yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

これから

朝晩と肌寒い時期ですが、もうすっかり春ですね。

実のところ、ここ数週間で、母が急激に認知症になりつつある。
父も、気はまだしっかりしていますが、要介護の状態なので、気は抜けません。
そんなわけで、もう、毎日、いろいろあります。


特に、夜になると不安が強くなるようで、「寝ずの番」をすることもあります。
数分前の出来事や、会話を、次から次へと忘れてしまう。従姉の顔を忘れてしまう。薬の概念が分からない。何十回と同じ事を繰り返して言う&聞く。
身体は健康なのですが、体調は常に不調なので、出歩くこともままならない。
そして、自分の異変に気づき、恐怖を覚え、余計に不安が強くなる。
かと思えば、びっくりするほどしっかりしている時もあり、対する人や場所によって、変わるみたいです。

これは、夜の寝る前に騒ぎ出したので、とっさに「ねー。おかあさん。たけのこの茹で方ってどうすんの?」と話題をコロッと変えてみたら、落ち着き、更に翌日、図解して書いてくれていたメモ。

母の認知症が、日に日に進んでいく中で、私自身も、両親のお店の後始末などを抱えたままで、なかなか余裕を持てず、「寝ずの番」の夜中などは、さすがに落ち込んでしまう時もあります。
怒ってはだめ、とわかっているけれど、声を荒げてしまうときもあり、自己嫌悪に陥ったりしています。


今日も、夕方、職場に「おなかがしんどいねん。どうしたらええやろ」と電話がかかってきました。
毎日、夜を中心に、こんな感じで、救急車を呼んでほしいと懇願する時も多く、もう、6回は同じ症状で、救急車を呼んでいる。
運ぶ→病院着いたら気持ちはやや落ち着く→それ以上は処置のしようがないのでタクシーで戻る、というループも繰り返しで、さすがに、もう、すぐには呼ばないようにしている。
ただし、高齢者の場合、「いつもと同じ」と周りが思っていても、ふとした瞬間で、身体に異変が生じることもあるので、そのへんの見極めが、素人である私には、分からないのだ。
毎日のことで、頻発するので、そのへんは、いつもとても怖い。

というわけで、帰宅すると、母、意外とケロッとして、父とテレビを眺めていた。
ほっとした。
この勢いで気分転換させたら、今夜はすっと寝てくれるかも!
と、思い、母を誘い、お隣のイタリアンに行ってみた。

母は、ごはんを食べたあとだったので、オレンジジュースと豆乳プリン。私は生ビールをば。
お店に入ったらば、不思議と、母は「しゃん」として、家にいるときのような様子とは、全く違うキャラになった。たいしたもんだ。お店のひととの会話も成り立っているし、言うこともしっかりしている。「気を張っている」状態なのかもしれぬ。
と観察しつつ、濃厚ゴルゴンゾーラのパスタを食す私。



そんなわけで、一週間煮込んだカレーの如く、グッツグツになってきたので、事情をよく知る方に助けていただいたりしている。
先週くらいから、これからのことに向けて、動き出しております。
ヒトはほんとに、一人では生きていけず、いろんな方に助けてもらって、歩いて行けるんだなぁ、と痛感しています。