yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

助手席にお坊さん

本日、実父の一周忌法要をしました。
朝から雨がザーザーと降り、屋根も何もない山の中の村墓地というロケーションを思うと、「あっちゃー…」という気分になりました。

私の実家は、家を処分しお仏壇を仕舞う際に、檀家寺から抜けたんですね。
なので、去年父が亡くなった時から利用しているのは、いわゆる「ネットでお坊さん便」です。

お坊さんをネットで依頼する。
というのは、賛否両論あると思いますが、私の実家のような事情を持つと、非常に有難い。このシステム作ってくれて本当にありがとう!と合掌してしまいます。

今回は2度目の利用になります。
ネットで、宗派、一周忌の希望日、場所などを入力すると、数日後に条件が合うお寺さんが見つかったと、サイトを運営する会社から連絡が来ます。いつ連絡が来るかは人それぞれだと思いますが、前回の時もすぐ決まったので、ある程度余裕を持った日にちだと、早いと思います。

改めて、来てくれるお寺さんから、直接連絡が来ます。日にちや時間、必要なものなどの詳しい事をその時に打ち合わせし、あとは当日を待つだけ。

料金は、各サイトで差異があると思いますが、お車代、読経、会食代など全て込みで3万5千円。卒塔婆代などは別料金になります。
当日、封筒に入れてお渡しします。
その後、檀家にならなくてはならないとか、法要に参加しなくてならないとか、そういうことは一切ないです。私たちは煩わしさがなく助かりますが、お寺さんからしたら複雑な所だとは思いますが…。

心配していた雨は、墓地に着く頃には上がりました。露天なので、本当によかった。法要も滞りなく終えて、ひとまず安心。
車をお持ちでないお坊さんでしたので、今回は場所も場所なので、お寺まで車で送迎しました。
その道中、助手席にお坊さんを乗せて、ガッツリお話させてもらえました。

護摩祈祷の時に僧侶の声が大きいのは、熱さを気合いで乗り切るため」
「火の上を渡る火渡りは、実はそんなに熱くない。充分に砂をかけて炭になった状態。いざ渡る時は緊張状態で、無意識に手汗とともに足にも汗が出るので、ほんのりあったかいくらいに感じられる」
「たまに失敗してアチチとなってる行者を見て、あーあ、と思ったりする」
「滝行は2分を3本くらいが一番心地いい。滝の水の流れは斜めより直角に落ちる角度がいい。京都での自然の滝でおススメは空也の滝。でも素人はいきなり一人でやらない方がいい」

などなど、もう神社仏閣好きとしては夢のような送迎空間でした。
気さくな住職さんですが、インド、シルクロードや中国にも渡って修行されたそうで、お話も実に面白かったです。また三回忌にお願い出来たらいいなと思いました。


唐突ですが…先週、久しぶりに食べた「大阪王将」の焼き餃子。

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皮がモチっとしてて美味しかったです。
焼き餃子に生ビール飲みたいなぁ…。


乙訓寺と楊谷寺

午前中、散歩しつつ乙訓寺へ。

春の牡丹の名所ですが、普段はとっても静か。
長岡京市向日市界隈で現存する最古の寺院です。開祖は聖徳太子と言われています。

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早良親王が幽閉されたり、弘法大師空海別当に任じられたり、なかなかドラマティックな場所ですね。

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昼食後、実家近くの山裾の竹林の中にある墓地へ。父の一周忌法要前に掃除を済ませ、帰り道、いつも立ち寄る無人の野菜販売所へ。夏野菜が多いですね。茄子とオクラを購入。

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そのまま、長岡京市の山の中にある柳谷観音こと楊谷寺へ。なんとなく月参してますが、6月は行ってなかったかな。あじさい祭にも行けなかった。

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可愛い花が咲いていました。

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本堂を抜けた書院に至る前のお庭。侘び寂びな雰囲気がいいです。

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あじさいの花手水がありました。

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奥の院の大きな提灯。

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奥の院の裏手にある、眼力稲荷と愛染明王を祀る「あいりきさん」。

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木の回廊を降りて、書院からお庭を臨む。

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10分くらい、ここに座ってお庭を眺めていました。蝉と鳥の声が響き、時折涼しい風がフーッと吹き抜けて来ます。

