梅雨の晴れ間。
まちなかにて、紫陽花を愛でる。
地下のカフェにて、ホットコーヒーを飲みながら、文庫本を読む。
地上に出て、イロイロとよしなしごとをつらつら思いながら、ウインドウショッピングの後、喫茶店に入った。
ポイントが貯まったので、ケーキ無料。というわけで、フランボワーズのムースと、ホットコーヒー。
ここでも、文庫本の続きを読む。
読みながら、フォークでムースを削り取ると、その部分が、ペタッと倒れた。
ムースのむっちりしっとり部が、お皿のつるつる部に、うまいこと吸着しながらも、フォークですくい取ろうとすると、「うふふ。つかまえてごらんなさい」と言わんばかりに、逃げるのであった。
真夏に、このムースを思いっきり冷やして、お風呂上がりの顔面に乗せたら、さぞや気持ちいいだろうな…と、ちょっと思った。
なんか、こう、「コラーゲン配合ムースパック」にして売ったら、当たるんじゃないかな。ローヤルゼリーとか、アロエとかも入れて。
もしも、それで一山当てちゃったら、どうしよう。ものすごい大金が入ってきたら、どうしよう。その時は、まず、こないだ壊れてしまった小型ストーブ3800円を買い換えよう。あと、ベランダの物干し竿も買い換えたい。
等、1分くらい想像した。
たぶん、もう既にコスメ界にはそういうのが何処かにあるような気がするので、無駄な想像である。
しかし、ちょっと贅沢した気分。
