yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

八坂神社とちまき

祇園祭といえば、門扉に飾る魔除のちまきというものがあります。
毎年、祇園祭の期間のみ頒布されます。
各山鉾や八坂神社で買う事が出来て、それぞれデザインやご利益が異なっています。
ちなみに、これは昨年7月に買った綾傘鉾のちまき。我が家の玄関先の棚に乗ってます。本当は外の玄関扉の前に飾るといいんですけどね。

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今年は山鉾建てもないし、ちまきの販売もかなり限定されています。長刀鉾、白楽天山、八坂神社のちまき情報は得ましたが、他の山鉾は不明。
というわけで、あらかじめ休みを取っていた今日、八坂神社へちまきを買いに行く事にしました。

 

車で祇園界隈に到着。3月頃に訪れた時以来。その時よりひと気はありますが、街全体が以前よりも格段に静か。例年の今頃の活気と比べると嘘のようです。
しかし、多かったら多かったで過密やと思うし、少ないと少ないでやや寂しいとも思うし、私という生き物は勝手なもんだとしみじみ。何ごとも程々がいい。


八坂神社の北側鳥居から境内へ。

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こちらは西楼門。四条通りから入ってくる場合は、こちらから。

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手水を使わせてもらいます。柄杓無しで、直接水が落ちてくる仕組みになっていました。
足元の朝顔が風情を醸し出していました。

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疫神社。茅の輪が用意されています。

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このご時世、特に念入りにお願いしたいお社ですね。

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太田神社と白髭神社

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コロナウイルス前までは、参道には食べものや古い着物の露店が軒を連ねていました。今日は、骨董品を扱っているぽい露店がポツンと一つあるだけでした。

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境内の人影も少なめ。

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商売繁盛の北向蛭子社。祇園えべっさん

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撫でえべっさん像。よく撫でられるところは色が変わってますね。このえべっさん狛犬さんの距離感が好き。なんとなくお腹のあたりを撫で撫でしました。

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縁結びの大国主社。少し前まで工事中でしたが、ようやく久しぶりにお目見え。スッキリした感じになりました。

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鳥居右側の大国主さんとウサギさんに注目。
八坂神社特製マスク!

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「ウサギよ。もう少し離れねばならん。そーしゃるでぃすたんすじゃ」「はぁ、その前にゴハンください」と、心の中でアテレコ。

 

楽殿には奉納のお花が。

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拝殿。参拝していると、神社の神職さんや巫女さんがやって来られて、着物姿の紳士や、普段着物の祇園の舞妓さんや女将さんも中に入られ、まもなく神事が始まりました。


長く八坂神社に通ってますが、拝殿中での神事のタイミングに合うのはなかなかないような気がします。というわけで、他の参拝者の方々とともに、遠巻きに神事の様子を拝見しました。

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太鼓の音、神職さんの祝詞(八坂神社なので祭文かもしれません)、雅楽の演奏などが行われていました。何せ遠巻きなので、具体的には分かりませんでしたが、何かをお供えされていたり、たすきがけの神職さんが短刀を両手に持ち、舞うような仕草のあと、何かをゴリゴリ切っているような音がしていました。

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おそらく祇園祭に関連する神事かと思います。
10分ほど拝見して、境内をうろうろしました。

 

御神輿です。今年は中止になりましたが、八坂神社の御祭神をこちらの三基の御神輿に御遷して、京都市街地を練り歩く神輿渡御という神事があります。

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いつもは人の坩堝と化している市街地で「わー!御神輿きた!」「どこやどこや、あー、あれや」て感じで非常に慌ただしいので、こんなに間近でゆったりと拝見したのは初めてかもです。

 

境内の湧き水の自販機もありました。

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今年は、特別に茅の輪が設置されています。
ありがたく、くぐらせてもらいました。

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一旦境内を出て、久しぶりに見に行った正面鳥居。
鳥居の向こうには、高台寺清水寺へと通じる、京都でも特に風情のある界隈が広がっています。いいなぁ。このあたりに住む事が出来たら素敵だろうなと憧れます。

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正面楼門。

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再び楼門をくぐって境内へ。

おー、ここから見る神楽殿もいい感じ。

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私が狛犬さんならば「こいつ、なんで出たり入ったりしとるんやろか」とあやしく思うかも。 

 

稲荷社。鳥居の中には入ってませんが、毎回、どうして狛狐さんに金網が?と思う。

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稲荷社の近くに辻占のテントがあります。昔、夜桜見物に来た時など、ボウッと浮かび上がる辻占テントと稲荷社が、まるでこの世のものではないどこかにいるような幻想的な風景でした。

 

王子神社

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美御前社。美容を願う参拝者の崇敬を集めています。

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境内の美容水。数滴を肌につけると良い。

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ちょうど数日前から左目の下に湿疹が出来て、それが赤くなっていたので「跡が残りませんように〜!なにとぞ〜!!」と、本日で最も真剣に参拝したかもです(笑)


厳島社。

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北側の摂社末社のある参道。

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さて社務所で、ちまきを買いました。

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以下、袋に書いてあった文です。
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祇園祭の「ちまき」は、洛北深泥ヶ池付近の農家の人々が山から笹を取り中身なしで巻いて作る。「ちまき」は中身のないものが本来のものである。山鉾巡行に際して鉾上より囃子方が投げる「ちまき」を見物衆は争って之を拾い持ち帰って翌年の祇園祭に新しい「ちまき」と取り替える迄の一年間門口につるし疫病災難除とする。これに因んで御旅所及び社頭にて「ちまき」を授与している。
門口の淡い緑の「ちまき」は"おはらい"の信仰から生まれたものであると同時に京都の風物詩でもある。元来「ちまき」は和名「茅まき」で茅に特別の霊性を認めた日本古来の考え方にたつていて厄難消除の為門口につるしたものである。従って自らの罪けがれをはらい日々の行いを清く正しくして神のみ心に叶う生活を心がけのよすがである。
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やはりこの時期に、祇園祭の八坂神社に来るとホッとするというか、私は氏子でも何でもないですが、毎年この辺で演奏に奔走している事を思うと、夏の記憶とか、京都ならではの情緒を感じる事が出来る気がします。

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