先週の出来事であるが、憩い中に、戦友たる同僚が、ムカデに噛まれた。
突然、「いってぇぇ!!!」と叫び、椅子から立ち上がった。
びっくりして顔を見上げると「噛まれた！ムカデに！いまそこにいた！」と、何故か直立不動で言うのであった。
「え。マジっすか!?」「マジっす!!」
同僚は、ジーンズ越しにムカデに噛まれたらしい。
私はあわててiphoneで「ムカデ かまれた 処置」などと検索し…
生け捕り!?油につける!?
生け捕る前にムカデ逃げてもーて、おらんわ。ムカデつめる油と瓶ないわ。理学部あたりの研究室回って分けてもらう？
よく読んでいくと、「冷水につける」「キンカンを塗る」「熱いシャワーを浴びる」「病院に行く」という、実行しやすいものが出てきて、ホッとした。
結局、同僚は呻きながらも病院には行かず、キンカンを塗りたくって事なきを得た。私ならば、「ムカデに刺されたよぉー。いたいようー。うう、あああ」と大げさに痛がり、周囲の「大丈夫?」という優しい言葉に酔いしれることだろう。
翌日、「ムカデに噛まれるって、どんな感じですか？」と聞いたところ、「やはり、ジーンズ履いてたせいか、そんなに痛くはなかった（←「いってぇ！」と叫んでいたが）。アリに噛まれたような感じ。実際は、ホッチキスでガチャッとやられるような痛さらしいです」と、想像するだに痛そうな話であった。
ホッチキスで…やだやだやだやだやだやだ。
そして、台風は温帯低気圧に変わり、私は朝から梅干しをモリモリと食べ、夕方、買い物の為、四条烏丸に向かった。やがて雨が降り出した。明日使うグラタン用の大きな耐熱皿を購入し、稲光が雲間に走る市内を、原付ねこじゃ号で駆けた。
明日から九月か。
