先週の日曜日から1泊2日で、仙台へ行って来た。
早朝の神戸空港。
フライト前に朝ごはん。「たもん庵」で、おろしうどんwithちくわ天。
そして機上の人となる。
飛行機に慣れていないせいか、離陸の時は、常に心拍数が上がっている。
何故、鉄の塊が飛ぶんだろう。ハァハァ。
この高度ならばまだ助かるかもしれないけど…ここまで高く昇ってしまうと、もう。ハァハァ。
落ちないで落ちないで頼むナムアミダブツナムアミダブツ。ハァハァ。
私の座席だけ、急にポーンと天井が開いて座席ごと外に放り出されるとか、私の席だけ床が抜けて落下するとか、ハァハァ。
嗚呼、どうぞその前に気絶しますように。ハァハァ。
と、水平飛行になるまでの束の間、座席のひじ置きを握りしめ、心の中が非常に忙しい。
座席前方の「非常時のしおり」をしつこくガン見し、「よしッ、酸素マスクが下がってきたら、紐をかけるのだな。そして救命胴具は機体から脱出する 前に膨らませるのだな」等、もう、助かりたい一心である。
水平飛行になったら「イエーイ☆」と窓の外をガン見して、電車で外の景色を見る子どものようになる。
しかし、気流の乱れで飛行機が揺れた時などは、目を閉じ、「私はいま列車に乗っているのだ。この揺れは列車の揺れなのだ。あるいは、この飛行機は、実は、地上から上空までシースルーな線路が繋がっており、いま、そのレールの上を走っているのだ」と、また心の中で忙しく暗示をかけている(ホントに)。
目を閉じていると、本当に列車の揺れのような気がして、そのままうたた寝したりする。
約1時間半後、飛行機は、着陸時に、風の為にやや揺れたものの、無事に仙台空港に着陸。
曇り空で、風強し。さすがに京都より気温は低い。やや肌寒いほど。
レンタカーにて、いざ、松島へ。
五大堂。
この橋の足元は、こんな感じ。踏み外すとちょっと怖い。
観光船乗り場の近くには、漁船も停泊中。
松島湾一周60分のコースに乗船。湾内の景色を堪能。
おそらくですが、見どころが多い向かって右側の席の方がお得。
かわいい雑貨のお店あり。この手拭い気になる。
松島で海鮮ランチでも…と思いつつ、狙ったお店の駐車場を通り過ぎた。
アワアワしている内に、次の目的地、平泉で頂こうということに。
余談だが、ナビ付の車を手配したつもりが、様々な意思疎通が重なり、ナビなしの車だった。
というわけで、私のiphoneの地図ナビアプリを使ったのだが、このところ、iphoneのバッテリーの減りが早いせいもあり、平泉に向かう途 中で、既に50%を切ってしまった。
仙台へ戻る途中に切れないでネ、キミの電源が切れたら写真も撮れないし地図が読めない女である私は万事休すだかんネ、そこんとこ重ね重ねヨロシク 頼む、と祈りつつ、車は北上し、岩手県の世界遺産、平泉に到着。
午後14時すぎ、駅前は静かであった。
14時にはランチを終了するお店が多く、バッテリーが減るのを承知で「食べログ」で検索し、14時以降もやっているらしき和食屋さんに行くと、「しばらく休みます」の札が下がっており、主人ネコ男氏と私の口元には、「ふふ、ふふっ…」という、渇いた微笑が浮かび上がった。
嗚呼、たしか、沖縄行ったときも、こういう感じで、ランチを食いっぱぐれるパターン、多かった。
今回もそういう運命なのかい…?(遠い目)
と、ひとまず中尊寺の門前に辿り着いたところ、「四季の花」というお店が、開いていた。
ヤッタ!と入店し、前沢牛の焼肉丼を注文。良かった。なんとか昼食をゲットしたぞ。
再び元気になり、いざ、中尊寺へ。
いきなり、月見坂という、急こう配の坂道。
舗装はされておらず、そのままの土の道である。
え。これ、まさか、ずっと上まで、この角度?
と、息も絶え絶えになるあたりで、坂道は終了。5分くらいですかね。
かなり涼しいので良かったですが、ここがもしも真夏の京都で36度越えの昼間だと想像すると、私などは滝のごとく汗が流れ落ち、参道の途中でひからびていることだろう。
参道沿いには、様々なお堂があるのですが、
iphoneの電源が減るのを恐れ、ところどころの撮影。
中尊寺本堂。
釣鐘堂。
鐘自体は、古くから搗かれ続けていたせいかすり切れており、既に搗く事は出来ないという。
そして、奥州三代の遺体が眠る金色堂。
ここだけは別料金で、金色堂を守る為の建物の中にあります。
いわば、お堂の中にお堂が…そのお堂の中に棺が…。
なんとなくマトリョーシカぽい。
それはさておき、お堂は本当に金色で、しかし、いわゆる金ピカではなく、奥ゆかしささえ感じるマットな金色で、一言で言うと「ようこんなん作らはったなぁ」と感嘆。
参道の途中にあったすごい木の根の道。
中尊寺を後にし、一路、仙台市内方面へ。
途中のSAでジャケ買いしたスワンのカスタードケーキ。
中はこんな感じ。
スポンジがとても懐かしい味で、ふわふわ。美味しゅうございました。
夜は、仙台市内にて、単身赴任中の主人ネコ男氏のお友達と合流し、「牛タン炭焼 利久」へ。
お通しの生ハムとかぼちゃ豆腐で、まずは乾杯。
牛タン炭焼き「極」。分厚い。しかし柔らかくて美味しい!
