yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

三十三間堂とマイナスドライバーの夜

母と、東山七条にある、三十三間堂へ。

正式には、蓮華王院。国宝。


中学生の頃に来た。それ以来。混んではおらず、かといって閑散としているわけではなく、ちょうどいい具合。


ここで履き物を脱いで、いざ。


ここからは、写真撮影NG。
入母屋、本瓦葺きのお堂は、総檜造りで、約120メートル。
正面の柱間が33あることから、三十三間堂と通称されている。

お堂に足を踏み入れると、ひんやりと寒い。
お香の煙か、かすかに靄ががっている。
ハッと見ると、早速、薄暗い堂内には、所々剥げ落ちてはいるが、金色の十一面千手千眼観音像が、ずらーーーーーーり。

おお…。
これは、スゴイ!
「いやぁ〜」
母のため息が漏れる。

それでは、写真NGにつき、私の描いたばちあたりな観音像図を、御覧下さい。

これが、お堂に、ぎっしり。
作者ですが、あの運慶の長男、湛慶が彫ったものも含め、色んな人が彫ってました。
1000体ぐらいあるもんね。そりゃ、皆でやるわな。
「ちょっとさぁ。オマエも、彫ってくれん?」「あー、いいよ。なに?大日如来とか?」「ちげーよ。千手千眼観音」「マジかよ。あれ、手がいっぱいあって、ハンパねぇぞ」
こんな感じの会話が、当時の仏師の間で交わされたのではないか、と。いや、たぶん、実際は、畏れおおく、精進潔斎されて彫られた事と思いますが。

私の新年早々ばちあたり絵図では伝えきれませんが、実際は、素晴らしい迫力でした。
その内、数体は、京都、奈良、東京の博物館に、出張中。お疲れ様です。


中央には、国宝の巨像、中尊。湛慶が、82歳の頃に造像した名作。
こちらを中心に、左右に500体、合計1001体となる。

では引き続き、私のバチあたり絵図その2。風神&雷神。

実際は、100倍マッチョです。


外から。お堂の西庭。
毎年、「通し矢」と呼ばれる弓道の競技大会が、ここで開催される。
成人を迎えた晴れ着姿の女性が、弓を射る。お正月の風物詩だ。


三十三間堂を出て、七条通りを東へ。
京都国立博物館が見える。


交差点を渡る。智積院の門が見える。


京都女子高等学校、我々の間では「キョウジョ」と呼んでいる、「なんか賢くて、お嬢様が行く学校」がある道に入る。
ゆるやかな坂になっていて、通称「女坂」と呼ばれている。
その「女坂」の途中に、昨日、義兄が教えてくれたオススメの洋食店がある。

「里」。


美味しそうなメニュー。


カキフライとハンバーグの定食。パンかごはん、スープがついてきます。980円。


サラダにかけるドレッシングが、やたら美味しい。義兄も絶賛していた。


窓の外には、お寺。


ご馳走様でした。



なんだかんだ言ってるうちに、あと3日後には、留学生がやってくる。
というわけで、夜、工作タイム。
机に置く小さな棚を、組み立てるのだ。
プラスのドライバーがあれば、たいした作業ではない。
そう、あればね。

我が家には、マイナスドライバーしかなかった。
いや、正確にいうと、どこかに必ずプラスドライバーがあるはずなのだが、どっかいっちゃったのである。
うちは、こういう作業は、もっぱら父が担当であったが、高齢の為、無理はさせられない。
ゆえに、こないだのベッド担ぎ上げ作業なども含め、私がせねばならぬ。

うー。
成せば成る!

ムリヤリ、プラスネジにマイナスドライバー(しかも、大きさが合わず凄く引っかかりにくい)をぐいぐい食い込ませ、時おり「イーーッ」となりながら、通常の倍くらいの時間をかけ、組み立てました。
あー、もう。私、今度、工具、買う。自分のドライバー買う。