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誰も来なかった事もありますが、色々な考え事をするというより、ただ自然の音に耳を傾けて癒される、そんな感じの時間でした。

石段には、萩が咲き始めていました。

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葛まんじゅう

17日は、心配していた雨も降らず、神幸祭が行われました。夕方、原付で祇園へ向かうと、17時前の八坂神社石段下は、交通整理の警察官と、お祭りの白装束の人たち、沿道に鈴なりの人々で、ものものしい雰囲気でした。

今すぐにでも交通規制が始まりそうで、慌てて交差点を抜け、集合場所へ。

演奏するお店のお座敷で待機中、和菓子をいただきました。
祇園祭のどこかの山鉾(名前失念)とゆかりのある葛のお饅頭です。ぷるぷるで甘やかで、美味しゅうございました。

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部員の分をパックで頂いたので、全員そのまま口の中へ。お皿ではなく下鴨神社の双葉葵の手ぬぐいの上に置いてます。
演奏もなんとか終了。これで前半戦は終わり。来週からは後半戦の始まりです。

今夜は、長岡京の「風来房」へ。
雨の夜ですが、満席で行列。いつ来ても大人気ですね。

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7月から8月限定の冷やし担々麺「青龍」の季節。

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残念ながら、目の前で夜の分25食が終わってしまいました〜。食べたかった。
というわけで、定番の担々つけ麺「白虎」。間違いない美味しさ。

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満腹!


演奏ウィーク

先日、毎年恒例の祇園祭関連イベントの本番がありました。
梅雨空の下、心配していたお天気も大丈夫でした。

集合時間前、少し散歩。辰巳橋から祇園白川。涼やかでした。

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辰巳大明神にお参りしてからお稽古場で準備などを整え、歩行者天国に出ると、沢山の人々が街に繰り出していました。

先日の祇園花見小路の火事で、お宅が全焼してしまった先生ともお会いする事が出来ました。楽器は全て焼けてしまいましたが、色んな方から三味線を寄贈(?)されたりしているそうで、その辺は安心しましたが…。
とにかく怪我がなくて良かったです。

練り歩きと数回のステージ演奏。この時期のために体力や身体を調整していたので、去年より消耗する事はありませんでした。気温が例年より控えめだった事もありますね。それでも蒸し暑いけど。
翌朝は、全身が軽い筋肉痛でした。


さて、17日は午前中から祇園祭前祭(さきまつり)の山鉾巡行があります。夜は神幸祭(しんこうさい)で、八坂神社の御霊(みたま)を遷した御神輿3基が、神社から出発し、氏子地域を練り歩きます。
花見小路を御神輿が通過した後、毎年の恒例演奏。あるお店の招待客に向けての限定演奏で、一般の方は入る事は出来ません。何だかラグジュアリー感溢れる空間なので緊張はしますが、演奏団では珍しく屋内での本番で、音がよく響き、個人的には弾きやすい環境です。

さてさて、その前に仕事!
何とかお天気もちますように。

祇園祭、山鉾

13日、雨が降ったりやんだり。梅雨らしいお天気でした。


京都市内のカラオケボックスにて、正午頃から17時まで集中稽古。8月の別件演奏に向けて、がっつり!です。
5時間ぶっとおしは、さすがに頭も手もわけがわからなくなるので(^_^;)…ところどころ相方さんのギター演奏タイムを挟んでいると、あっという間に終わりました。

さて、お稽古終了後、四条烏丸へ移動し、祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾町へ。
去年は、八坂神社のちまきを買いましたが、今年は、どこかの山鉾のものを。
ご存知と思いますが一応。食べるちまきではなく、毎年、祇園祭期間のみ販売されるお守りです。
笹の葉で作られ、厄病・災難除けから、商売繁盛や不老長寿や縁結び等々、各山鉾によってご利益に違いがあります。山鉾だけでなく、八坂神社でも販売しています。

界隈は、祇園祭の雰囲気真っ只中。露店などが出るのは明日からですが、充分わいわいしてました。これから混むんだろうなぁ。
お天気が良くないので、あまり沢山は回れませんが、いくつかの山鉾に行ってみました。

月鉾。

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鉾頭に新月型が付けられています。月読尊を祀っています。ここの手ぬぐいが欲しかったんですが見かけなかったな。ちまきは本日販売分は売り切れでした。人気の鉾ですしね。