三陸の珍味三種。ホヤ、牛すじポン、たこわさ。
トマトサラダ。
仙台市内は、大都会ですね。なんでもある。
お友達曰く「京都と大阪と神戸を合わせたような街や」と。
そして、やはり京都よりもかなり涼しく、曇り空だったせいか、ニットを着ている女性もちらほら見かけました。暑がりの私などは、「ここは天国か」と思える快適さ。
そして、一日目の行程は終了であるが、この後、お友達氏とお別れした後、我々は閉店間際の駅デパ地下にて、マグロ寿司セット1,800円が 1,000円になったものを購入し、宿泊先のビジネスホテルにて、地酒「浦霞」と共に、貪り食したのであった。
二日目。快晴。
いざ、蔵王方面へ。
仙台市内から約1時間ほどで、蔵王エコーラインの入り口に到着。大きな赤い鳥居がお出迎え。
ここからどんどん、山の上へと走って行く。
緑がとても綺麗。
滝見台。
向こうの山肌を流れ落ちる二つの滝を眺める。
こっちが不動滝。
三階の滝。
写真では伝えきれませんが、ダイナミックな風景。
途中、地蔵菩薩と閻魔様をお祀りするお堂があり。外に出ると、かなり涼しいです。
火山ぽい山肌が近づいてきた。
このあたりから、道路の両脇には白い花が咲き、植物の植生が変わるのか、木も背の低い植物が目立つ。これは「お釜」の外側だと思います。
ここから登山される方もいるけれども、私はあいにくサンダルという軽装備ゆえ、ここまで。
振り返ると絶景。
そして山頂に近くなるにつれ、車内に硫黄の香りが漂う。
正確に云うと、車内の硫黄臭を感じたのは私のみで、ネコ男氏は「そうかな?」という感じだったので、火山性の硫黄臭か、オ○ラ臭であったかは、神のみぞ知る。
山頂近くの駐車場に到着。
外に出ると、長袖があってOKな気温。(私は平気ですが)
我々のすぐ頭上を雲が通りぬける。
空がとても近く感じる。
少し歩くと、あの「お釜」が!
やー、晴れてて良かった!
登山スタイルの方もたくさんいらっしゃいますが、
駐車場からだと、私のような裸足サンダル使用者も歩ける
刈田岳山頂に刈田峯神社の奥宮が鎮座。
なかなかの勾配だが、登りますとも。
坂道が続きますが、気を付けていけば、サンダルでも大丈夫。(でもやっぱりスニーカーがいいと思う)
途中、息切れしてきたので、「ちょっと立ち止まって休みたいけど、うう」と思っているところ、下りて来られた老夫婦お二人に「あの、写真撮ってもらえますか」と声をかけて頂き、まさに渡りに船、天の助け、とばかりに立ち止り、嬉々としてお釜を背景に撮影させてもらった。
山頂に到着。
神社にお参りし、すがすがしい空気を吸い込む。
ここはなんとも神秘的なところですね。
今回の旅の中では、この蔵王が最も良かった。
日常ですり減った己の電源が。補給されたような感じです。
なんだか元気になったところで、蔵王を後にする。
いったん仙台市内に戻り、駅の3階にある「すし通り」のお店で、寿司ランチ。
そして、作並温泉へ。
作並街道で、こけしを発見し、東北感を満喫。
通称ゴリラ山。
「湯づくしsalon 一の坊」に到着。
広々としたロビー、くつろぎスペースが充実しており、今回、来てみたかった日帰り温泉である。土日祝日は混んでいるみたいですが、月曜日だったので、入場制限にひっかかることもなく、すんなり入ることが出来た。
ロビー奥の下駄箱でスリッパに履き替え、浴衣を借りることができる。
お風呂は地下2階。男女それぞれの大浴場「丸子の湯」と、時間別で入れ替わる露天風呂がある。
今回の女性露天風呂は、渓流の横にしつらえられた「清流の湯」。とても風情があった。
http://www.ichinobo.com/sakunami/spa/
お風呂のあとは、サロンスペースでのんびり。
ドリンク、その日の和菓子、アイスキャンデーなどを、自由に頂くことが出来る。
ライブラリーコーナー、マッサージチェアもあり、別料金でビールもいただける。
すっかり癒されたところで、一路、仙台市内へ。
青葉山トンネルを抜け、東北大学の側の山道をぐるぐると上り、仙台城跡へ。
ここにも神社がありました。茅の輪をくぐる。
伊達正宗公騎馬像。
仙台市内を臨む。
そして、仙台空港へと向かうレンタカーの車内で、私のiphoneの電源は本日もついにゼロとなった。ナビを失った我々の手元には、詳細な地図などなく「ここどこ?」「どっちが北?」と一気に迷子になり、迫りくるフライト時間に焦りまくった。
そこで我々は、ローソンに寄り、仙台空港までの道を教えてもらった。迷惑な客だろうに、お店の方は嫌な顔せず、優しく根気強く分かりやすくレクチャーしてくれた。ありがたい。仙台の方は、優しい人が多い気がする。
仙台コンビニのスタッフさんのおかげで、なんとか時間までに仙台空港にたどり着き、最後に空港内の牛タン専門店にて、牛タン塩焼定食を注文し、テールスープを飲み干した。
両親のことなどで、色々とアワアワしている時期なので、つかの間ではありますが、気分転換することが出来ました。
今後は、もっとゆっくり訪れたい。