yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

観と鍾馗さんと大覚寺

嵯峨野の大覚寺に到着しました。駐車場に車を停めると、このようなお札を渡されます。

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境内の五大堂に納めるようです。なんだかワクワクしますね。


平日の雨、全国移動解禁日ではありますが、やはり参拝客の数は控えめ。

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弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の総本山。正式名称は、旧嵯峨御所大覚寺門跡。嵯峨御所とも言われます。

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右手の緑は全て松。背の低い松が、広範囲に広がっていました。

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ここも、受付にて「お堂内の写真撮影禁止」とありましたので、お堂関係の写真は撮影していません。
ただ写真を撮っている人もいたので、お堂内部はダメだけど、それ以外や外を撮るのは良いのかもしれません。その辺も、先ほどの高山寺同様、受付で確認した方がいいですね。


境内のお堂は、ほぼ渡り廊下で繋がっているので、雨の日もいったん外に出て…とかしなくていいので、楽でした。
平安時代からの雰囲気が色濃く残っていて、「うーん。さすが旧御所。雅やか」と思いました。


宸殿の廊下はうぐいす張りで、歩くとキュッキュキュッキュ鳴ります。蔀戸(しとみど)という、上に跳ね上げて金具で止める木造の扉があるのですが、その金色の金具が蝉でした。どうして蝉なんでしょうね。面白かったです。

 

というわけで、こちらもパンフレットの写真。
村雨の廊下。

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よく、映画や時代劇で出てくる廊下です。
雰囲気ありました!

 

村雨の廊下を過ぎると、御影堂。嵯峨天皇弘法大師の尊像がお祀りされていました。
ここで、面白いものがありました。一文字写経です。
般若心経が一文字ずつ書かれた用紙が並び、一文字100円で、その文字を筆でなぞり、氏名と願い事を書きます。
へー、文字を選ぶのが面白そう!と興味を惹かれ、100円を箱に納め、用意されていた用紙から、まだ誰も筆でなぞっていない一字を選びました。
迷いましたね。他の方のものを眺めると、「そっか。このひとはこの文字にしたのか〜。こっちの人は、ちょうど願い事とリンクした字を選んでるな」とか、楽しいです。
感覚的に「深」「空」も惹かれましたが、「観」を選びました。般若心経、最初の一文字です。
書くのに力が入って下手くそな字になりましたが、「観」の一字を筆でなぞる間、その文字の事しか頭になく…一度、ちゃんとした写経をやったみたいなと思いました。


本堂にあたる五大堂。ここに、駐車場でもらったお札を納めます。
ご本尊は、不動明王を中心に、五大明王の尊像がお祀りされていました。
ほー。なんか、お寺が平安時代ぽい雰囲気だったので、てっきり観音様とか、如来様とか、はんなりした感じのご本尊かと思ってたので、「やんのかコラァ!」「燃やしたろかゴラァ!」な感じの五大明王様というのが意外でした。

 

ここのお堂の左側で、本格的な写経が出来るようになっていました。正座ではなく椅子に座って書くので、足がしびれなくていいかも。


隣接する大沢池(おおさわのいけ)。
日本最古の人工の林泉。嵯峨天皇離宮嵯峨院造営にあたり、唐の洞庭湖を模して造られたそうです。
青鷺がぽつんと立っていました。

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大覚寺もお土産コーナーが充実していました。
「俵屋吉富」のフルーツわらびもち。
そして右のマグネットですが…。

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「いつまでも瓦(かわら)ないで」。

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大覚寺の屋根の瓦と同じもので作られているそうです。18種類ほどあり、「月」「太陽」「星」「剣」「水」「桃」などなど、鬼瓦にそれぞれのモチーフをつけた造形で、どれも細かくて良く出来てるんです。
かなり迷った末に、鬼瓦ではなく「鍾馗(しょうき)さん」にしました。
鍾馗さんとは、唐の玄宗皇帝の夢枕に現れて、邪鬼を退治し病を治癒しました。京都の家は、屋根に鍾馗さんを乗せているおうちが多いです。
今はもう無い私の実家にも、20センチほどの大きさの鍾馗さんが瓦屋根の上に立っていました。屋根の上から家族と家を守っていると言われます。
鍾馗さんや〜。懐かしい。実家から鍾馗さんだけ連れてきたら良かった…」と思い出しました。

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さーて帰ろうかなと嵐山の方へ車を走らせるものの、曲がるポイントを間違えてしまい、一方通行の道に入り込みました。

その道の先に、清涼寺の立派な山門が、どどーん!と見えてきました。


というわけで、そのまま清涼寺にもお参りしました(笑)続く!