加茂町の山の中にある浄瑠璃寺に到着。
いつもは車が1台か2台くらいしか見かけない駐車場にも、お正月ということで、20台くらいが停まっていました。
2019年の12月に初めて訪問してから浄瑠璃寺のファンになり、2020年の初冬くらいにも再訪しました。
なので今回は、あまり間を置かずに来る事が出来ました。
山中の鄙びた古刹に、人懐こい猫たちが沢山いて、猫と神社仏閣好きにはたまらないスポットかと思われます。
平日に来た時は開いているのを見たことがなかったお店が開いているだけで、すごく新鮮。のんびり猫たちもいますね。
こちらのお店で、焼き干し柿と大和茶を購入。
山門。お正月らしい葉牡丹がありました。
貼り紙を見て一気にボルテージ上昇。
そうだった！忘れてたけど、お正月の間は、秘仏が公開されるのでした。
こちらの秘仏、吉祥天女像は、みうらじゅん先生が心の恋人と呼ぶ、長い黒髪にちょっと気の強そうな眼差しの唐風の装束の女神様。ワクワクしながら受付へ…。
…と、受付の前にこちらに直行。手水舎のあるあたりに、いつも猫たちがうろうろしているのですが、今日はこの子がベンチの上にいました。
この子の隣に座ってみるやいなや、何の躊躇もなく私のお膝の上に直行。猫好きにはたまりません。かなり人懐こい子です。
私はこの日、ジーユーで買ったモフモフのセーターを着ていたせいか、猫は一心不乱にふみふみを開始。
体勢を色々変えつつ、ゴロゴロ言いながら、ずっとふみふみ。
顔を埋めちゃってますね。ジーユーのセーター着てきて良かったです。
白黒ちゃん。
15分ほど経過し、離れがたいけれども、とりあえずお参りへ。
国宝の本堂の中は撮影禁止です。
建物と仏像の保護という事もあり、当時の状態に近い自然光で参拝する事になっています。
なので堂内は薄暗いですが、それがすごくいいです。
少しずつ顔が異なる九体の阿弥陀如来様の中央にある中尊は修理中のため、代わりに秘仏の大日如来様が鎮座。大日如来様の公開は、次回の中尊修理までないとのことなので、これは100年に一度くらいの機会。
秘仏の吉祥天女様はお噂通りの、確かに意思の強いしっかりした女性といった風貌で、彩色も残り美しかったです。
そのお隣に、秘仏である八臂の弁天様が公開されていました。金色で小さなもので、奈良の天川弁財天を勧請したとのことで、個人的にはかなり興味深く「ほおぉ！」とガン見させてもらいました。こちらも滅多に拝むことが出来ません。
出口近くの不動明王様と脇侍の童子おニ方も素晴らしく、不動明王像の造形としては最も好きかもです。
いつも平日に来ると、堂内には数人がパラパラいるくらいか貸切ですが、本日は15人くらいかな。それぞれが気になる仏様の前でゆっくり拝仏したり、お堂の雰囲気を味わっていました。
本堂から出て、また猫のいるベンチへ。
さっきの子がうろうろしていました。再び私の膝の上で、しばらくふみふみ。もう一心不乱。可愛い。そんなにいいのか、このセーター。そろそろ穴があきそう(笑)
よし、バトンタッチ！とネコ男氏のお膝に猫を誘導。
さぁ、次はここでふみふみしたまえ、と待ち構えるものの、この通りすっぽり丸まってリラックス。
本堂から対岸の三重塔を臨む。池には氷が張っていました。
そして逆に、三重塔から本堂。
伽藍配置として、こちら三重塔側はこの世、来迎仏である阿弥陀如来がいらっしゃる本堂はあの世。彼岸此岸を現しているそうです。
ここでも秘仏公開。薬師如来様です。内部の壁画の剥落があるとのことで、公開日であっても好天時のみ開扉されます。この日は晴天だったので、ご開帳されていました。
やっぱり浄瑠璃寺好きだわーと思いつつ、お寺を後にしました。
遅めのランチ。天下一品のこってりラーメン。チャーシュー味玉つき。今年の初ラーメンです。
今年の年末年始は帰省客がなかったせいか、義父宅での家事も少なく、いつもと違う静かなお正月でした。
コロナ禍という皮肉なことながら、正直なところ、このように1日お休み出来る日があったので、例年よりゆったり出来た印象です。
4日から仕事始めでしたので、その前に英気を養う事が出来ました！
