yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

雨か雪

三連休、二日目。
まだ、留学生R君を、京都観光などに連れて行っていないので、出かけることにした。
リクエストはある?と聞いたところ、「イチジョウジ」と帰ってきた。
先日、私は、「京都には、一乗寺という、ラーメンの聖地がある」と、ラーメン好きだというR君に、吹き込んだのであった。
彼は、既に日本慣れしていて、特に、神社仏閣や名所の観光、ショッピングには興味がなく、飲みに行ってクラブなどでトランス音楽を聴いて踊るのが好きな青年なのである。感覚的には、この京都にいる大学生と、特に何も変わらないのであった。

というわけで、他のR君の傾向とリクエストを承り、私が考えたルートは、次の通りである。
インターネットカフェに行く&適当に昼食を注文→夕方、一乗寺のラーメンを食べに行く→スーパー銭湯に行く→帰る。
たぶん、本人は言っていないが、ここに「寺町電気街」をプラスすると、イイ感じなのではないだろうか。
あまり京都感のない行程で申し訳ないが、ムリヤリ社寺を見せてもしょうがないので…。


というわけで、車にて、一路、まずはインターネットカフェへ。
アメリカには、こういうものは、ないらしいです。驚いた。
正確には、探せばあるんだろうけれど、日本みたいに、イタルトコロにあるわけではない。
そんなわけで、インターネットカフェ初体験のR君に、会員証の作り方、過ごし方、ご飯の注文の仕方などなどを教え込み、それぞれのブースへ。

これも日本文化の一つでございます。

そして、車に乗り込み、いざ、一乗寺へ。
途中、ラジオの天気予報が聞こえてきて、R君は「雨か雪」という言葉に、反応した。
R君「アメカユキ」
ラジオ「京都市北部も、雨か雪」
R君「ウフッ」
ラジオ「大阪府も、雨か雪」
R君「oh!!(笑)」
私「(つられて)あはははは!」
ラジオ「兵庫南部は、雨か雪」
R君「また出たよ雨か雪。あははははは!」
ラジオ「(絶妙な間で)兵庫県北部も、雨か雪」
R君&私「ぎゃはははははは!!!(大爆笑)」
あまりにも、全て「雨か雪」だったので、ウケてました。
「一度に言えばいいのに」「あー。明日は、全部、雨か雪、ってね」
天気予報で爆笑したのは、初めてであった。

いざ、一乗寺界隈に着いたものの、界隈のコインパーキングは、どこもほぼ満車。人気店「高安」に行こうと思っていたが、案の定、行列。他のお店も、行列が目立った。
さすが、聖地!聖地の三連休をナメてた。車を置けない。
仕方が無く、一乗寺からは離れることにした。

というわけで、広々駐車場のある「魁力屋」へ。


私の醤油ラーメン。背脂が京都風。


味玉醤油ラーメンを食す弟。

「ここで、ラーメンを食べることが出来るなんて、贅沢だね。この世には、ラーメンを食べたくても、食べられないひともいるから」
とR君は語った。こないだの戦争の事といい、なんだか色々と考えている青年なのであった。

ラーメンを美味しく食べて、車に乗り込む時、R君が言った。
「…おお。僕は、いま、心の底から良いと思う言葉を、思いつきましたヨ」
な、なんのこと!?と慌てて聞くと、
「風邪をひかないように、という日本語がありますね。あれを、こう言うのはどうだろう」

うん、合ってる!気持ちは、間違ってない!
私はヒィヒィ笑いながら、
「今度、大学のお友達に言ってみたらええよ。たぶん、大喜びするから」
R君と会話をしていると、改めて、日本語について、考えさせられる。
言葉の意味を聞かれる事が多いので、こちらも、勉強になる。

本日のラスト、スーパー銭湯
さがの温泉「天山の湯」へ。連休中なので、とても混んでいる。
男湯に入る前に、ロッカーの使い方などを教える。
「僕、オナカ一杯なので、湯船で寝ちゃいそうなんですけど。大丈夫でしょうか」
「そうねR君。1時間して上がってこない時は、係員さんに見て来てもらうから。んで、万が一、湯船で寝て沈んでしまったら、たぶん、どこかのおじちゃんが引き上げてくれるでしょう。そして、おじちゃんは、あなたに、人工呼吸、つまり、キッスをしてくれるでしょう。だから寝ないように」
「それは嫌だ。おじちゃんのキッスは嫌だ。よくわかりました」
そんなわけで、R君は温泉でおぼれることもなく、無事に、ホッカホカになって、帰宅いたしました。

湯上がりジュース。


しかし、あれですね。
これって、こう見えるのではないのだろうか。


おおお…なんだか、ぜいたくな気分になった!