菊水鉾。

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金剛能楽堂内にあった『菊水井』に因んでいます。ここのちまきは、不老長寿、商売繁盛。お札付き。自営業の親戚用に買いました。

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鶏鉾。
海の守護神、住吉明神が祀られているそうです。

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さて、個人的に好き!な綾傘鉾へ 。

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大きな傘と、棒振り囃子の行列で、構成されています。今日は棒振り踊りを見る事は出来ませんでしたが、独特の装束とお囃子に合わせる踊りが好きでして「やっぱり、ちまきは綾傘鉾のにしよう」と決めました。
さて、会所(ちまきや手ぬぐいなどを販売しているところ)を探すと…ここですね。

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大原神社の境内にありました。
境内は飾り付けられ、棒振りの装束やお面なども展示されていて、それがまた神社という空間と相まって、何とも不思議な夢の中に迷い込んだような雰囲気でした。
ちまきはこちら。厄除けと縁結の小さなお札もつけられていますね。

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函谷鉾。
鉾の上で、祇園囃子の生演奏中です。

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最近、山鉾でも御朱印があるんですね。
函谷鉾のものを1枚。係員さんの指示で、自分で2色のスタンプを押す感じでした。

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「星乃珈琲」で、ホットケーキ。
シロップ抜き。ホイップバターのみにしてもらいました。美味しかったです。

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今年は梅雨入りが遅かったので、宵山や前祭の山鉾巡行も、屋外演奏の日も、なかなか不安定そうなお天気。少しでも晴れ間がありますように!

祇園へ

仕事のち、お稽古へ。
参加する前に、折れた三味線を修理に持って行くべく、火事のあった花見小路へ向かいました。
あの日は、花見小路は非常線が張られて中に入ることは出来ませんでしたが、もう通り抜け可能です。
現場にはシートがかけられていました。つい数週間前に、先生をお尋ねして中に入れてもらったばかりでした。
黒く焼け焦げた柱が見えます。しかし、立派な松は残っています。
私はただの昔の弟子の一人ですが…何かお手伝いさせてもらえる事があればと思っています。

三味線修理の受け渡しは、職人さんが指定したお店の前にて。
職人さんは友人というか、演奏団の三味線仲間ですが、忙しすぎてほぼ来れず、完全にレアキャラ。
雨が降り出しました。お店の軒先で雨宿りをしながら、到着を待ちます。

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無事に受け渡しを終え、大急ぎでお稽古へ。
今日は最終全体稽古。あとはもう本番続きです。
そして恐ろしいことに、いま祇園仲間内でインフルエンザが流行っているのでした。
祇園祭は、そもそも都に流行った疫病を鎮める為の祭礼。まさかのピンポイントに疫病流行。当時、こんな感じだったのかもなぁ。

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午後22時すぎの八坂神社西楼門。
祇園祭の山鉾建ても始まり、明日はお稚児さんが八坂神社に騎馬社参する日です。
私は祇園とは全く関係ない京都の郊外に生まれ育ちましたが、逆に、だからこそ市内の方より憧れは強かったかもしれません。
今年も祇園祭関連のイベントにて演奏する事が出来て、とってもありがたいです。



火事

昨晩、祇園花見小路南側で火災がありました。
6月のライブでお世話になった、最初の三味線の先生のお宅が類焼で全焼してしまいました。

私もかつてお稽古で上がらせてもらった伝統的で美しい建築のお茶屋さんだったので、真っ黒に焼けただれ白い煙が上がっている映像を見たときは、愕然とするしかなかったです。

先生とも昨晩から連絡がつかず心配していましたが、夕方に最古参の兄弟子に電話したところ、ご無事であると教えてもらいホッとしました。

出火時、まさに着の身着のまま、携帯電話も置き去りで逃げたそうです。先生のギターや三味線は、一つ残らず燃えてなくなってしまいました。命の身代わりになってくれたと思うほかないですが…。

祇園花見小路の建物は、木造でひしめき合っているので、類焼し出したら本当に怖いです。
真夜中だったら、もっと被害が出ていたかもしれませんね。


そして、5月末に、このようにバキッと割れてしまった細棹三味線ですが…。

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修理可能との事でした。良かったです!
やー、直せるんですね。すごいな。