飛騨旅行その1 水無神社

木曜日から、職場の夏季休暇(もう秋ですが)。
一泊二日で、毎年恒例の車で一人旅に行って来ました。
一昨年は熊野三山と玉置神社。去年は奈良古寺巡り。
今年は岐阜県の飛騨高山方面に行きました。

飛騨高山は子どもの頃から何度となく訪れていますが、今回は10年ぶりくらいかと。
夜明け前の朝5時に長岡京市を発ち、滋賀県の竜王あたりで夜が明け、名神高速から東海北陸道に入ると、車窓の風景は市街地から山々が連なる風景へと変化。

ひるがの高原あたりから飛騨清見まで、まさに目の覚めるような紅葉が車窓の向こうに見えて来ました。このエリアだけ今が盛りとばかりに紅葉の進み具合が素晴らしかったです。
山が一面オレンジ色だったり、赤、オレンジ、黄色、茶色のグラデーションに彩られた樹林の山々が競うかのように次々と現れ、思わず「どひゃー！なにこれ」「嘘やろ。美しすぎる」など車内でひとりテンションだだ上がりです。今まで生きてきた中で一番すごい紅葉だったかもです。


約4時間後、高山市の飛騨一之宮、水無(みなし)神社に到着。

出発前に、飛騨高山の気温や服装をチェックし、「うんうん。これくらいなら京都と同じ服装でええやろ」と、暑がりな私は大して厚着せずに来たのですが、神社の駐車場に車を止め外に出た瞬間「寒っ！」とビックリしました。

朝のうちは空は曇天で、気温が上がっておらず、たぶん３度とか4度ぐらいでした。

鳥居の奥に広がる格式ある雰囲気に「おぉ〜」と小さく声を漏らしつつ、いざ中へ。
狛犬さん。

鳥居横に御神木の大杉。樹齢およそ800年。

主祭神は御歳大神（みとしのおおかみ）。
更に相殿神として十四柱の神々。HPなどを見ると、それはもう飛騨地域のあちこちの神々が、こちらでお祀りされているようです。

社名にもなっている「水無」については様々な説があり「川の水源をつかさどる水主」の意味であり、『みなし』（水成）または、『みずなし』とも読み、俗に『すいむ』と音読することもあるとのこと。

水無神社の御祭神は、神通川（宮川）と飛騨川の分水嶺であり、水源である位山に鎮座する水主神。

今回の旅で、この後様々な神社や街を巡りましたが、水に関係する場所が多かった気がします。岐阜という地が豊かな水源に恵まれているということなのだろうなと思います。

境内の紅葉越しに。
まだ9時すぎですが、参拝客は数人ずつがパラパラと。

拝殿へ向かう前には広い白砂利の空間があり、筋が引かれ整えられています。とても清らかな気持ちになりますね。

境内社の白山神社。
元々は、御母衣(みほろ)ダムとして水底に沈んだ集落にあったそれぞれの氏神白山神社を合祀し、ここでお祀りしているのだそうです。

こちらは社務所のある建物。

手水舎と生きびな祭りの顔はめ看板。

創祀は神代と言われていますが、詳しい事は不明なのだそうです。
拝殿の向こうには御本殿があり、その両脇に沢山のお社がありました。出雲大社の東十九社や西十九社みたいでした。

水無神社の奥宮と言われる神体山、位山には、巨石群があり、更に今はアニメーション「呪術廻戦」にも出てくる宿儺（すくな）に関する伝説もあり、何とも神秘的なイマジネーションに溢れた場所ですね。

拝殿前から鳥居方向。

絵馬殿と紅葉。

朝のうちは、山の方から雲のような霧？靄？がたれこみ、こういう日に雲海が見えるんだろうなと思いました。

飛騨一之宮として、人々に大事にされている神社ですね。奥宮のある位山は、由緒を聞くだけで神秘的な場所なんだろうなと興味が湧きます。(私の体力では行けませんが…)

さて、ここから宮川沿いに北上し、高山市街地へ。