朝、母を病院に連れて行くため、施設まで迎えに行った。
意外なほど、落ち着いていたので、ほっとした。
診察を待つ間、すっかり落ち着いていて、皆のことを気遣い、五日ぶりに再会した父とは、「おとうさん！会いたかったわ」「おお、お前、元気そうやな」と、近年まれに見る（笑）ラブラブぶりであった。
ケアマネさんと私は、それを目の前で観察しつつ、「ええ夫婦ですね」「ほんまですね」「ずっとこの状態やとええんやけど、家に戻ると、また元通りになりますからねぇ…」「うーん、ですね」等、ヒソヒソと傾向と対策を練っていた。
本日の診療後は、再び施設に戻るのだが、「いややー！家に帰る！」と大騒ぎするのではないか、というのが、私とケアマネさんの危惧していたところであったが、杞憂であった。
正午が近づいてきた頃、母は「○○さん（ケアマネさん）、私のお昼ご飯、残してもろといてくださいね」と、100%施設に戻ってお昼ご飯を食べる気満々、であった。（ちなみに、母のごはんは大盛りである）
タクシーで施設まで送り届けると、母は若干元気がない様子だったが、しっかりしていた。「また来てや」「おとうさんのこと、頼むで」と言い残し、玄関で出迎えてくれた介護士さんと、一足先に戻ってくれていたケアマネさんと一緒に、食堂でご飯を食べるべく、去って行った。
近畿地方、梅雨入りである。夕刻から、ぽつぽつと雨が降り出した。
台所で焼き豚を作りつつ、今日あったことを反芻す。
あめいろになれー。
見た目はあれですが…自分で言うのもなんだが、美味しくできました。
忙しいなか病院まで送ってくれた母の知人、病院にいる間、ずっと付き添ってくださったケアマネさん、自分も高齢で大変だけど、精いっぱい頑張ってる父、つくづく、有難いなぁと思います。
