夕刻、美しい丸い月が、東の空に浮かんでいるのを観ました。
「おー。今夜は皆既月蝕だわ。今18時前だから、まだもうちょっと先」
と、原付を疾走させ、歯医者さんへ。
月蝕が始まっている間、私は5回目の麻酔治療の真っ最中でした。
今日は上の前歯エリアか。あ。このプシューって風みたいなやつのあと、脱脂綿詰めるんだよね。なんか口の中甘いけど、きっとこれが麻酔打つ前の麻酔みたいなものなんだろうな。嗚呼衛生士さん、私の口腔の斜め奥に溜まった唾液をバキュームしてくれまいか…きたきたきた！アッ惜しいちょっと違うけど、まぁいいや。アッ先生来た。あがが（唇を上の方にめくられている）あっなんかイタイイタタ……よし終わったァ。おっ！もう感覚ない。うがいの水…感覚ないから全部口からこぼれそう、ていうか今日は前歯だから鼻の方まで麻酔かかってるじゃんスゴイな。風邪で鼻水とか垂れてしまう時は婦女子は危険だわコレ。
というような事を一通り思っている内に治療は滞りなく始まり、残すところ、あと1回の予定となった。
原付で義実家に向かい、晩御飯を作るものの、私は麻酔が切れるまでは食べることが出来ない。皆の食事をガン見しつつ「おなかすいたなー」「ところで上杉謙信が女性だった説ってほんとでしょうかお義父さん」等、義父にがんがん話しかけ、歴史談義を受ける。
21時前に、庭に出て、皆既月蝕を見上げた。月が元の姿に戻って行く途中。
私のiphoneでは、これが精いっぱい。
まだ麻酔が切れない。
でも食事を開始。焼いたうるめが固すぎて噛み切るのがつらかったが、美味しかったです。
ラーメンたべたい。
