波の上の魚に立つ観音様。悪鬼の害を除く、と祠の横に書かれていました。
おちゃこ稲荷。立派な祠でした。
天空の寺院。なるほど。確かに空に近い寺院でした。
さて、来た道を戻ります。
車に乗り、山道を下りましたが、復路は何台かの車とすれ違いました。幸い、すれ違いポイントの近くだったので良かったですが、完全に下りるまではヒヤヒヤしました。
これは、本堂で「コロナ退散に」とお受けした元三大師のお札。
玄関の内側に貼ってみました。