yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

北海道旅行記3日目 : 千歳神社で夏越の大祓と幸井の水

レンタカー返却時間まで少し時間があるので、千歳市内にある神社に行ってみました。
ネットで「千歳市 神社」で検索すると真っ先にヒットする千歳神社。どのような神社だろうとワクワクしながら到着。

住宅や公園の近くにあり、駐車場もありました。
16時を過ぎていましたがまだ日も高く、停められている車も多く、人の姿もまばらに見かけました。

鳥居を抜けると石段が見えてきます。


手前の境内社。お社のお名前は分かりませんでした。


木々に囲まれた石段。実にいい感じ。


境内の色んなところに、こちらの道祖神のような石像があります。


立派な御神木。


いい感じの参道ですね。


石の鳥居の向こうに神門があります。
雪がたくさん降るところだから、木よりも石のほうがいいですね。


こちらの道祖神的石像もほっこり系。


狛狐さん。ここはお稲荷様なんですね。
千歳神社という字面を見ただけでは分かりませんね。面白いです。


冬はどんな感じなのかな。


こちらの木もいいですね。


神門前。
千歳神社の創建は享和3年(1803年)。

元々は、もっと昔に弁天堂(今の釜加神社)が建立され、後に樺太南部探険に功績のあった勇払詰所役人である高橋治太夫によって、思古津稲荷大明神(千歳神社の前身)が建立されました。

アイヌ語で、大きな凹地を意味する「シコツ(思古津)」が「死骨」を連想して良くないとのことで、鶴が多く飛来する土地という縁起の良さげな名前「千歳」に改称したのだとか。
千歳、という土地の名前発祥の地でもあるんですね。

御祭神は、豊受姫大神と伊智伎志摩比売命。

拝殿前には、夏越の大祓の茅の輪が設置されていました。ありがたく、くぐらせてもらいました。

後で知ったのですが、本殿の千歳川近くに、アイヌのチャシ(砦)跡も確認されているそうです。


境内は家族連れや、一人でフラッとお参りに来ている人がのんびり過ごしていました。
観光客として来ているのは私たちだけだったと思います。地域の方々から愛されている神社ですね。


石段を下りて行きます。


石段を下りると、左手に、御神水の幸井の水がありました。夕方ですが、お水を汲みに来る人がたくさんいました。
支笏湖カルデラの伏流水なのだそうです。


せっかくなので、ペットボトルに少しもらおうかな?と思っている内に、次々と人が並んで行きます。
皆さん、大きなボトルを何本も用意しています。
あー、時間かかりそうやしやめとこか。と諦めようとすると、列の先頭で順番を待っていた40代くらいのおにいさんが「どうぞ!どうぞ!」と呼んでくれました。
後ろに並んでいる人たちもいるので「えっあっ、どうしよう」とワタワタしましたが、ありがたくサッと汲ませてもらうことにしました。
「すみません!ありがとうございます」と会釈しながら300mlのペットボトルにササッと汲ませてもらいました。
なんていい人たちなんだ…と感動しました。
私がおにいさんの立場だったら、私のような外部の観光客に順番を譲ってあげられただろうかと思うと、残念ながら気づかないか、気付いても「あ、並ぶの?」とは思えど声はかけなかったと思います。


そんなこともあって、地元の方のご親切と、神社から旅を締めくくる穏やかな癒しと御神水をいただきました。

とても素敵な神社で、また来たいなと思いました。

ペットボトルに汲んだ御神水は、新千歳空港から関西国際空港に向かうフライト中にちびちび飲みました。相変わらず離陸前にビビりながら「無事に離陸しますように頼む頼む頼む」と祈るように。

クセもなくスッキリとした味わいで、美味しかったです。

無事に関西国際空港に到着し、車で京都へ帰りました。
やっぱり関空は遠いなー。
途中、工場夜景が広がっているエリアがあり、「うわ、たまらん!」と喜びながら走る車の車窓から無理やり撮影。

今まで行った事のない北海道の道東、道央の町を巡る事が出来ました。

お天気が残念でしたが、こればっかりはどうしようもないですね。

また機会があれば、稚内や網走といったエリアに行ってみたいです。